ザ・ロード
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この作品からのみんなの引用
みんなの感想・レビュー・書評
面白くないけど、読んでよかった。長々とした情景の描写にだんだんと馴染んで世界に惹き込まれる。
「プロットを推したいがために何百ページもの本をつくるのが小説家で、ましてプロットを、結末を知りたいが為に何百ページも読むのが読書なんか?」って疑問を持ち始めた矢先にこの本を手にとってよかった。
小説家はこうあっていいんだと教えてくれる、欲のない静かな小説。
「ザ・ロード」(コーマック・マッカーシー)を読み終わった。読み通すためにはありったけの勇気と自制心をかき集める必要があった。読む者の魂を直撃する作品である。善き者たちよ永遠であれ。「おそらく世界は破壊されたときに初めてそれがどう作られているかが遂に見えるのだろう。」(本文より)
えーとですね。 核戦争かなんかで荒廃したアメリカを、父親とムスコがあてもなく旅する中で親子愛を描いている作品。 冒頭、あんまり面白くなかったのですが、前評判が高かったので「どこで面白くなるんだろ。」と期待して読み進めていくうちに、結局最後まで一度も面白くならないウチに終わっちまいました。 ――ナンだ、コレ? いろんな読者レビューでは「子供を持つオヤジにはグッとくるぜ。」みたいな声が... 続きを読む »
最後のハッピーエンドはちょっといい加減だけど、それが救いになっている。父親に死なないでほしいと思っている子供の願いが悲しくて泣けてしまう。ちょっと残酷。
母親はどこへいったのだ!
頭にいれたものはずっとそこに残るんだ、といった。そのことに気をつけたほうがい
い。
忘れてしまうものもあるんでしょ?
ああ。人間は憶えていたいものを忘れて忘れたいものを憶えているものなんだ。
夜、読み始め、
コーマック・マッカーシーの世界観に
引き込まれ、一気に読了。
やはり、ラストは泣いてしまう。
かすかな希望の見える終わり方だけど、
この本に漂うものは陰鬱で悲惨な世界。
何故!?世界が滅んだのか!?
それが解明されていないから面白くないなんて、
くだらない戯言だと思う。
そんな事は関係無い、
いずれ世界は地球は何かしらの原因で滅びていく。
のかも、知れない。
その消滅してしまった世界に取り残された人間が
何を糧に生きていくかが大切だと思う。
You have to carry the fire.
この言葉が、度々作品の中に書かれている。
この作品の骨となる大切なテーマだと思います。
恐らく西洋文化圏の世紀末思想が根底にある作品だ。日本でこのような作品は生まれてこない。
父と子の果てしない過酷な旅。目指しているのは気候温かいでろう南方だ。破壊された後の世界に登場する「他人」はみな獣のようで、闘わなければ殺されるような日常。神様の居場所などない世界に思えた。けど、人が神を必要とした時、神はそこの現れた。それは父に取っては子であり、子にとっては父であった。最悪とも思える世界の中で、生と死のどちらを選ぶのか。生きていくために、悪者と善者のどちらになるのか。非日常の中で浮上した対面せざるを得ない命題の数々は、私たちにとっても普遍性を帯びるものだ。
始まりは不思議だった。2人とも名前がなかった。死と隣り合わせだった。
最後までわからなかった。途中でアフリカの例えばスーダンのような内戦中の国の親子の生きる様をドラマッチックに描いているのかと思った。しかし違った。親子の旅の息遣いも聞こえて来そうなほど緊迫感があった。情景が浮かび、廃屋や農場を見つけるたびに、何か恐ろしいことが潜んでいるのではないかとどきどきした。
周りの情景の説明が丁寧で2人の旅を近くで見守ったかのよう。
読書中は心が痛くなるが、読了後は希望を持てる。
暗い本は嫌なんだよなあ。脳みその中に嫌なイメージを入れたくない。小学生の時に耳から血が出て死ぬ男が出てくる映画をテレビで目撃したのがきっかけかもしれない。でもやめられない本。この本と「偶然の音楽」。この感じ。キリスト教の原罪って、こんなイメージかなと考えた後、ああ、西洋の自分に発想がないものを読むとキリスト教関連?とか思うのはステレオタイプでよくないですな。と思い返した。少年の「わかった」という言葉が素晴らしい小説です。
