バナナ剥きには最適の日々

著者 :
  • 早川書房
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本棚登録 : 364
感想 : 63
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  • Amazon.co.jp ・本 (196ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784152092908

感想・レビュー・書評

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  • 無人の宇宙探査機に搭載されているAIらしきものが、バナナ型宇宙人を夢想する表題作を含めた、九編のSFショートストーリー。


    数行読んで「うわ、何だかめんどくさそうな奴」と思ってしまった。あ、もちろん作者ではなく、物語の語り手のことですが。で、読み進めるほどにめんどくささはどんどん深まり、なんだかふわふわした感じなのに哲学書か禅問答かと思えるほど。となると、めんどくさいのはやっぱり作者か(失礼)。
    内容はと言えば、状況はなんとなく想像するとして、何を言っているのかはさっぱり分からない。語られれば語られるほどに混乱していく世界。ああ、私にはこの詩的ともいえる物語を理解するだけのセンスがないのね・・・。
    と、昨日の新聞に、米国のSF作品の文学賞である「フィリップ・K・ディク賞」の特別賞を著者の長編が受賞されたという記事が載ってました。ほう、ちゃんと理解されているのね・・・。

  • hey, you know? how to go to the end of space with no time. you can't? it's easy we can, only imaging. 屁理屈。

  • 初円城。まったく理解できない。でも文体なのか何かはわからないが、心地よかった。

  • 芥川賞受賞後の初作品。期待して読んだけれどはっきり言っうーん!!です。すごくシュールでこえrがどちらかというとわかりやすいといわれるとほかの作品には手が出ないかも。手法がちりばめられていてがんばっているのはわかるけれど楽しめなかった。今後よほど作風が変わらないかわり読まないかも。

  • タイトルに惹かれて読んで見たけど、酒飲みながら読むには難しかった。標題作が一押し、三枚にむけるか四枚か?死んでみないとわからない人生(バナナ生)に、自身を重ねてしまう。

  • 著者の中では読みやすいらしいとのことで借りたけど馴染めなかった。「equal」は好き。

  • SFかと思いきや、そうでもないような、どちらとも取れるような
    そんな短編集、でした。

    文章が、というか、登場人物が? 何だか淡々とし過ぎていて
    あった事実をそのまま語ってます、という感じ。
    これはもしかして合わない、と思いつつ読んでみたのですが
    やはり最後まで、読みふける、という事ができませんでした。
    面白くないわけではないのですが…本当にそのまま流れていった、状態です。

  • 表題作はちょっと面白かった。あとのは読むうちにだんだん何言ってるのアンタって気になってきた。

  • 物凄く理屈っぽいSFというか幻想小説というか。自分には合わない。

  • 一応「理系」の人間だから、この本を読んで「この世界に共感できる」なんてカッコ良く言いたかった。
    酒を舐めながら読んだのが災いして、その境地まで至りませんでした。残念です。自分に限界を感じます。

著者プロフィール

1972年北海道生まれ。東京大学大学院博士課程修了。2007年「オブ・ザ・ベー
スボール」で文學界新人賞受賞。『道化師の蝶』で芥川賞、『屍者の帝国』(伊
藤計劃との共著)で日本SF大賞特別賞

「2023年 『ねこがたいやきたべちゃった』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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