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オスカー―天国への旅立ちを知らせる猫

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制作 : 栗木 さつき 
  • 早川書房 (2010年2月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (311ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784152091093

オスカー―天国への旅立ちを知らせる猫の感想・レビュー・書評

  • 2017/5読了。
    こんなことが起こるのだろうかと半信半疑だったけれど、オスカーの『寄り添う』という姿勢がたくさんの人を穏やかな気持ちにして行く過程をみて、そんな姿勢の大切さも実感したり。

  • 配置場所:摂枚普通図書
    請求記号:95100150
    資料ID:916||D

  • 認知症をわずらう老人の最後を見守る最後の砦、ホスピスケアのドクター視点で書かれた本。認知症はその患者自身だけではなく、周りの家族にも多大な労苦と忍耐を強いる。そんな中、死に際に猫がいたら、とても心が安らぐと思う。周りにとっても、本人にとっても。認知症の患者を介護するのは簡単ではない。でも煩わしいと思う自分に罪悪感を持ち、その逃避に医療関係者に攻撃的になり、自分たちを絶望に追い込む。私たちは患者を通して自分たちの関わり方、心の持ちよう、最期の看取り方を考えなくてはならない。
    自分が認知症になった場合、家族がなった場合をちゃんと考えておかないといけないなぁ。

  • ちょっと前に話題になった猫の本。
    しかし、猫についての本かと思うとそうじゃなくて、(アメリカの)認知症の終末期医療の現状についての話。
    たしか筆者も別の場所で、これはドキュメンタリーでなく、一種の御伽噺だと認めてた…はず。
    実際にオスカーという猫がそこのナーシングホームにいるのは確かだろうし、アニマルセラピー(当時、ても10年くらい前はあまり知られてなかったようだ)があるのも確かだろうけども。
    「オスカーの真実」についてはこの本の主題ではなくて、認知症という恢復しない絶望的な患者と家族が、医師や社会制度の理解不足で、さらなる苦悩に
    苦悩

  • うちの係の係長のおすすめで読んでみました。

    正直信じられないのですが…。

    ただ、オスカーについてのエッセイが『ニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディシン』に掲載された、というのはすごいですね。

  • 死期が近づいた人のそばに必ず付き添うように表れる猫のオスカー。
    猫の行動とともに、看取る医療の在り方について、改めて考えさせられる。猫と人間の関係もギブアンドテイクなのではないか。
    人は猫に居場所を与え、猫は人間を癒す。

  • こちらはサブタイトルの通り、日本でいうならば介護付き有料老人ホーム(認知症患者用)の医者である著者が、そこで飼われている猫が入所者が末期になると側を離れない、というケースを「ほんとかよ」といぶかりつつ、看護師や遺族にインタビューしたものをまとめたものです。
    猫目当てだったのですが、猫写真は口絵4ページくらいでうちどめでした…
    びっくりしたのは最初、かの有名な医学雑誌"New England Journal of Medicine"の記事として載り、(うちの職場にもある!)評判になって新聞に載り、全米に知られるようになったとか。
    年代としては5年くらい前のことなのですが、あちらの国でも親の介護のため仕事を辞めざるを得なかった女性や、医師からホスピスケアを受けられる条件を教えてもらえなかったために、長年の遠距離介護で疲弊している様子などが垣間見え、国の制度の違いはあるものの、噴出する問題の根本は変わらないのだな、とため息。
    祖母が認知症になったときは、「まだご飯を食べてない」と言ってもりもり食べ過ぎるのを聞いていましたが、後期になると逆に食べなくなる、というのも知らなかったので勉強になりました。

    カバーデザイン / 阿部 朋子(tomomodesign,inc.)
    原題 / "MAKING ROUNDS WITH OSCAR"(2010)

  • 一匹の猫の振る舞いを通じて、終末期医療のあり方について考えた。人がその生涯を認知症とともに終えようとする時、周囲の介護者たちが何を思い、考え、心を動かされるのか。よくわかった。

  • 認知症終末期患者の住まう医療機関ナーシングホームに住む猫、オスカーの話。患者の死が近づくと、オスカーは黙って患者の傍で座り続けるという。猫の不思議さもあるけど、認知症について知ることができる。ノンフィクションね。

