- Amazon.co.jp ・本 (456ページ)
- / ISBN・EAN: 9784152086839
感想・レビュー・書評
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20180707
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ようやく読み終わった!
やっぱり単行本は持ち歩くハードルが若干でてしまう…
今回もいくつかのストーリーが進行しているけれど、中心の話題は、移民。リーバスの葛藤、疑問、が読者にも突き刺さる。
シボーンとリーバスの微妙な距離感(前作での最後のあれのこともあって)がちょっと今までにない感じで楽しい。
ほかにも、弱さのなかに強さを秘めた女性たち、個性的な刑事たちがでてきて、飽きさせない。さすが、ランキン。
…あ、次の作品は2010年(翻訳出版)か…
ついにリーバスシリーズも最新作まで追いついてきてしまった。うう。 -
イアン・ランキンのリーバス警部シリーズ第15作。エジンバラの街では、強者は弱者を喰らい、弱者は強者にへつらい続ける。難民とおぼしき男が無残に刺し殺された。その身元は不明だったが、捜査に乗り出したリーバス警部は男が謎の女に会っていたとの情報を得る。警察に電話をしてきた女には独特の言葉の訛りがあった…時同じくしてパブの地下で女の骨が発見された。リーバスは、骨が250年前に魔女ときめつけられ住民に処刑された女のものと知る。大学の研究室に保管されていたはずの骨を、誰が、なぜここへ移動させたのか…さらにリーバスは、ある強姦犯が出所してきたことを知る。被害者の女性はレイプされた後に自殺した。その妹は最近失踪を遂げていた。なぜか死んだ姉そっくりの恰好をしていたというが…次々と襲いくる事件と謎に一匹狼リーバス警部が立ち向かう、現代イギリス最高峰のミステリ。2005年度CWA賞ダイアモンド・ダガー賞受賞作品 というのがアマゾンに出ていたあらすじ。移民の問題もさることながら、リーバスとシボーン部長刑事との微妙な関係がこの小説の読ませどころの一つ。この後、シリーズの翻訳はしばらくお休み。今年、ポケミスにめでたく復帰しました。
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長い。とにかく長い。一向に話は進まず、いくら読んでも話は終わらない。謎解きがメインでなくても惹きつけられる場合はあるが、この作家は肌に合わない。まず主人公の印象がちぐはぐ。あらすじだけ読むと若そうな感じもするが、年金をもらえるほど年を食っている。そんな老年の刑事が好き勝手に捜査するのだから、単に大人気ないだけ、と思ってしまう。登場人物の数は半端じゃなく、一度スルーしたキャラが後にひょっこり出てくるので、名前と職業が一致しなくてもどうでもいいや、とキャラに関してはすぐに萎える。当然、誰かに共感など出来るわけがない。物語の中盤頃までは膠着状態で退屈極まりない。斜め読みしようにも、長い段落の中途でいきなり場面展開するものだから、おいそれと飛ばすことも出来ず、実に効率が悪い。移民、難民問題は欧州では深刻かもしれないが、馴染みのない日本人には興味深いテーマとは言えないだろう。シリーズものなので、たまたま合わない作品を読んだだけかもしれないが、リーバスに魅力のかけらも感じられない以上、このシリーズもこの作家も読むことはない、多分。