〔エッセンシャル版〕マイケル・ポーターの競争戦略

制作 : マイケル・ポーター(協力) 
  • 早川書房
4.29
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感想 : 97
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  • Amazon.co.jp ・本 (318ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784152093202

感想・レビュー・書評

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  • モーサテで見て読んだ本。星野リゾートの戦略ベースらしい。No. 1を目指しに行くのとは違う戦い方。流し読みだったがp.251からのまとめを読むとスッキリ理解できると思う。ユニバを成功させた人の話とも似てると思ったので、この考えを取り入れてるのではと思った。

  • ○目的
    父親から薦められた書籍。マイケルポーターは聞いたことあるが、実際に彼の経営理論を学んだことはないのでいい機会だと思う。

    ○感想
    最高を目指すよりも、独自性を目指すというのは今の我々にかなり必要となる考え方だと感じた。5フォースをしっかりと分析し、そこから導き出される戦略がバリューチェーンにも影響を与え、単なる競合真似事ではなく、そこにも独自性がないと戦略としては成り立たないというのはとても理解できる。客観性の強みを発見し、それをしっかりと訴求しながら磨き上げ、これを上手にシステム化していきたい。

  • 聞いたことはある、一回は内容も見ている、だけどあまり覚えていないといった人が多いのでは。
    ポーターの競争戦略について、体系的にまとめていて、さらに客観視した中で、その意図するところなどの説明もあり、分かりやすい。
    一個人の仕事としても、最高を目指すことが重要ではないという点や、やらないことを決めることが重要というトレードオフは、常々の業務でも意識出来る部分がある。
    言葉の意味や用語を覚えるというよりは、何が本質かを理解する読み方がオススメです。

  • 読みやすくて要点もしっかりしていて使える感じですね。

  • 経営、戦略系の本は業務に直結はしないが、コツコツ読んでいく。

  • 競争とは競合と同じ方法で一位を目指すことではない。同じことをしていたら、価格競争に陥る。独自の価値を生み出し、それに対して適合する独自のバリューチェーンを形成することが、他社の模倣困難性を築き、自社を強くする。

  • 一通り学べる内容。

  • 纏まってて、分かりやすい。

  • 数年前に読んだときは退屈な本だと思っていたが、改めて読むと新たな視点を得ることができた。

  • マイケル・ポーター、久しぶりである。

    ポーターは、戦略というか、経営について考えるときに、知っていなければ、話しにならないのだけど、なんか理屈ぽい、というか、市場をいろいろ分析して、知的に自分のポジション、戦略を設定する、という合理主義的・客観主義なフレームの人という印象であった。で、現場力というより、知的なトップによるトップダウン経営というイメージ。

    戦略論的には、ポーターより、コアコンピタンスとか、リソース・ベースト・ビューみたいな内部的な「強み」に注目するアプローチのほうが、好きだし、ミンツバーグ的なやっているうちにできてしまう、という創発的な考え方により共感している。

    というある種のネガティブイメージをもちつつ、頭の整理のために、コンパクトにまとまっていそうな本書を読んでみた。この本の著者は、ポーターではなくて、近年、一緒に活動することが多いジョアン・マグレッタによるもの。最近のポーターの考え方もアップデートして、ポーターの主要な概念を解説している。

    書いてあることは、一応、どこかで読んだ(主に、HBRの論文)ことなんだけど、こうして、ポーターのいっていることを、全体としてまとめると、「そうだったのか!そこがそうつながるのか!」とかなり目から鱗が落ちる感覚があった。

    で、ポーターの言っていることと、自分が考えているというか、大事だと考えていることに大きな違いがないことが分かって、驚いた。これまで、食わず嫌いだったことを反省した。

    主に共感したところは、
    ・要するに戦略とはナンバーワンになることでなく、オンリーワンになることである。自社にしかできない価値をお客様に継続的に提供すること
    ・5フォースとかの環境分析をなんか考えて、うまいポジションを見つければいい、というようなものではなく、一つの正解があるわけではないんだから、経営層がしっかり議論して合意するしかない
    ・戦略を決めるのに、未来の予測は必要なく、こういう方向に変って行くとか、こういう顧客のニーズが増えて行くという方向感があれば、十分で、それに向かって一種の賭けとして、戦略を決める
    ・で、議論をつくしたうえで、役員で合意する。そして、その戦略に納得しない役員はやめていただく
    ・戦略を決めたら、顧客への提供価値を他に模倣されないようなヴァリューチェーンをつくっていく
    ・戦略は、何をするか、というより何をしないか、ということで、トレードオフが存在する。そうした選択にもとづいて、たくさんの他の会社にできないような選択をヴァリュー・チェインのなかに組み込むこむ。具体的には、様々な活動を一つの戦略に埋め込んで行く
    ・一旦、戦略を決めたら、ある程度の期間、それを継続して、同じことを何度も何度も言い続けて、従業員に浸透させていく
    ・といっても、業界全体の効率性の追求というところで、他社に遅れてはいけない。トレードオフの選択に関係のない業務の効率化は徹底すべき
    ・戦略はむしろオープンにしたほうがいい。外部に対して、こういうポジションで、ここに集中すること、徹底することを宣言すれば、他社がそこに入っていこうという意志を削ぐことができる
    ・長期に継続的に戦略を維持することは、時代の変化、破壊的なイノベーションに遅れを取るという意見もあるが、本当に本質的な環境変化はあまりなく、戦略を明確にしたほうが、顧客価値をどうしたら変化のなかで維持するか、ということに絞って取り組む。このことによって、逆説的ではあるが、変化への対応力が高くなる
    という感じ。

    そんなことだったんだ。

    と納得するとともに、「まあ、そういうことであれば、とくに異論はありません」というか、「RBVのバーニーとの論争って、結局、なんだったんですか?」とか、「本当に最初からそう思っていたんですか?」「年とって丸くなったんじゃないですか?」、みたいな気持ちになりました。

    よくまとまった本だと思います。ポーターを読もうと思う人は、これから始めるといいと思います。

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