- Amazon.co.jp ・本 (393ページ)
- / ISBN・EAN: 9784152080325
作品紹介・あらすじ
『シーラという子』の続篇。「あんたは自分があたしの人生をよくしたと思ってるんでしょ?あんたのおかげでよけい悪くなったんだよ。うんとうんと、何百万倍も悪くなったんだよ!」情緒障害児教室の教師をやめてセラピストとなった著者トリイが目の前にしているのは、髪を派手なオレンジ色に染めた14歳のパンク少女だった。八方手をつくして探し、7年ぶりにようやく再会したシーラは、かつてふたりのあいだに築いた信頼関係や教室での楽しかった日々などまったく憶えていないという。彼女が少しでも打ち解けてくれることを願い、夏休みの間だけ精神科クリニックで手伝いをしてくれるように誘った。やがてシーラの口から、まだ7歳にも満たないころから連日のように受けていた性的虐待の事実が明るみに…真の癒しを見出すまでのシーラとトリイの葛藤を描いた感動のノンフィクション。
感想・レビュー・書評
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高校生の時に何度も読んだ「シーラという子」の続編。
歳のせいか、はたまたただ単に記憶力が極端に乏しいせいか(多分両方)、20年近く前に読んだので詳細には覚えていないが、当時トリイ•ヘイデンさんのこの「〜という子」シリーズは全て読んだ気がする。
病みに病んでた当時、私なんか比じゃないくらいの闇の世界があるんだと、すごく色んなことを考えさせられながら読んだ記憶がある。
親になった今、また全部読み返したいなと思う。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
シーラという子の続編
一気読みした覚えがある。 -
シーラのその後を書いた本作。
とても多くの学びがあった。
とてもいい作品だった。 -
『シーラという子』の続編。
シーラが成長し、トリイと再会する所から始まる。
キツイ描写も多いが、最後はハッピーエンド。
トリイ・ヘイデンらしい素晴らしいノンフィクション小説でした! -
トリイ・ヘイデンは「檻のなかの子」「シーラという子」に続いて3冊目。まず著者の作品に思うのは、なぜこんなにも読みやすく回想録できるのかということ。普段から書くことが習慣だった様だが、それに意思疎通が難しい子供たちと触れ合う職業能力が読みやすさを一段上げるのに手伝っているのだろうか?なんて本書とは関係ない部分に日記すら取り留めもなくなってしまう自分は感心しきり。
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何でこんなにするする読めるのかな?訳がいいのかな。
トリイ先生の素直なものいいに胸を打たれる。
シーラもトリイも私だな、と。 -
内容(「BOOK」データベースより)
『シーラという子』の続篇。「あんたは自分があたしの人生をよくしたと思ってるんでしょ?あんたのおかげでよけい悪くなったんだよ。うんとうんと、何百万倍も悪くなったんだよ!」情緒障害児教室の教師をやめてセラピストとなった著者トリイが目の前にしているのは、髪を派手なオレンジ色に染めた14歳のパンク少女だった。八方手をつくして探し、7年ぶりにようやく再会したシーラは、かつてふたりのあいだに築いた信頼関係や教室での楽しかった日々などまったく憶えていないという。彼女が少しでも打ち解けてくれることを願い、夏休みの間だけ精神科クリニックで手伝いをしてくれるように誘った。やがてシーラの口から、まだ7歳にも満たないころから連日のように受けていた性的虐待の事実が明るみに…真の癒しを見出すまでのシーラとトリイの葛藤を描いた感動のノンフィクション。 -
シーラのその後の話。
母親に捨てられた経験、父親の問題、里親による虐待。
彼女の人生を想像すると、やり切れない気持ちを感じた。
彼女のように、非常に困難な現実から逃れられない子どもがいることに胸が痛んだ。
北カルフォルニアの経験が、その一部を手放すきっかけとなったのは、小さな、でも大きな幸いだと思った。
上昇型の物語であったシーラという子と違って、読み進めるのは少々苦痛だった。
小説というより、記録の要素があり、また私自身がトリィとシーラの行動、発言にイライラするもを感じたからだと思う。
まるで、我が子ではない他所の子の行動にイライラする、余裕の無い他人のようだと、自分を顧みた。
シーラのように我が子が夜の高速道路で打ち捨てられ、柵に捕まって震えていたら、と置き換えて想像すれば、シーラの困難の大きさも、トリィの粘り強さや愛情がどれほど深いかを理解出来る。