- Amazon.co.jp ・本 (280ページ)
- / ISBN・EAN: 9784152082206
作品紹介・あらすじ
「世界最大・最高の英語辞典」と呼ばれ、英文学者のみならず世界中の知識人に愛用されているOED(『オックスフォード英語大辞典』)。その編纂作業の中心人物、ジェームズ・マレー博士は、貧しい家庭に生まれながらも独学で数多くの言語を身につけ、ついにはイギリス言語学界の第一人者となった人物だった。そしてマレー博士には、彼自身、一度も会ったことのない謎の協力者がいた。その男の名はウィリアム・マイナー。元アメリカ陸軍軍医で、何らかの事情のためにクローソンという小さな村から離れられないらしい。1896年の晩秋、この村を訪れたマレー博士は、マイナーのあまりにも意外な正体を知るのだが…。収録語数41万4825語、完成までに70年もの歳月がついやされたOED第1版。その作成に生涯を捧げた二人の天才の知られざる苦闘と悲劇に光をあて、全米で大反響を呼んだ壮絶にして奇想天外な物語。
感想・レビュー・書評
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イギリスの辞書の話なのでちょっと難しくて読むのに時間がかかってしまったり飛ばした所もありましたが、知るべき誕生秘話!
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実に興味深いエピソードに惹かれて読み始めたが、予想にたがわぬ面白い話だったので満足。偉大な能力を持った人々の話はいつも楽しい。ただ、語同士の関係・変遷を述べているようなあたりは、日本語に翻訳せず原語表記のまま、もしくは元の単語を併記してくれれば把握しやすかったろうという箇所がいくつかあったのは残念。
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OED編纂に携わった編纂主幹と多大な貢献をした篤志協力者の一人の話。 マレーとマイナーそれぞれの過去、編纂に携わるに至った経緯と時代背景の解説に重きを置いている内容。OED誕生秘話、であってOEDの制作の物語ではない。完成まで七十年の歳月が掛かり、両名とも完成を見ること無く志半ばで倒れこの本で語られている伝記もそこで終わっている。OED誕生の物語を読みたいのであれば他の書籍を当たるのがよさそうだと感じた。
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OEDといえば英語の辞書の最高峰。そこに精神病院に入院していた人物が大きく関わっていたとは。
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OEDについては、他の本も読んだことがあるので、内容がかぶっている部分もありましたが、「狂人」についての記述はこの本が圧倒的に詳しくて、面白かったです。
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翻訳された本を読んだのは久々なせいか、読みづらかった…
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OEDの編纂に関わったある博士の生涯について描かれている本。
Amazonのレビューが絶賛ばかりで、それを見てから読み始めたせいで、絶賛する程ではないように思い、やはりレビューは読み終わってから読むものだと再認識。
多分翻訳ものだというのも一つの理由だとは思うのだけど、中途半端な本に思える。もう少し内容に厚みを持たせても良かったかな。 -
OEDの話といったら、堅い話であまり一般の人は読まないであろうが、その編集に協力した人が殺人を犯した精神病院に入っている患者であるというところで読ませる話である。
中国や日本でも同じような話があると思うが思い出せない。 -
018.99.6/30.2刷、並、カバスレ、帯付き。
H.21.8/11.伊勢BF.