- Amazon.co.jp ・本 (255ページ)
- / ISBN・EAN: 9784152093035
感想・レビュー・書評
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ダヴィド•フェンキノスの表現力サイコー!
悲しさを含む物語ではあるけれど、終始クスクスさせられました。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
装丁にひかれて手にとった一冊。辛い現実を淡々と受け止めていく様子や、情熱的な恋もどこか冷静に進めていこうとする様子を、様々な視点から描いており、大人っぽい温度感が楽しめた。フランス特有のデリカシーの為せる技なのか。
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図書館の、特集コーナー(各国の恋愛小説)で、たまたま見つけた本。
フランスでは、そんなにブームになったんだー、ということで手にとったけど、前半は翻訳モノ独特の読みにくさで、退屈。
ところが、スウェーデン人のマルキュスが登場してから、ぐっと面白くなってくる。
パッとしない彼が、実はユーモアのセンスがあって、さらりと、ウィットに富んだ会話をするところ、そして、決して変わらない彼の思いが、なんとも安心できる。
”夫が急死した妻”の話でも、恋愛物でもないな〜。
このスウェーデン人、忘れられない登場人物になりそう。 -
かけがえのない人を失った時、人はどうやったら立ち直れるのだろうか。
死んでしまいたいと思う。仕事に没頭してみる。
そして、また愛を見つける。
原題はLa Délicatesse。デリカシーということだけれど、人との付き合いの中でされたくないことをしないという、デリカシーを持つことは案外難しいのかもしれない。
この小説には、冴えないスウェーデン人の男性が出てくるが、この彼がなんとも魅力的だ。
彼の発想力、発言、行動、そのどれもが、もう一人の登場人物である、ぱっと見素敵でお金持ちな社長とはあまりにも対象的だ。
小説は物語の重厚さも大切かもしれないが、言葉使いの軽妙さ、テンポ、そういったものも重要だと思う。どこにでもあるような話を、いかに個性的に書けるか。
いかに個性的な登場人物…スウェーデン人…で。
映画も観たいけれど、日本では、残念ながら公開されていません。 -
読んで良かった。期せずして恋愛小説。恋愛小説を読んで温かい気持ちに
なったことも期せず。中盤の変転から、終局まで疾走感を抱きながら、
笑顔で本を閉じた。良かった。恋愛小説は、久々で「モルヒネ」以来になる
けど、全然違う。恋愛ものという括りでは「君に届け」は読んでいる。
の・だ・け・れ・ど・も。たまには。な。 -
ストーリーに関しては陳腐を通り越してやや王道すぎる?気も。
文体が特徴的で面白い。注釈の付け方とか、原文ではどうなっているのかすごく気になる。