- Amazon.co.jp ・本 (330ページ)
- / ISBN・EAN: 9784152088482
感想・レビュー・書評
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SFでありながら、推理小説の醍醐味も感じさせてくれる一品。宇宙ものではないが、林氏特有の表現方法に取り込まれる、一気に読み切ってしまった。SF好きだけでなく、推理小説好きにもお勧めできる。
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近未来、日本はインドネシアとマレーシアに挟まれた海域に1000万都市規模の海洋基地を建設しつつあったが、そこでテロが発生する。高度に情報化された社会に影響を受けた生物進化と海洋気象シミュレータなど、科学的知識を基盤にして、近未来社会を描く。設定をかなり詳細に詰めて描いているのだが、人物描写がいまいちなのでのめり込めないのが難点。
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帯の「人類は、神によってデザインされたのか?」という言葉に惹かれた。
しかし、(当然ながら)神は登場しない。
その一方で、タイトルにもなっている「進化」について考えさせられた一冊
ハードSFではあるが、むしろ、サスペンスにSF的味付けをしたといった方が良さそうである。 -
期待の林作品である。
複数の事件が収束していくさまは小気味よいし、全体的にはよくできた物語だろうと思うのだが、SFっぽくはないし、登場人物が多くてやたら読みづらい。
人類の進化を・・DNA・・・ってなイメージで読み進めると、単なるアクション物語じゃないの?って肩透かしを食らう。
林作品、いいと思うんだけれどもうひとつ乗り切れない。次に期待しよう。 -
表紙が姪たちに好評でした。
強いぞ、ぬこ。怖いぞ、ぬこ。凄いぞ、ぬこ。そんなもので遊ぶな、ぬこ。
そしてかっこいいぞ、ょぅじょ。
話はオーソドックスな近未来ものです。
多少地味かなとは思いますけど、いかにも林譲治らしい、現在から想像しうる技術のちょっと先をうまく取り込んだ(想像した)作品です。