駅神

著者 :
  • 早川書房
3.18
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本棚登録 : 127
感想 : 35
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  • Amazon.co.jp ・本 (251ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784152088567

作品紹介・あらすじ

雨の日、気まぐれに駅のホームに現われて易を立てるという謎の老人。ふとした偶然からその存在が知られることになり、彼の助言をもとめて駅を訪れる人々。易とは何なのか?その結果によって悩める人々は救われるのか?東京の下町を舞台に、人々の想いが絡みあい綾をなす異色の人情ミステリ。

感想・レビュー・書評

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  • 雨の日、気まぐれに駅のホームに現われて易を立てるという謎の老人。ふとした偶然からその存在が知られることになり、彼の助言をもとめて駅を訪れる人々。易とは何なのか?その結果によって悩める人々は救われるのか?東京の下町を舞台に、人々の想いが絡みあい綾をなす異色の人情ミステリ。

  • 何の気無しで手に取った一冊。初めての作家。この物語は占いの話。商売でなく気が向いたときに占う老人が出没する電車。そこで生死を分ける占いをされた青年が、命拾いをしてにわかに有名になった老人。悩みのある人々が占ってもらった答えが理解できずにいると、占いを学ぶグループに遭遇し、答えを探る、、、と、何とも知らない世界で面白かった。末尾には詳しい占い用語と意味を掲載。

  • 駅に現れる占い師「ヨンバンセン」。彼の占いの結果を求めて人々が駅を訪れる。
    ある程度占いが分かっている人には読みやすいかもしれないが、全然占いを知らない自分にはもう一つでした。
    それぞれの事件やキャラクターには引かれるものがあるのですが、それを活かしきれていない気がします。

  • さる老人は雨の日の駅のホームに気まぐれに現れては人の話を聞き易をたてるという。青年も悩み事を老人に相談したはいいが、言っている意味がさっぱりわからず、易の勉強をしている人に誘われ話はいい方向に。
    悩み事秘めた人々が老人に助言してもらってあれこれする話。

  • 雨の降る日に駅に現れて、気に入った人だけを占うという不思議な老人・・・4番線ホームにいることから、あだ名は“ヨンバンセン”。文中の「易とは運命学」の言葉通り、占いとは、人生を見つめ直すきっかけとなるものと言えるかもしれない。

  • 面白い!

  • 話に強烈なインパクトはないけれど、個性的な登場人物と主人公を取り巻く人々が面白い。
    易を読み解いていく話だけど、結構悩んでいる人はへヴィだったりするようだ。易のことは詳しくないのでさくっと読んでしまったけれど、わからなくてもなんとなくわかるでよいと思う。わかっていればまあ、もっと色々解釈できるんだろうけど、そこまでしなくても大丈夫なお話。
    人の占いを見てみる、という感じで軽く読んでみたらいいんでないかな。
    まったり読める。

  • 駅で占ってくれるというおじいさん(ヨンバンセン)
    その占いはよく当たると評判に・・・

    易の事がとっても詳しく書いてありますが、そこを適当に読むとサラッと読めます

  • 易って馴染みはないけれど、少し仕組みがわかった。同じ卦でも、良い意味もあれば悪い意味もある。読み解くのは難しい。それに易とは予言ではなくアドバイスなんだとか、例えば、「こういう人に相談すれば道がひらける。」とか。なるほど、そうなんだ。駅で占ってくれる謎のおじいさん。でもおじいさんが教えてくれるのは一言二言、結果だけ。そこで易学学院に相談に行く。始めは「父の行方。」学院では本卦を元に、先生、生徒が話し合い、それが占いの解説になっている。占いで相談内容が解決しているわけではないけれど。主要な登場人物がみんな肩の力が抜けていて、相当深刻な事態に陥っているのに楽しく読める。

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著者プロフィール

図子慧一九六〇年、愛媛県生まれ。八六年「クルトフォルケンの神話」で第八回コバルト大賞を受賞しデビュー。ライトノベル、一般文芸書を多数執筆。主な著書に『アンドロギュヌスの皮膚』『ラザロ・ラザロ』『愛は、こぼれるqの音色』『5分でわかる10年後の自分 2030年のハローワーク』など。

「2022年 『ここだけのお金の使いかた』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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