夢幻紳士 (迷宮篇)

著者 :
  • 早川書房
4.22
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本棚登録 : 379
感想 : 26
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  • Amazon.co.jp ・本 (191ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784152088208

感想・レビュー・書評

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  • ・叫び
    ・病める子
    ・ハーピー
    ・吸血鬼(「怪奇篇」の吸血鬼とは別物)
    ・心臓
    ・詩の接吻
    ・思春期
    ・森へ
    ・波の中の恋人たち
    ・老人
    ・罪
    ・"女"(たち)
    の以上全12話を収録。

    人物(キャラクター)を変えて同じ場面が幾度も繰り返され、まるで終わらない悪夢を見せられているかの様なストーリー。
    まさにタイトルの「迷宮篇」に相応しい内容。

    罪のラストのコマで見せる魔実也の凶悪な笑顔は全シリーズの中でも一、二を争うカッコ良さ。
    全てが解決した後も女たちの夢は永遠に続くのだが、それを憂うかのような魔実也の表情も印象的。

    今回は内容以上に魔実也の表情に惹き付けられた。

    あとがきにも書いてあるが先に描かれた「幻想篇」「逢魔篇」と合わせて三部作となっていて、高橋葉介としては三作に繋がりを持たせるのにかなり苦労したとの事だが しっかりと三部作にまとめ しかも各々が独立した作品として描いているのには脱帽。
    見事としか言い様が無い。

    「新怪奇篇」のレビューで「あのピエロ(クレイジーピエロ)の新作が読みたい」と書いたが、夢幻紳士に限って言えば掲載がミステリーマガジンなのだし超能力を使わない「探偵」としての魔実也を描いたミステリー物「夢幻紳士 推理篇」とか二人の少年 魔実也(「マンガ少年版」、「冒険活劇篇」)と青年 魔実也が作品世界を越えて活躍する「夢幻紳士 魔実也総進撃篇」なんて作品を読んでみたい気もする。
    いや!読みたい!! 読ませてほしい!!!

    • まことさん
      darkavengersさん。こんにちは。

      昨日はいいね!をたくさん下さりありがとうございました。いっぺんにお返しできなくてすいません...
      darkavengersさん。こんにちは。

      昨日はいいね!をたくさん下さりありがとうございました。いっぺんにお返しできなくてすいません。

      darkvengersさんの本棚は私にとって珍しい本がたくさんあるのですが、この『夢幻紳士』はハヤカワのミステリマガジンに連載されているものですよね。来年の1月号を読んでいて「あっ」と、darkavengersさんのことを思い出しました。奇妙な話だけど、なんか魅かれます。
      2020/12/19
    • darkavengersさん
      まことさん
      返信遅くなりすみません。

      こちらこそ いいねとコメントありがとうございます。

      それなりに新しい作品も登録してますが...
      まことさん
      返信遅くなりすみません。

      こちらこそ いいねとコメントありがとうございます。

      それなりに新しい作品も登録してますが自分はマイナーやカルト、古い作品に目がないと言うか、目が行ってしまうので自然とああいう本棚になってしまうんです

      そう!「夢幻紳士」は今ミステリマガジンで連載されているんですよ。
      レビューにも書いたのですが推理物としての「夢幻紳士」が読みたいところではあります。
      それも江戸川乱歩チックなやつを。
      2020/12/20
  • 三部作の締めのお話。
    命を狙われたり、戦ったりします。
    アクティブです。

    • usikuboさん
      初めまして。
      確かに前2作と比べると色々な意味でアクティブでしたね(笑)
      空飛んだり、海を泳いだり、ナイト(騎士)になったり、それでも不思議...
      初めまして。
      確かに前2作と比べると色々な意味でアクティブでしたね(笑)
      空飛んだり、海を泳いだり、ナイト(騎士)になったり、それでも不思議と余裕が漂う夢幻紳士。
      2009/10/22
  • 初版

  • 最高に上質な夢を視た

  • 三部作第3弾。ページが進むにつれ、まだ終わって欲しくない気持ちがこみあげる…。

  • 「僕」が好きなのであのひと回を重ねるごとにつくづく美人だなと思いつつ、話の内容は前の二作より一段とおどろおどろしくて生身の人間えげつない。
    「ハーピー」「吸血鬼」あたりほぼ救われない。
    夢幻紳士の悪辣にもほどがある笑い方。

    三部作完結といってもまさかこんなにきちっと締めくくってくれるとは思わなかった。好きな終わり方だった。

  • これも妹が…

  • 「“お姫さま 僕も女性の裏切りに いちいち目くじら立てる程 純情ではない”
    “貴女は 楽しくて 魅力的な貴婦人でした”と」
    この影魔実也の卒のなさぶり、トドメが下のコマの作中一番の悪役ヅラをなさった御本体様である。痺れる!ラストも爽やかなオチをつけ、これにて早川版夢幻三部作は終了と相成った模様ですね。うーんやっぱ『幻想篇』が一番シンプルで好きですが今作『迷宮篇』はとかく派手ですよね!そして魔実也様の色気大安売り笑。次の夢幻君にはいつ逢えるんでしょうと気長に期待しつつ、他の夢幻シリーズも読んでみようかと思います。

  • 三部作で一番面白くて描写もとても良かった

  •  夢幻紳士3部作、完結編。

     2部までよりも、ちゃんと連載してる。今までは、短編の連続で最後にその短編を全部繋げるオチの部分があったけども、迷宮編は全部が連続して話が進んでる。

     夢幻君は相変わらずいけず野郎で素敵なんだが、私はやっぱり昔の絵柄の夢幻君が好きなんだな。

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著者プロフィール

1956年、長野県生まれ。77年「江帆波博士の診療室」でデビュー。『夢幻紳士』『学校怪談』、『もののけ草紙』などのシリーズで人気に。独自の「怪奇幻想マンガ」を描き続ける。

「2023年 『魔実子さんが許さない』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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