グランプリ

著者 :
  • 早川書房
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本棚登録 : 103
感想 : 18
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  • Amazon.co.jp ・本 (370ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784152092182

感想・レビュー・書評

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  • 競輪をはじめギャンブルにはまったく興味はなかった。
    自転車を題材にした小説ということ。作者のファンであること。それが理由で手に取った。

    しかし、ずるいぞ。単なるレース小説かと思ったらどんだけ人間ドラマを盛り込んでるんだ。選手一人一人とそれを支える家族や友人。
    笑わされた、泣かされた、熱くなった。
    競輪選手に対するイメージもこの小説で随分と変わった。過酷な職業である。

  • 登場人物が多すぎて覚えきれないきらいはあるが、それを補ってなお余るストーリーの巧みさ。面白かった。年末のグランプリに向けてのトライアルとなるG?戦線。その勝者達の物語が代わる代わる語られる。悪役を配してと言うよくある構成でなく、それぞれに個性的なドラマを用意する丁寧な作りになっていた。子供だったり、親友だったり、バンド仲間だったりと選手達の周りの人物達が魅力的で感情移入しやすい。どの選手も応援したくなる。だからこそ勝者がわからないエピローグが逆に心地かった。

  • 全く接点がなかった『競輪』だったが、この小説のお陰で新しい世界が広がりそう。先ずは『グランプリ』を観戦しようと思う。               小説についての感想は…
    各章に魅力のある競輪選手が登場し親近感を持った。最後の『グランプリ』には全員に勝って欲しくハラハラドキドキしながら結果を見守ったが勝者は分からず。だが、この終わり方で良かったとも思う。

著者プロフィール

1951年、愛知県名古屋市生まれ。大学在学中から、アニメ、SFの企画に関わる。77年、日本初の本格的スペース・オペラ『クラッシャージョウ 連帯惑星ピザンの危機』で小説家デビュー。以後SF、格闘技、自転車など様々な分野でベストセラーを送り出している。代表作に『クラッシャージョウ』シリーズ、『ダーティペア』シリーズ、『神拳 李酔竜』シリーズ、『暗黒拳聖伝』シリーズ、『じてんしゃ日記』シリーズ(一本木蛮と共著)、『ヒルクライマー』など。07年から09年まで日本SF作家クラブ会長を務める。テニス、スキー、バイク、自転車など多彩な趣味でも知られる。40代で体重増加に伴う生活習慣病の症状に悩まされるが、齢50にして一念発起、ロードバイクに熱中する。その後、わずか2年で24キロもの減量に成功、体質改善にも成功した。その過程は『自転車で痩せた人』『ヒルクライマー宣言』などの著書に詳しい。今も週に200キロを越える距離を走り、レースに参戦する現役ヒルクライマーである。現在の愛車はスペシャライズドSワークス ルーべSL3 Di2仕様。

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