太陽の盾 [タイム・オデッセイ2] (海外SFノヴェルズ)

  • 早川書房
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感想 : 5
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  • Amazon.co.jp ・本 (334ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784152089120

感想・レビュー・書評

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  • 起承転結で言えば、『承』と『転』あたりでしょうか。

    現代(2037年)の地球に話の舞台は戻ったわけですが、その地球に、想像を絶する危機が起きようとします。その解決方法も、なんとも想像を絶するわけですが、危機の中身がこれほどの悲劇でなければ「冗談でしょ?」ですまされそうな、荒唐無稽な解決方法です。まぁ、それがこの作品のタイトルな訳ですが。

    ファーストボーンによると考えられる地球の危機は去ったわけですが、次に引き起こされる騒動が、どんなもので、そしてどういう風に解決されるのか、非常に興味深いです。早く次が読みたいです。

  • 月世界で人はどうやって生きているのか。
    レゴリスは宇宙服の隙間に簡単に入り込むので、居住区に入る際にはそれを持ち込まないために色々な手順がある。
    等、待ってました!の、宇宙展開!
    太陽嵐にも大興奮。
    軌道エレベーターも登場して「楽園の泉」を思い出すよ。オーロラの中を上昇……うっとりする。
    タプロバニーは赤道直下だったけど、この時代はオーストラリアにも建設出来るようになっていた。

    p95で気になって調べたら
    ×「遅きに逸する」
    ○「遅きに失する」
    でした。「遅きに逸する」って初めて見たけれど、最近増えている誤用だそうで。


    p97のミリアムがすごくかっこいい。
    このシリーズに登場する女性は、かっこいいな。信念が人をつよくする。

    「もちろん……」
     彼女が先に立って部屋から出た。精力的に、かっかと頭に血をのぼらせ、計画を練りながら。まだ終わったわけではない。じっさい、はじまったばかりなのだ。
     ミリアム・グレックにとって、世界の終わりは彼女個人への挑戦となったのだ。

  •  「時の眼」の続編。未訳の最終編を楽しみにしながら、本作を手に取った。太陽からの攻撃を避けるために、盾を作るというバクスター得意のギガスケール物語だ。というか、今回はバクスター節炸裂だ。

    最高に面白い

     魁種族が人類を殲滅しようとする。それに対抗する人類。太陽嵐を盾で防いだ瞬間に第二の殺人兵器が発見される!! それを救うのは、第二の人類だ。これまで AI とかにはまったく興味がなかった私だが、今回の3人の AI は好きになった。いやぁ、いい話だ。最終編にもきっと登場するんだろう。

     前半が多少たるい印象が残るものの、人類破滅のXディあたりからの疾走感は最高。第二の殺人兵器で最大のピークを迎え、あとはゆるりと終わる。よかった!!

    最終編、早く翻訳してくれぇ!!

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