ロング・グッドバイ
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この作品に関連する談話室の質問
この作品からのみんなの引用
みんなの感想・レビュー・書評
訳で感じるこの感じ。
これは原文でも読みたくなりました。
大事にするものは何なのか。
それを考えずにはいられない世界。
時間をかけてまた味わいたいものです。
最高のハードボイルド。これまでにも幾度となく読み、これから先の人生においても、何度でも読むことになるだろう。
マーロウがとにかくタフでクール。警察にぼこられて、小突きまわされ、味噌クソに言われても、「そうやって君はのし上がったわけだ」なんつって。「いけすかない人物になるための方法は190ばかりあるが、君はそのすべてに通じている」なんつって。システムとか、流行とか、伝統とか、決まり事とか。大きなものに飲み込まれそうな時はたくさんある。意思とかプライドとか、奴らにしてみれば鼻くそみたいなかもしれないけれど、それでもやっぱり「納得いかん」って反旗を翻すなら、マーロウのことを思おう。少し勇気が出る気がする。※村上春樹が翻訳しているせいか「羊をめぐる冒険」「ダンスダンスダンス」に似ている。チャンドラーの本を読んでいるというより、村上春樹の本を読んでいる感じだった。
村上春樹がグレートギャッツビーと似ているといった理由がわかった気がするが、ミステリー小説的などんでん返しもあったりで、美しさ的な部分よりはハードボイルドさが際立つ。
マーロウという主人公のつかみどころのなさも面白い
村上春樹がチャンドラーの詳細な人物描写や状況描写を丁寧に翻訳。チャンドラーの構成の素晴らしさに惚れ惚れ。もう一度読みたいと読み終えて思った。
行きずりの一人の男の無実をはらすべく、数々の危険な橋を渡った末に、テリー・レノックスとの真の邂逅を迎える、あの有名なラストの結び。
ただ己の正義感に依って生きようとする孤高の男を、主人公フィリップ・マーロウの生き様を通じて描く、チャンドラー作品の醍醐味が最高の形でアウトプットされた希代の名作。
清水俊二氏の訳本からすでに読んでいるし、この名作がハードカバーで読める、という感動だけで手にしてしまった。何度読んでも色あせない感動があるし、今後もたびたび手に取ることだろう。
レイモンド・チャンドラーの最高傑作と言われるだけのことはある。村上春樹が若かりし頃繰り返し読んだというのも肯ける。村上春樹の『羊をめぐる冒険』は、この作品の影響を濃厚に受けている。フィリップ・マーロウとその分身のようなテリー・レノックスの人物像が魅力的。特に主人公マーロウは、クールでタフ、ハードボイルド小説の典型と言える。しかし、その魅力の淵源はどこにあるのかといわれてもなかなかに表現しがたい。そこを訳者の村上春樹は、長いあとがきでこう分析している「自我意識というくびきに代わる有効な<仮説システム>を雄弁に立ち上げた」。この作品に登場するマーロウは、生身の人間としてではなく、純粋仮説として設定されているというのだ。ラストシーンのマーロウとレノックスの再会と分かれの幕切れは見事という外ない。
請求記号:933/Cha 資料ID:50043453
【感想文 by Y.O】
しゃれた、はっとするような比喩や、めまぐるしい展開、細部をきちんと書くことで読者の目の前にその場がその人物が主人公の私立探偵フィリップ・マーロウが現れることその全てに惹かれた。
マーロウの歯切れのいい言葉づかいがすごく楽しかった。また話の筋とは少しずれる人々の物語が見られるのも魅力的だった。
世の中にはたくさんの人がいてみんな自分が主人公の物語を生きているのだ。
マーロウという人物は、シニカルで、うざったくて、格好良い。
チャンドラーは、人間という生き物をよく理解している。
他人を愛するが故の行動、自分を愛するが故の行動。
そこで生じる矛盾。
あまりにも複雑で、難解な生き物。
これはハードボイルドという枠を超えた、純文学ともいえる作品。
”フランス人はこんな場にふさわしいひとことを持ってる。
フランス人というのはいかなるときも場にふさわしいひとことを持っており、どれもがうまくつぼにはまる。
さよならを言うのは、少しだけ死ぬことだ。”
カズオ・イシグロさんの「巨匠の翻訳で巨匠の作品を読むことができる日本の読者は、なんと幸せなことでしょう。」との言葉、レイモンド・チャンドラーを知らずに始めて読んだときはまったく実感がなかった。
その後、チャンドラーのその他のものを含め、さらにロバート・P・パーカーなども読みつつ、すっかりハードボイルドワールドにハマってしまっている今、この贅沢さを実感しています。
久しぶりに「世界の終わりとハードボイルドワンダーランド」を読み直したいなぁ。今度、実家の本棚を探してみるかな。
マーロウはタフで、時にきざったい。
使われる比喩なども同様だ。
それでもこの作品は、うっとおしさをギリギリ感じさせないような絶妙なバランスの上に成り立っている。
それは、ストーリーが心情描写でなく行動によって紡がれるせいだ。
誰がどうした。何がどうなった。
その一歩引いた視点が、どこかクールな雰囲気を生み出している。
村上春樹訳のおかげもあるのかもしれない。
時に古典的すぎるタフな探偵の格好よさを、ドライで都会的な文章がうまく紡いでいる。
そして、とにかくテリー・レノックスという登場人物の魅力がすごい。
この魅力はどこから来るのだろう。
描写の素晴らしさ故だろうか?
勉強になります。
そして、かっこいいです。
はじめて清水訳で読んだ時は、内容が非常にわかりにくかったような記憶がある。はじめて読むフィリップ・マウローであったし、翻訳のせいでもあったのだろう。たしか原尞の「そして夜は蘇る」を読んで、その本家である「長い別れ」を読んでみようと思ったような気がする。その後「長き眠り」を読み、あらためてその良さを感じた記憶している。
今回、村上訳で読んでみる内容の難解さの片鱗はあるものの容易に理解できた。ということは、内容の難解さは著者に起因し、理解の容易さは翻訳者と読者に起因するということか。
純粋に面白い。推理小説としてでなく、一つの物語として読むことができる。
質の良いユーモアが散りばめられているのも魅力のひとつ。
ついに読み終わった。チャンドラーもマーロウもレノックスも春樹もいっぱいかんじられた。<br />
マーロウの不器用さが良いなぁ。
確かにグレート・ギャツビーとの類似点がたくさんあります。でも、最後はロング・グッドバイの方がより残酷ですね。
やむを得ないお別れがのしかかってきて、そういうのって拒む事も出来なくて、ただ自分の中でどう処理するかなんですね。
まだ清水訳読んでないや…
12.04.20
皮肉屋で無鉄砲で男くっさいマーロウが終始格好いい。
村上春樹は、あえて「名言」的な訳を避けたようにみえるな。
これは清水訳も読まねば。
07.11.24

最高の小説。
無人島に持って行くカバンか
棺桶には是非入れておきたい一冊。
はじめて読んだのも丁度2月の真冬で、
なんだかこの時期に不思議とフィットする
小説みたいです。
...





