- Amazon.co.jp ・本 (358ページ)
- / ISBN・EAN: 9784152080943
感想・レビュー・書評
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ダイアモンド第4作。本格推理もラヴゼイは難なくこなす。密室トリックは「放課後」と同じだ!
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ミステリ愛好会を舞台にして、古典的な密室殺人がひとつ。するすると読める文章と印象的な登場人物。なかなか充実した作品である。
密室トリックは、単純だけど盲点を突いたものであり、興味深かった。半分まで読んだあたりで、最大の謎である密室の謎が解けてしまうあたりも意外性があった。もちろん、それでミステリとして尻すぼみになるわけではなく、だからさらにミステリらしくなっていくのである。
探偵役であるダイヤモンド警視も、個人的な魅力もあってよい。ぶっきらぼうで不作法であるが、時々ちらりと見せる優しさが印象的だ。ライバルである警視に対する子供じみたライバル意識もかわいいし、部下である女性警部に対して示す気遣いや照れも読んでいて嬉しくなる。
なんかこう書いていると馬鹿みたいだけど、けなす要素があんまり見あたらないのである。
2009/9/28 -
実家にあったので読む。まあ普通の推理小説
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久しぶりに読んだラヴゼイ。読まず嫌いだったダイアモンド警視ものだったけどいかんねやっぱ。読んでみないと面白さは分からない。密室トリックは単純だけどそれゆえに分かった時の驚きは大きい。何となく謎解きには物足りない気もするけど動機に関しては結構感心した。物語が面白いんだねやっぱ。