神の棘 2 (ハヤカワ・ミステリワールド)

著者 :
  • 早川書房
4.26
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本棚登録 : 305
感想 : 64
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  • Amazon.co.jp ・本 (410ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784152091512

感想・レビュー・書評

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  • 革命前夜の時にも思ったが、これだけのスケールこれだけの魅力的なキャラクターこれだけのストーリーで、感情的にもっと盛り上がりそうな気がするのだけど、物凄く抑制された美学、というか、読了後(ああ、そうだったのか)と静かな感動を与えてくれる大人な本(決してつまらないわけではない)でした。1巻でナチスドイツの将校のアルベルトに惹かれてはいけない、いけない!と思いながら読み進め、2巻でのまさかの展開に撃沈。いい男すぎる。(イルゼの告白がちょっとくどかった。)
    須賀さんは1冊の中にその時代全て描き切ろうとするのか、背景の説明に多くページが取られてしまう気がする。

    • お砂糖さん
      「静かな感動」に、まさにその通りです…!といいねを押してしましました。

      時代背景の描写が盛り沢山なせいか、読むのに時間もパワーも入りま...
      「静かな感動」に、まさにその通りです…!といいねを押してしましました。

      時代背景の描写が盛り沢山なせいか、読むのに時間もパワーも入りますよね…!
      こちらもフォローさせていただきました、読書の参考にさせていただきますね(*^_^*)
      2017/02/05
  • 前半よりはだいぶ面白くなってきた・・・けど・・・もう一歩って感じかな・・・。
    もう少しであるベルトにも感情移入できそうなんだけど・・・。

  • 私が読んだ版は、アルベルトとマティアスがそれぞれ表紙でした。変わっているということは、余りの誤植の多さに一新されたのかな・・・。最後までマティアスが好きになれなかった。

  • 須賀しのぶさんブームが自分の中に到来して、図書館で借りてきた。
    「ナチスドイツの時代、ナチスに所属するアルベルトが、教会の摘発に向かうと、そこには幼馴染のマティアスが修道士としており……」みたいなあらすじが本の裏表紙に書かれてあった。
    それを読んで、友情と立場と信条の葛藤ものかな、と思いつつ読んだわけだが、想像していたような物語ではなかった。
    いい感じに裏切られたわけではないけど、ガッカリしたわけでもなくて。うまく言えない。
    幼馴染、という単語から、仲がよかったんだと思いこんだわけなんだけど、そこからして違っていた。

  • そういう時代だったのよ、と言ってしまえばそれまでだけど・・・みんな悲しいね。
    それにしてもⅠ、Ⅱと誤植の多いこと!

  • 2011年8月26日〜8月28日

  • いよいよナチに傾倒し、迷走・暴走をはじめたドイツに生きるふたりの青年の姿を描く、二作目だ。
    ナチの機関「SS」で働く冷徹なアルベルトと、挫折から修道士となって神の道を歩むマティアス、水と油のふたりの男は、さまざまな場面で衝突しあっては離れ、互いの人生を幾度も交錯させる。
    佳境に入ってきたあたりの戦況の描写は、著者自信の好きな部分なんだろうけれど、正直冗長に感じた。もちろん物語の素地として重要な情報であることはわかるけれど、ちょっと重い。
    後半、物語の貌がぐるりと一変する。これは本当は驚くべきところなんだろうけれど、驚くには、いままでの語り方が甘いというか、ふに落ちない箇所が出てきてしまって、どうにもとってつけたように感じた。

  • 主人公は神、救い、正義、とか

著者プロフィール

『惑星童話』にて94年コバルト読者大賞を受賞しデビュー。『流血女神伝』など数々のヒットシリーズを持ち、魅力的な人物造詣とリアルで血の通った歴史観で、近年一般小説ジャンルでも熱い支持を集めている。2016年『革命前夜』で大藪春彦賞、17年『また、桜の国で』で直木賞候補。その他の著書に『芙蓉千里』『神の棘』『夏空白花』など。

「2022年 『荒城に白百合ありて』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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