クール革命―貧困・教育・独裁を解決する「ソーシャル・キュア」

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制作 : 小坂 恵理 
  • 早川書房 (2012年1月11日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (490ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784152092663

クール革命―貧困・教育・独裁を解決する「ソーシャル・キュア」の感想・レビュー・書評

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  • 社会心理の知見をとてもよく参考にしている。タバコの消費の減少、若者への禁煙にはピアプレッシャー(仲間からの圧力)の大きさの説明があった。

  • 新しい視点から社会的な問題を解決できる事例を紹介している。仲間意識で社会を良い方向にもっていくことで、情報提供や共有だけでは成果が上がらなかった問題解決につながる。なるほど。

    また、アメリカの郊外での孤独な生活については、理想を追求するあまり、コミュニティとの接点がなくなってしまったことが指摘されている。そういう意味では、日本はまだ近所付き合いがあり、煩わしいと思う反面、自己の成長にプラスに働いていることもあるのだろう。

  • 「ソーシャルキュア」という,著者の造語である社会全体として大きな変革をもたらす力について書いた本.具体的には「ピア・プレッシャー」という,「クール」で「みんながやっている」という集団圧力によって社会変革を目指した事例をいくつも上げている.

    ただ,ソーシャルキュアとピア・プレッシャーという言葉の定義が曖昧で,理論的にどの部分が決定的となって各々の事例が成功したのか,ということまでは踏み込めていないため,単なる事例の羅列になっている感がある.この前に行動分析学の本を読んで,それと理論的には似通っている部分もあるのかなとおもったが,そこまで深読みできるような親切な構成にはなっていない.

    ただ,成功事例自体は素晴らしいものが多く,それをみるだけでも集団の力はすごいなと感じられる.

    また,日本人の特質としてよく言われる「みんながやっているから」的な感覚は多かれ少なかれ世界中の人間が持っている感覚なんだということに少々驚きを感じた.

  • 内容は面白いが、もう少しまとめても良いのではと感じた。

  • これはかなりぐっと来た本、かなりおすすめ。

  • タバコ会社のコマーシャルの件は驚いた。一見、正攻法と思われる方法が効果ないところも面白かった。私はきっと効果のない正攻法を選んだことだろう。どんな取り組みがどんな効果をあげているか、評価しないとわからないものだなと感じた。複数人を巻き込んだ行動、複数人への注意喚起といったことを行う人は必読だと思う。

    「ダイエットやエクササイズにグループや配偶者と取り組むと、成功する確率が高い」。なるほど、三日坊主の妻だけを批判できないな。

  • なかなか読み進むのが困難だったのはなぜだろう。

    禁酒や疫病撲滅、成績の向上からはては独裁者追放まで、どんなレベルでも社会を変革させるのに効果的と筆者が説く「ピア・プレッシャー」。

    あるときは鮮やかに、あるときは地道に変化を起こす過程を豊富な実例とデータで検証していく様を見ていくと、これが上手く回れば世界は本当によくなるのかもという気にすらなってくるが、世界はまだまだ深刻な問題だらけなのはそれを人類が良い方に使いこなす術を知らないからなのだろうか?

    だが私には、良くも悪くも「ピア・プレッシャー」を最も受け易いであろう日本人が本書のような手法をいくら巧みに社会に盛り込んでも、期待されるような変化を起こす様子がどうしても想像できないのだ。邦訳者はあとがきで震災後の日本でもきっと本書で紹介したようなやり方を模索すれば、復興へのより良い道筋がつけられる的なことを書いていたが、はたして。

    「ピア・プレッシャー」は果たして日本人の独特な精神社会でも有効なのか、今度はそこを見てみたいものだ。

  • 【新しい考え方が学べる本】
    本書で述べていることは一つ。「ソーシャルキュア」という考え方だ。本書では、社会問題をソーシャルキュアを使用することで解決できるということを述べる。ソーシャルキュアの特徴は主に3つ。1)ある問題を自分の問題として捉えるようにする2)一人ではなく、皆でやる3)問題解決の行動に「クール」=「カッコイイ」イメージを持たせるだ。社会問題を解決する方法としては、個人的に新しい考え方なので面白かったのだが、全体として説明が長いのが難点。ソーシャルキュアの実例が、ツラツラと書いてあるだけなので、後半は正直疲れる。このマイナス面を考えて、星3つとした。

  • 人間の行動を変えるのは小集団によるピア・プレッシャー
    皆ができないことは、個人が悪いんじゃなく、種としての宿命なのだね。山のようなダイエット情報、食品、サプリ、グッズも、自己嫌悪の素じゃなく人類の宿命ゆえ。良くも悪しくも、社会的な生き物として進化してきたってことだ。本人の問題に狭小化するより、広告の手法やテクニックを知恵として適用すべし。

  • ノンフィクション作家さんの本。原題のJoin the Clud How Peer Pressure Can Transform the world のほうがしっくりくる。コミュニティ力、ソーシャルの力のよる変革の様々な事例(HIV、喫煙、貧困、革命、宗教)を紹介している。
    コミュニティ、ソーシャル化を容易にする、Facebook等のインフラが整って着ているので、こういう事例は今後も増えていくのだろうなー。

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クール革命―貧困・教育・独裁を解決する「ソーシャル・キュア」の作品紹介

社会の「病」はソーシャル・キュアでクールに解決できる。愉快に、真面目に、仲間をつくって世の中を変えよう。困難な問題を解決したさまざまな実例を紹介し、自らを、コミュニティを、世界を変えていくアイデアを提唱する未来志向の書。

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