夏への扉[新訳版]

  • 早川書房
3.83
  • (182)
  • (269)
  • (207)
  • (33)
  • (9)
本棚登録 : 2296
感想 : 303
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784152090591

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 世界初の映画化を日本がやるという蛮行( )を聞きつけて、はるか昔に読んだはずだけど、恥ずかしながら記憶に全くなかったため、新訳の本書を手に取った。よくできた勧善懲悪タイムリープものだ。はらはらどきどき。悪いことをした奴らめ、ざまあみろ!と、スカッとするようにできてる。
    ただ、今の子どもたちがこれを読んだらどう思うかなあ?とは思ってしまったのだ。今の世の中では…猫を飼うなら去勢手術が常識だし、家事は女性だけがしなくてはならないモノではなくなっているし、たかだか11歳の女の子に結婚しようなどと言うのは児童虐待でしかない。はたしてこの前提で、お話を楽しむことはできるだろうか?

  • 映画化されるので再読してみた。10年前読んでいるはずなのに全く内容は覚えていない、訳が酷いのかまるで面白くないもう少し文学的に訳せないものだろうか、未来の予想も外れすぎでしらけるだけ、これを映画化するには大幅に作り替えねばならぬだろう、最近のこの手の邦画はほとんどが失敗作なので心配だ。

  • 猫が出てくる小説ということで読んでみたものの、猫はほんの少しでしたが、小説時代がタイムトラベルのような感じで、日常の猫の行動を通して締めくくるラストが絵で思い浮かぶような綺麗さで面白かった!映画化されるそうで、楽しみです。

  • 図書館で。
    新訳が出てるなら読んでみようかな~と思ったんですが、旧訳の印象が強く残ってるのであまり…という感じ。というか昔、原書で読んだ気がするからそれもあるのかな。
    感じの悪い女性が、”Why,Darling!"を連発していたのをなんとなく覚えております(笑)

    というわけでお話自体はしっかり覚えているので懐かしいな~という感じで読み終わりました。やっぱり学生時代ぐらいに読んだ本ってしっかり記憶に残ってるもんだな。この頃読んだ本はすぐに忘れてしまうというのに… トホホ。

  • SFの名著として評判が高いのは知っていたが,初めて読んだ。現代でも十分読むに耐える作品。流石と言っていいと思う。

    タイムスリップパラドックスに言及したのは多分この作品が初めてだったのでは?

  • sfの傑作とも呼ばれる本作、今の時代ではわりとありふれた話で意外性や新鮮味はなかった。だが、本が出版された年などを考えると、後世にとても影響を与えた本なのだろうと思う。

    タイムトラベルものにつきものの「タイムパラドックス」について、それは起こらないだろうと考える主人公、映画の名作「バックトゥザフューチャー」とは違った考えなのが面白い。

  • SF作品の名作とされる本書。
    最初の方は???だったけれど読み進めて行くにつれて、話にどんどん引き込まれていく。
    コールドスリープとタイムマシーンで、ついに幸せな人生を取り戻すダン。知略とあきらめない気持ちさえあれば、人生は何度でもやりなおせる。そんな明るい気持ちにさせてくれる名作だった。

  • 失意の中、冷凍睡眠で三十年後で「夏への扉」を探すことにした青年、ダニエルは、友人のてひどい裏切りに遭ってしまい、予想外の展開に……。小尾芙佐さんによる新訳。
    「おそうじガール社」など、単語がいろいろ変わっていたり、他にも株式会社の仕組みの解説をなくしたりしているそうです。私が初めてこの作品を読んだのは、おそらく中学生のときでした。今読んで思うのは……ジェニー、いい女!(笑)あの頃はリッキーが可愛くて仕方がなかったのですが、今読むと、ダニー、犯罪だよね、それは……つか、よくリッキーはそこまで思いこめたもんだ……あはは。ピートは相変わらずいいんだけど、ちょっとなんか微妙に雰囲気変わったかな……。もうちょっと気高い感じなイメージだった。
    「三十年後」は、2000年。つまり、もう十年も前のことになってしまいました。今はハインラインの思い描いた世界ほど進んでいなかったり、別の仕組み(インターネットとか携帯とか)がものすごく進んでいたりするのですが、その違いを楽しむのも一興。ダニーが「輝かしい未来」を得ていくのがまぶしくも、うらやましくもありました。初めて読む方にもおすすめです。

  • なんか、陳腐な設定だな・・・と思って読み進め、読み終わってから気がついた。これが、古典、これこそがタイムトラベルの原点なのか。そう考えると、ずいぶん前に書かれた小説にしては今でも古臭くない(読んでいるときは古くさーと思っていたのに!ごめん)話であると思った。

    あと、善人が多すぎると思った。主人公もいいやつだし。ふつう、突然降ってわいた人間をそんなに信用しないって。

  • 夏への扉は、中高生の頃、福島正実さんの訳で読んで以来、30年ぶりに読んだ。話の面白さは変わっていないが、名作中の名作だけに話のプロットは色々なところで換骨奪胎されて利用されているような気もする。当時は関心なくて気付かなかったが、主人公が特許出願するシーンが極めてリアル。例えば、特許請求の範囲を広く取ろうと四苦八苦して、結局弁理士を雇った、とか・・。こういった細かいことにも意識を配って、小説を書いていたハインラインの気配りに感心した。

全303件中 41 - 50件を表示

ロバート・A・ハインラインの作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×