  • 表紙を見て読みたいなと思って購入しました。
    特にオスカーの登場した場面が印象に残りました。
    もう一度読み返したい一冊。

  • 猫好きにはたまらない1冊です。

  • 語られるのはアメリカの介護施設にいる不思議な習性をもった猫の行動を軸に、施設に関わった人々の事実に近い話しである。

    そして今介護をしている人、これから介護をするかも知れない人に是非読んで欲しい本である。

  • うちに猫が居て良かった!と思わず納得した一冊。
    ただ、本書はアメリカ・ロードアンランド州のホスピス内でのことなので、日本人の目で見ると羨ましいことこの上ない。
    「おくりねこ・オスカー」だけではないのだ、この施設内の生き物たちは。
    猫を医療施設で飼っていて、しかも病室内を自由に行き来させているなんて、日本では聞いたことはない。
    医療従事者の皆さんには、この本を読んでぜひアニマルセラピーを本格的に考えて欲しいところ。

    ちょうど世間では、ご長寿社会の嘘が明らかにされていて、今はそのニュースで持ちきりである。
    韓国では「ついに日本の化けの皮がはがれた!」なんて見出しの新聞も出ているそうだ。
    何もそこまで言うことはないだろうと思うが、親の所在さえ子供が分からないなんて、一体何だろう?といぶかしく思ってしまう。
    その前には、同居している家族が老親を殺して、何十年もの間年金を受け取っていたというニュースさえあった。
    どのひとにもあったはずの、そのひとだけの道のりや人生。
    それらが全部「なかったこと」にされてしまうとは、ここまで日本の家族制度は壊れていたのだろうか。

    本著のなかに登場するのは、たまたま認知症で最期を迎えたというだけで、そのほかは幸せきわまりないひとたちである。
    親切なスタッフたち。認知症に寄り添おうと努力を惜しまない家族。なによりも、最期まで見守ってくれるオスカーがいる。
    入院していても、最期には立ち会えなかった家族だっている。
    そういう子供たちは、オスカーへの感謝の気持ちを惜しまない。

    じっと見つめる瞳は、死の向こう側までも見据えているようなオスカー。
    わたしもこんな病院で臨終を迎えたいと、しみじみ思ったのでした。

  • にゃんこ惚れ衝動予約本。さくっと読めます。
    「エッセイ」のカテゴリーと悩むところだが、やっぱり介護医療(特に痴呆症)についていろいろ書かれている本という印象が強く残ったので、「医療」に入れとくことにする。
    自分の食い扶持分のお仕事はちゃんとこなすよ、といわんばかりの健気な?にゃんこのお話を中心にアメリカでの介護医療現場のようすがよくかわります。
    こういう話を目にする時のアメリカ人は素晴らしかったりするよねぇ~。
    そして、いずこも同じか・・・、と。
    オスカーのお仕事ぶりも、いっぱしの牧師さんや神父さんでもそうは毎度毎度うまくいかないだろう?という類のお仕事を鮮やかにきっちりこなすのである。ほんとにかわいいったらありゃしない。

  • 不思議な猫の話というよりは、猫オスカーの行動を通じて認知症の家族とのかかわりかたと看取りについて考えさせられる本です。

  • やるせない現実にへこんで手にとった本。
    期待通り泣けました。

    「あなたがいてくれたから心穏やかになれたわ」
    そう思ってもらえたと分かったヨロコビは、介護した人を解放する。

    多分、この猫も学んだんだ。
    自分が、大好きな人の役に立てたことを。
    それがヨロコビとなったから、今も真摯にその役を果たしている。
    大好きだった一人のためではなくて、施設全体の全員のために。

    人間の、おっと、生物の行動の源泉が利他のヨロコビだということは、なんという福音。

  • オスカーというより、私にとっては‘にゃん吉’としか見えないのだが、彼は臨終を迎えようとしている高齢者とその家族に付き添う。そして大きな慰めを与える。やはり‘その時’には、こんな誰かに寄り添っていてもらいたい。

  • ハヤカワさんのブログを読んでいて読みたいと思っていた一冊。猫や犬って何か不思議なことをしてくれたりする存在。やっぱり尻尾のある生き物が生活の中にいることは人にとってはいろんな気付きをさせてくれると思う。

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オスカー―天国への旅立ちを知らせる猫の作品紹介

患者の死を数時間前に察知し、亡くなるまで寄り添う猫オスカー。彼の不思議な才能を探りながら、認知症患者たちやその家族の人生までを医師が温かく描く。

オスカー―天国への旅立ちを知らせる猫はこんな本です

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