期待して読んだけど期待はずれだったかな 文中に読点がなく一文が全部繋がっているため非常に読みにいうえ建物などの情景描写がやたら多くそして長いのでその度に集中力が切れテンポが悪く感じられた。 買う前に10ページ程度でも良いのでなるべく立ち読みすることを勧める。それで面白いと思えなければ買わない方がいいかと。最初の数ページでこの世界観にどっぷり浸れなければこの先も絶対楽しめない。 ア... 続きを読む »
何かの理由で崩壊した文明、生き残った父と息子が寒さを凌ぐためだけにひたすら荒れ果てた荒野を歩き続ける。他に生き残った人間もいるにはいるが、それは略奪、殺人、食人のはびこる地獄と化した世界。父子は戦い逃亡し隠れながら、ただ南を目指している。いっそ死を選んだ方が・・・自らの命が永くないことを知る父は悩む。まるで希望の消滅した世界だから。それでも二人は歩き続ける。 衝撃的だった。これほど読者を過酷... 続きを読む »
衝撃的だった。
思い描いた父と子のロードムービー・・・
をはるかに超えた。
淡々とすすむ。
ページをめくる手がとまらない。
絶望的なのに、どうしてこんなに
光を感じるのだろう。
植物は枯れ果て、僅かに生き残った人間は飢え争う破滅した世界を、カートを押して旅をする父と幼い息子。死に満ちた終末世界を、二人はひたすら南を目指して歩く。 2007年度ピュリッツァー賞、受賞作品。 原因は語られてはいないが核戦争でも起きた後だろうか、破滅した世界をただひたすら南を目指して歩く父子。略奪や殺人が横行している中で身を隠しながら進んでいるので、語られるのはほぼ二人のことのみ。行... 続きを読む »
終末物のロード・ノヴェル。
淡々と描かれる父親と息子の漂流の物語。
神・道徳・正義・生命・親子・恐怖。
様々な事を考えさせられる。
心に残る名作だ。
2007 年 ピューリッツアー賞受賞作品。
コーマック・マッカーシーの小説『ザ・ロード』を読みました。 死に絶えた自然。崩壊した文明。多くの人々が死に、わずかに残った者たちがかろうじて生きようとする世界。 この物語の語り手となるのは、小さな息子と旅をする男。彼らは冬を越すため、南を目指して歩き続ける。荷物はナップザックと、ガラクタなどを載せたスーパーのカート。はるか先まで見通せる道を、2人はほとんど誰とも会わずに行く。彼らはでき... 続きを読む »
泣けた。最後数ページは何度も読み返した。読み返すたび違う発見ができる。私は火を持ってるかな…?
マッカーシーは確か随分年老いてから、最初の息子を得たはずだ。孫、と言ってもおかしくない歳の離れた息子に対して、父であるということはどういうことであるのか、それを寓話を通して伝えようとしているように思える。 この作品で描かれる世界は、文字通り絶望に満ちている。何らかの大きな災厄に見舞われ、我々が知っている(と思い込んでいる)倫理的で文化的な世界は滅亡している。人が人を欺き、大人が幼児を焼き殺し... 続きを読む »
荒涼、沈黙、神なき世界。父と息子は冬にそなえて南へと向かう。空には雲がたれこめ、寒さが募る。荒れた庭で死んだライラックの枝がもつれあい、去っていった息子の母は夢に現れるのみ。家のポーチには何年も前に死んだ男が座り、人食の〈野蛮人〉が襲いくる。生き残ったわずかな人々は限りある資源をめぐって殺しあう。 なにかカタストロフィが起きた後の終末世界の物語である。具体的な経緯はいっさい説明されない。大惨... 続きを読む »
2010/06/10-2010/06/21 読了<br /><br />[private]色彩の無い世界観。<br />とてもリアルで残酷な描写。<br />緊張感ぴりぴり。<br /><br />消耗していく父親は絶望のなかで、自分が死ぬ前に息子を殺すつもりでいた。<br />しかし死の直前に見た息子が光のオーラをまとっているの見て、殺さずに強く生きることを諭すシーン。<br />朝道できたばかりなので気持ちがはいりまくりだ。<br />父ちゃんが死んだ時のことも思い出した。<br />これが小説の醍醐味だな。<br />とても良い小説だ。[/private]

終末SFは色々あるけれど、私はリチャード・マシスンの短篇『終わりの日』を思い出しました。
海外小説の父と子、特に父と息子の関係は、互いを一個の存在とした上での対話(どんな形であれ)が多くを占めて...





