静寂の叫び (Hayakawa novels)

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制作 : Jeffery Deaver  飛田野 裕子 
  • 早川書房 (1997年6月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (462ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784152080851

静寂の叫び (Hayakawa novels)の感想・レビュー・書評

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  • ジェフリー・ディーヴァーは、未だにこれを越えていないと思うのです。

  • 聾学校のスクールバスがカンザス州を走行中に脱獄囚に乗っ取られた。3人の凶悪犯達は生徒、教師らを近くの食肉加工場に連れて行き監禁し立てこもる。人質を救出するため速やかにFBI危機管理チームが結成され、交渉担当者アーサー・ポーターの指示のもと交渉を開始しようとした矢先…。ジェフリー・ディーヴァー初期の作品の中でも群を抜いた面白さ。この作品を機に「化けた」とも言われてるらしい。物語は、事件を受け完璧な包囲態勢が敷かれFBI交渉人のポーターが現地入りしチームを統括し始めた矢先に人質の一人が凶弾に倒れるという最悪の状況から本格的にスタート。連邦・FBIが主、州警察が従となる体制や、FBIの行動規則に則った一見冷徹な対応に反感を抱く所轄の面々という構図はありがちではあるが、ポーターの豊富な経験と交渉術を目の当たりにして、次第にチームがまとまっていく過程が面白い。人質解放の舞台裏は、駆け引きの微妙な加減にいたるまで詳細に描かれている点も興味深くて、ディーヴァーのことだからこのあたりの裏付けリサーチは万全だろうと思ったりして。現場には州法務次官補やマスコミ、リポーターなどやっかいな飛び入りが入って余計なことをして現場を混乱させたり、裏で独自に救出作戦を画策する州警察の人質救出班(HRU)の動きなど、目が離せない状況が続く。また、人質籠城事件の交渉スペシャリストであるポーターと、犯人側のリーダー格であるハンディ、人質となった教師のメラニーらを軸に、交渉の過程を備に描いているところが上手い。さらに彼らの人物像がユニーク。教師であり自らも聾者であるメラニーは気弱ながらも頭の回転がよく、彼女の機転とポーターの尽力で人質の解放が少しずつ進む。一方、犯罪者ハンディは冷酷で、苛立ちを見せながらもFBIとの交渉では全く動揺せず、かなり手強い。ああ、やっぱりディーヴァーだなぁと思ったのは、事件解決後のどんでん返し。最近の作品ほど捻りの回数は多くないもの、やはり最後の最後まで楽しませてくれる。読んでいる途中、リンカーン・ライムシリーズのプロトタイプと思えるような個所がいくつも見られたのも、ファンとしてはうれしい発見だ。

  • どんでん返しですね、やはり。何度だって、あっと驚く展開を見せてくれます。一気に読まずにいられない。今回は脱走囚3人が、聾学校の生徒、教師を人質に立てこもり、その交渉を様子。本当、はらはらです。「リンカーン&アメリアシリーズ」以外のジェフリー・ディーヴァーの作を読んでみました。話によると短編も良いそうなので、まだまだ楽しみな作家です。最近、努めて外国人作家ものを読んでいます。なんか、いままでの私の価値観を揺さぶるものがあって、いいです。

  • この本でディーヴァーマニアになりました。
    とにかく状況が二転三転の展開がたまりません。

  • 看守を殺して脱走した囚人3人組に、聾学校のスクールバスが乗っ取られ生徒達と先生が監禁されてしまう。そこでFBIの人質解放専門のポターが、犯人達との交渉にあたる。州警察とFBIとの対立もあり、思わぬ展開に最後まで飽きさせないストーリーでした。

  • 聾学校の生徒たちが人質にとられた!手に汗握りマス!!

  • 図書館の本 読了

    内容(「BOOK」データベースより)
    聾学校の生徒と教員を乗せたスクールバスが、カンザス州を走行中に3人の脱獄囚に乗っ取られた。彼らは、リーダー格のハンディの命令によって、放置されたままの食肉加工場に生徒たちを監禁してたてこもる。FBI危機管理チームの人質解放交渉担当者ポターは、万全の体制をしいて交渉にあたるが、冷酷にも、生徒の一人が凶弾に斃れてしまう。数多くの人質籠城事件を手がけてきたポターも、想像した以上に狡知にたけた犯罪者を相手に苦戦を強いられる。いっぽう、聾学校の教育実習生メラニーは、生徒たちを救うために、独力で反撃に出ようとするが…。

    聾唖者にとっての音楽。わたしにはこちらのテーマのほうが響くのはしょうがないのかも。
    ハイリゲンシュタットの遺書がでてくる小説はそうあるもんではない。
    偶然でも手に取れたのはよかった。
    いつも思う、白人の女性は強い。わたしなら反撃はできないと思うのよね、こういう状態で。メラニーはこの後お父さんとお母さんと対決するんだろうな、自分の「音楽」のために。

    A Maiden's Grave by Jeffery Deaver

  • 作者の初期傑作というので、読んでみましたが、粗ばかりが目立ちます。
    以下ネタバレあり。
    まず気になったのが、リアリティの無さがチラホラ。
    引っ込み思案でおどおどしていたメラニーが突然、スーパーヒロインになる。
    そのきっかけは、90m離れた場所でのポターとの一瞬の目配せのみ、これで彼女は救世主を得、ポターは彼女が内部の協力者だという確信と淡い恋を・・
    被害者に感情移入は許されないはずの交渉人がこれでは困ります。
    さらに、百戦錬磨の交渉人という設定のはずですが、犯人側との交渉の道具として使えるヘリコプターの準備をぎりぎりになって気づいたりとか、人質2人を金で交換する際にも、4人の人質から誰を選ぶのか決めてなかったり・・これではプロの仕事とはいえません。
    また、犯人のガールフレンドが急にやり手の交渉人に化けるとか、この辺になると荒唐無稽すぎて興ざめです。
    作者のリンカーン・ライムシリーズを先に読んでいるためか、初期作品の不出来さ加減が余計目につきます。
    とはいえ、この作品にはリンカーン・ライムシリーズの基本的な要素が芽吹いているのも事実です。

  •  メラニーがオトコマエすぎて萌える。
     相変わらずのエンディングの逆転は……も少し余韻があってもよかったかも。あわただしいよ!

  • ジェフリー・ディーヴァーの「リンカーン・ライム」シリーズでない作品。FBIによる人質立てこもりの説得術が話の核になっている。この人、こういう方法論好きだなあ…

    さて、ストーリーは聾学校の生徒と教師がスクールバスを乗っ取られ、食肉加工の工場で立てこもった事件を解決するというもの。特に人質の1人であるメラニーが美しくかっこよく描かれている。

    例によって派手などんでん返しもある。最後までどうなるか分からないのは作者の真骨頂だろう(例によってちょっとやり過ぎ感もある)。

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