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- Amazon.co.jp ・本 (370ページ)
- / ISBN・EAN: 9784152092182
感想・レビュー・書評
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競輪をはじめギャンブルにはまったく興味はなかった。
自転車を題材にした小説ということ。作者のファンであること。それが理由で手に取った。
しかし、ずるいぞ。単なるレース小説かと思ったらどんだけ人間ドラマを盛り込んでるんだ。選手一人一人とそれを支える家族や友人。
笑わされた、泣かされた、熱くなった。
競輪選手に対するイメージもこの小説で随分と変わった。過酷な職業である。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
登場人物が多すぎて覚えきれないきらいはあるが、それを補ってなお余るストーリーの巧みさ。面白かった。年末のグランプリに向けてのトライアルとなるG?戦線。その勝者達の物語が代わる代わる語られる。悪役を配してと言うよくある構成でなく、それぞれに個性的なドラマを用意する丁寧な作りになっていた。子供だったり、親友だったり、バンド仲間だったりと選手達の周りの人物達が魅力的で感情移入しやすい。どの選手も応援したくなる。だからこそ勝者がわからないエピローグが逆に心地かった。