- Amazon.co.jp ・本 (410ページ)
- / ISBN・EAN: 9784152091512
感想・レビュー・書評
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革命前夜の時にも思ったが、これだけのスケールこれだけの魅力的なキャラクターこれだけのストーリーで、感情的にもっと盛り上がりそうな気がするのだけど、物凄く抑制された美学、というか、読了後(ああ、そうだったのか)と静かな感動を与えてくれる大人な本(決してつまらないわけではない)でした。1巻でナチスドイツの将校のアルベルトに惹かれてはいけない、いけない!と思いながら読み進め、2巻でのまさかの展開に撃沈。いい男すぎる。(イルゼの告白がちょっとくどかった。)
須賀さんは1冊の中にその時代全て描き切ろうとするのか、背景の説明に多くページが取られてしまう気がする。 -
前半よりはだいぶ面白くなってきた・・・けど・・・もう一歩って感じかな・・・。
もう少しであるベルトにも感情移入できそうなんだけど・・・。 -
私が読んだ版は、アルベルトとマティアスがそれぞれ表紙でした。変わっているということは、余りの誤植の多さに一新されたのかな・・・。最後までマティアスが好きになれなかった。
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須賀しのぶさんブームが自分の中に到来して、図書館で借りてきた。
「ナチスドイツの時代、ナチスに所属するアルベルトが、教会の摘発に向かうと、そこには幼馴染のマティアスが修道士としており……」みたいなあらすじが本の裏表紙に書かれてあった。
それを読んで、友情と立場と信条の葛藤ものかな、と思いつつ読んだわけだが、想像していたような物語ではなかった。
いい感じに裏切られたわけではないけど、ガッカリしたわけでもなくて。うまく言えない。
幼馴染、という単語から、仲がよかったんだと思いこんだわけなんだけど、そこからして違っていた。 -
そういう時代だったのよ、と言ってしまえばそれまでだけど・・・みんな悲しいね。
それにしてもⅠ、Ⅱと誤植の多いこと! -
2011年8月26日〜8月28日
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いよいよナチに傾倒し、迷走・暴走をはじめたドイツに生きるふたりの青年の姿を描く、二作目だ。
ナチの機関「SS」で働く冷徹なアルベルトと、挫折から修道士となって神の道を歩むマティアス、水と油のふたりの男は、さまざまな場面で衝突しあっては離れ、互いの人生を幾度も交錯させる。
佳境に入ってきたあたりの戦況の描写は、著者自信の好きな部分なんだろうけれど、正直冗長に感じた。もちろん物語の素地として重要な情報であることはわかるけれど、ちょっと重い。
後半、物語の貌がぐるりと一変する。これは本当は驚くべきところなんだろうけれど、驚くには、いままでの語り方が甘いというか、ふに落ちない箇所が出てきてしまって、どうにもとってつけたように感じた。 -
主人公は神、救い、正義、とか
時代背景の描写が盛り沢山なせいか、読むのに時間もパワーも入りま...
時代背景の描写が盛り沢山なせいか、読むのに時間もパワーも入りますよね…!
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