- Amazon.co.jp ・本 (399ページ)
- / ISBN・EAN: 9784152092014
感想・レビュー・書評
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伊藤計劃記録:第弐位相 読了。小島秀夫を、そしてMGSを愛してるやまない男の物語。病床に伏してなお、映画、小説、アニメ、ゲームを軽快な文体で語られる日記は、亡くなる日に近づくにつれ途中から涙をこらえられなくなる。
死ぬ直前まで完全なエンターテイナーってのは凄すぎる。屍者の帝国が楽しみでならない。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
亡くなる前まで病床で書いていたブログの掲載が半分ぐらいあったので手にとったのだけど、映画評がほとんどで、わたし的にはざんねん。
男性だからかな。感傷的な文書はほとんどなく、この人強いな、それともただ文章で闘病を残さなかっただけかな、と。
映画に興味がないから、文章にも興味がなく…私も映画好きだったら、このすごい文章力をもっとたのしめたのになー。
抗がん剤でたたきながら、ひまさえあれば映画を観て文章を書くという生活、私もそうありたいなと。 -
後半のブログは、当然だけど「俺はこう思うんだ!」って言うものの羅列だと思う。ブログだからこそ、所々に伊藤計劃の本音というか底にあたる部分が見える。
こういう主張をする人とかが大好き。お店とかでもたまに見るとすごく楽しい。「俺はこういうのが好きなんだ!お前はどうだ!?」って全身で語ってる。その人の思想の断片をつかむことが出来る。
もっとこの人の本を読みたかった。 -
風邪で半分ボーとしながら読んだけど、文章の斬れ味いいです。
本当に映画好きなんだなとわかるし、レビューもうまい。同じ映画をみても、言語化できるのがイイなぁ。
最初の短編は、大きな物語の一部分を読まされた気がして、ちょっと物足りない。続きを読みたくても読めないのがとても残念。 -
改めて感じる喪失感。
もったいないです。 -
伊藤計劃氏に心よりご冥福をお祈り申し上げます。黙禱。
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楽しみにしていた初体験の日本SF作家。しかし、ファースト・コンタクトは失敗した。
短編「フォックスの葬送」「Heavenscape」、マンガの「つぎはぎの王国から」「制御された現実とは何か」「A・T・D:Automatic Death・EPISODE:0・NO・DISTANCE,BUT・INTERFACE」「女王陛下の所有物」、大部分を占めるエッセイ集の「伊藤計劃:第弐位相・2004年~2009年」
見るべきは短編二つなんだが、最初はイマイチ、二つ目は尻切れトンボ。う~ん、ちょっと失敗。 -
やっぱり映画が好きなんですね。