官能と少女

著者 :
  • 早川書房
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本棚登録 : 737
感想 : 90
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  • Amazon.co.jp ・本 (216ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784152093073

感想・レビュー・書評

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  • 文章の醸し出す雰囲気はさすが(´ω`)

  • こういうタイプの小説は、初めて読みました。なんと形容していいやらわかりませんが、「女性」「自虐」「官能美」といったところが主題でしょうか。

    しかし、レビューなどを見る限り、女性ウケが良いように思えますね。当方男で、私は完全にジャケ買いだったのですが。

    文章が美しいとの声もありますが、昔の文豪に比べたらそうでもありません。ただ、文章が表しているものの美しさ、は、はっきりと伝わって来、コンクパールなんて言葉、恥ずかしながら初めて見聞きしましたが、それがどういうものか、よくわかりました。

    男性と女性とでは、やはり、女性の方がリストカットをするのでしょうか。もっとも、男性がリストカットしたなどという話は、聞いたことがないのですが。

    女性がリストカットをする。そういったところの心理は、よく表されているのでしょうか。

    ……「でしょうか」が多い上に、箇条書きになってしまっていますね。申し訳ありません。どうにも、わかりかねる部分が多く、推測に頼らざるを得ないようです。
    うーむ。なんとも不思議な作品でした。

  • 久しぶりに宮木あや子のガチガチの官能小説読んだ。
    このひと、そういえばR18文学賞の出身なんだよなぁ、と改めて思い出す。
    「容れ物」としてだけ存在する少女の中に存在する空虚、そこに注ぎ込まれるどろどろとした何か、を描いた短編集だ。
    それぞれ別個の話のようでいて薄くつながっていたりして、暗く沈んだ、少女にとってひどく生き難い世界が一冊の中で結ばれている。
    陽気な宮木あや子作品と対極にある、鬱屈として救いの見えない閉じられた作品だ。

  • A面ですね…。
    宮木あや子先生は雨の塔から入ったくちなので、この雰囲気(暗くて切なくて誰か死ぬ)は好きです。

    雨の塔に通ずるとううかリンクしている話もありました。

    待ち合わせ時間に読んでしまったことにいろいろな意味で後悔しました

  • 私が宮木あや子さんの明るい物語にも、暗い物語にも惹かれるのは、言葉や描写の繊細な美しさと
    人間の心の何処かにある、暗くて重たい部分を隠す事なく、しかし、あからさまにでもなく描いている所だと
    強く認識した作品です。

    今まで読んだ小説の中で、一番美しいと感じました。

  • 6つの短編すべてが、女性性への外部からの攻撃と、それに対する内部の防御というお話だと感じました。

    詳細な性描写がリアリティを出していることは確かですが、それ故に主題が受け取りずらい印象を受けました。退廃的な美しさの表紙も、それを助長しています。
    それが良くないと言うつもりはないのですが、グロい部分ばかりが注目されてしまいそうだと感じました。

  • 全てにおいて、鬱々とした内容。
    しかし、美しい文章がその内容を薄めている。

    主人公の女性たちには共感できない。
    でも、多くの女性には常に隣り合わせに存在する狂気なのではないか。

    他人ごとなのに、他人ごととは思えない人間の闇。
    何度も読み返したい類の本ではないが、女性の性というものを深く考えさせられるものだった。

  • 読みたいから予約

  • チョッと過激な表紙です(タイトルも)

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    ■入場料:500円
    ■展覧会 会場:parabolica-bis[パラボリカ・ビス]
    ■東京都台東区柳橋2-18-11 ■TEL: 03-5835-1180
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著者プロフィール

1976年神奈川県生まれ。2006年『花宵道中』で女による女のためのR-18文学賞の大賞と読者賞をW受賞しデビュー。『白蝶花』『雨の塔』『セレモニー黒真珠』『野良女』『校閲ガール』シリーズ等著書多数。

「2023年 『百合小説コレクション wiz』 で使われていた紹介文から引用しています。」

宮木あや子の作品

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