被告A (ハヤカワ・ミステリワールド)

著者 :
  • 早川書房
3.10
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  • (9)
  • (25)
  • (8)
  • (2)
本棚登録 : 86
感想 : 15
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  • Amazon.co.jp ・本 (389ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784152085115

作品紹介・あらすじ

東京・杉並区の連続殺人事件は、毎回死体の傍らに悪魔の絵柄のトランプが置かれることから"ジョーカー連続殺人事件"と呼ばれた。その容疑者・田宮は犯行を自供したものの、裁判では一転して冤罪を主張。同じ頃、息子を"ジョーカー"に誘拐されたと信じる母親は、息子を取り戻そうと孤軍奮闘していた。裁判を、そして母親を嘲笑う真犯人"ジョーカー"はどこに?驚愕の結末が待つ誘拐&法廷ミステリ。

感想・レビュー・書評

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  • まさかの結末すぎて

    混乱し整理するまでに時間がかかった、、

    でも
    なるほど〜
    です。

  • 飽きさせない展開や驚きのラストなどは著者の作品ならではでした。
    しかし、なんだかしっくりこない、というのが読後の感覚。騙された喜びを感じられないのは、用意されていた裏側が突飛すぎる事と、辻褄が合わないように思えてしまう点が幾つかあった事。
    著者の作品の中では、自分には合わない作品でした。

  • 2004年版週刊文春ミステリーベスト10位。折原一らしいお話。全てが全部私設取調べ室、拘置所、裁判所というのには驚いたけど。どんな金持ちだ。しかし息子を取り戻したいからといって、殺人までするかね。まぁありえるか。息子側の動機はなんだったんだろう。親への見せしめ?父親がよく出廷したな。金のためとはいえ。過保護にろくなことはないってことか。

  • つじつまが合わない箇所がある気がした…。なんかしっくりこない。

  • 折原作品(特にこういう傾向の作品)読みなれてる人は、この「仕掛け」に絶対気づくはず。私も気づいちゃった……。だけど「誘拐事件」の真相は読めなかったなあ。
    さらに裁判シーン、終盤での盛り上がりは、ある程度のネタが読めていても楽しめる。「そうだったのか!」という意外さはないけれど、「そうか、なるほどなあ」と感心はできる結末。こういうの慣れてない人なら「おおっ!」と驚けるのかな、と思うと、読みなれてしまっている自分がちょっと憎い。

  • 読みやすい。
    叙述トリック。

  • 「自分はやってない、冤罪だ!」と主張する被疑者A。連続殺人の容疑者として捕まり、連日の辛い取り調べに耐え切れず自白という形を取り、裁判で一転して無罪を主張し、裁判場を混乱に陥れる・・・。
    無実の罪で捕まった人がどんな扱いを受け、どんな思いで戦っているのか。その一端を垣間見た気がして、とてもはらはらする展開が続いた。
    別視点で、誘拐された息子を助ける為に奮闘する母親の話があって、これがどう関係してくるのか、最後まで分からなくて、驚く結末が待っていた。
    読みがいがあった。
    2008.3.12〜3.15。

  • 読むうちに、いったい誰が真犯人であろうかと考えながら、まったく飽きも無く読めました。
    しかし、読み終わって、
    あの時にあの言動になるだろうか?
    など、突っ込みというか煮え切らなさにもどかしくなりました。
    でも作者の意図は分かるし、他の作品も読んでみたいと思わせる作品であることは間違いない。

  • 東京・杉並区の連続殺人事件は、毎回死体の傍らに悪魔の絵柄のトランプが置かれることから“ジョーカー連続殺人事件”と呼ばれた。その容疑者・田宮は犯行を自供したものの、裁判では一転して冤罪を主張。同じ頃、息子を“ジョーカー”に誘拐されたと信じる母親は、息子を取り戻そうと孤軍奮闘していた。裁判を、そして母親を嘲笑う真犯人“ジョーカー”はどこに?驚愕の結末が待つ誘拐&法廷ミステリ。

  • 深読みせず、素直に読んだのでまんまと騙されました。やられたぁ〜これが快感。

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著者プロフィール

埼玉県生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。編集者を経て1988年に『五つの棺』でデビュー。1995年『沈黙の教室』で日本推理作家協会賞(長編部門)を受賞。叙述トリックを駆使した本格ミステリーには定評がある。『倒錯のロンド』『倒錯の死角』『倒錯の帰結』など「倒錯」シリーズのほか『叔母殺人事件』『叔父殺人事件』『模倣密室』『被告A』『黙の部屋』『冤罪者』『侵入者 自称小説家』『赤い森』『タイムカプセル』『クラスルーム』『グランドマンション』など著書多数。

「2021年 『倒錯のロンド 完成版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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