いま、目の前で起きていることの意味について――行動する33の知性
- 早川書房 (2010年12月17日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (448ページ)
- / ISBN・EAN: 9784152091833
作品紹介・あらすじ
すべてを貫く「意味」とは何か。民主主義、安全保障、暴力、平和、科学、無償、音楽、出版、芸術、家族、恋愛、宗教、女性…『21世紀の歴史』で世界を震撼させた「知の怪物」アタリと、現代ヨーロッパを代表する知性が喝破し尽くす革命的ダイアローグ/モノローグ23篇。
感想・レビュー・書評
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興味のある章のみ読み。
当事者は、楽観とか悲観とかじゃない。
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目の前の現実にどのような意味を与えるか。
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10年経った今は、どんな世界に変わっているのだろう。。そんなに良いようには変わってない気がする。。もやもや。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ジャック・アタリを含め33名の学者・政治家・弁護士などの現代フランス知識層が、国際情勢から経済、環境問題、民主主義、男女平等、文学、音楽などなど、さまざまなテーマに沿って書き、あるいは対話を繰り広げる。おおむねその合間ごとに、アタリの短い文章が挟まれる。
これらの知識人のリストには、小説家のフィリップ・ソレルスの名もある。シモーヌ・ヴェイユという名もあるが、『重力と恩寵』のヴェイユとは別人である。
国際情勢や、なかんずくフランス国内の事情などについてはあまりよくわかっていない私だが、この本は奇妙なまでに面白く、知的刺激が豊富であり、読み進めるのが楽しくてしかたがなかった。
多様な視点で、現在の諸問題をもう一度考えてみるという試みのチャンスを、この書物は与えてくれる。これはわくわくするような体験だった。
ジャック・アタリは、現在米国の利益追求の支配下にある国連を解き放ち、「世界政府」という夢をえがきだす。さらに、「世界統一通貨」なるものをも提案している。実現したら凄いことだが、実現可能なのかどうか、私にはわからない。しかしアタリは政治家としての影響力も持つ人物だし、もと国連事務総長みたいな有名人もこの書物にはたずさわっているのだから、机上のはかない空論をただ並べているだけでもなさそうだ。
とりわけ「民主主義」という諸刃をもつ制度の分析が面白かった。音楽などにおける「無償」での流通に関する考察なども。
なんとなく、もう一度読みたい本だと思っている。 -
社会学
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個人的に,
新たな知見を得ることは少なかった。 -
フランスの各業界のトッププレイヤーの話が聞けて知見が広まった。
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小難しいタイトルだけど、一つのテーマはすぐ読める量。内容も意外と読みやすかった。
いまの自分は目の前のことに必死になっているから、ちょっと立ち止まって、先のことも見据えておきたい時、読み返して羅針盤にしたい本。 -
民主主義の将来、安全保障の抱える問題から、人間の生殖の未来、新しい労働のありかたまでジャックアタリを中心に、各国の政策策定関係者または企業のトップがフランス・キュルテュールのラジオ番組で語った討論のオムニバス。
兵器から医療器具に至るまで技術が躍進し、時間の使い方、守られるべき法益が多様化するなか、何を選択し、どの慣習を消すのか。それらは美しく、自然にデザインされるべきであるという哲学に行き着く一冊。
フランスからみたアメリカという観点と、マルクスが「商品の偏愛」と呼んだ考え方から脱し、完全な無償化に達するというトピックが興味深かった。 -
中々読み応えあった、民主主義、暴力、中東、エイズ、政治、金、法、化学、生命、教育、宗教などあらゆる分野で何が起こっているのかを対話を通じて、その道の権威の人たちが対話を通じて深めていく本。
経済とか政治にあまり興味を持てずにいたので、さわりをしれてよかった -
アタリの金の話が好き
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ジャック・アタリ編集 アタリを含めフランスを代表する識者が(他にエジプト人の元国連事務総長、ブトロス・ブトロス=ガリ)討論して、民主主義、経済、政治、文化について述べている。それらの論点について、アタリがどのような、問題意識を持つているかわかる。内容はかなり難しい。