〔エッセンシャル版〕マイケル・ポーターの競争戦略

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制作 : マイケル・ポーター(協力)  櫻井 祐子 
  • 早川書房 (2012年9月21日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (318ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784152093202

〔エッセンシャル版〕マイケル・ポーターの競争戦略の感想・レビュー・書評

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  • 下記の5条件を如何に実現させるか、に収斂する。

    1)独自の価値提案
    自ら選んだ顧客層に特徴ある価値を適切な価格で提供しているか?

    2)特別に調整されたバリューチェーン
    独自の価値提案を実現するのに最も適した一連の活動は、ライバル企業の活動と異なるだろうか?

    3)競合企業と異なるトレードオフ
    自社の価値を最も効率的、効果的に実現するために、やらないコトをはっきや定めているか?

    4)バリューチェーン全体にわたる適合性
    自社が行う活動は、互いに価値を高め合っているだろうか?

    5)長期的な継続性
    組織が得意なコトに磨きをかけ、活動の調整、トレードオフ、適合性を促すことができる十分な安定性が、戦略の核にあるだろうか?

  • 独自性は共存を促す。人生も同様。

    p15
    戦略の本質は何をやらないかを選択することだ
    p24
    もっともよくある誤解が、競争に勝つには「最高を目指す」のが一番だというものだ。
    p32
    競争の本質は、競合他社を打ち負かすことではなく、価値を創造することにある。
    p39
    たいていの事業には「最高」なるものは存在しない
    p50
    独自性を目指す競争が戦争と違うのは、ある一社が勝つために競合他社が負ける必要がない点だ。
    (独自性は共存を促す)
    p55
    競争の主眼はライバルを負かすことではない、利益をあげることだ。
    p61
    利益とそれを構成する二つの要素である価格とコストに集中せよ。(利益=価格-コスト)
    p73
    利用者が増えるにつれて、利用者にとっての価値が高まることを「ネットワーク効果」という。
    p116
    活動をやめたら具体的にどの間接コストを削減できるかを考えるとよい。相対的コスト分析(だから何なのか)

    p126
    ベストプラクティスで競い合うことは、実質的に全参加者のハードルを上げることになる。業務効果は絶対的に向上するが、誰も相対的向上を実現できない。

    p134
    競争優位の定義を思い出して欲しい。企業が実行する活動の違いがもたらす相対的価格または相対的コストの違いだ。

    p164
    価値提案の選択を通して企業の行動に制約を課すことが、戦略には欠かせない。

    p165
    競争優位を確立するには、特徴あるバリューチェーンを通じて特徴ある価値提案を提供しなければならない。

    p169
    競争優位を得るには、トレードオフを行うことが欠かせない。

    p178
    イケアの巨大な店舗は、手っ取り早く買い物を済ませたい人にとっては悪夢だ。

    p181
    戦略とは二者択一の世界だ。

    p193
    何をやらないかをはっきりと打ち出す。これが、やると決めたことで成功する最良の方法だ。
    p194
    競争優位を構築し持続させるには、独自性を曖昧にするさまざまな計画に、断固ノーといい続けなければならない。顧客はつねに正しいという考え方は反面の真理であり、凡庸な業績を招く。
    p204
    第一の適合性は、基本的な一貫性だ。
    p214
    どの活動が「コア」なのかを見極めるよりも、もっと大事なことがある。
    どの活動が一般的で、どの活動が特別に調整されているのか。
    一般的な活動はアウトソーシングしてかまわない。
    p236
    将来に関する「大胆な予測」は戦略には必要ない。
    p237
    戦略の代わりに柔軟性を方針にすることの問題は、組織が何の主義主張も、何のとりえも持たなくなることだ。
    p248
    戦略がなければ、何もかもが重要になってしまう。

  • ポーターを勉強しようと思ったが、本人の著作を全て読むのは大変だと思っていたところで「エッセンシャル版」なるものを見かけたので購入。

    ポーターの中で企業の競争戦略に関してのみに絞ってあるのでコンパクト。
    説明もすごくわかりやすくて、訳者のお陰もあってか文章も読みやすい。

    良著でした。

    -----

    MEMO:

    *競争とは何か?*

    p35
    ポーターのいう戦略とは、高業績を持続的にもたらす優れた競争戦略のこと。

    p53
    市場シェア重視の「最高を目指す競争」は勝者のいないゼロサム競争だ。
    対して、利益重視の「独自性を目指す競争」は多くの土俵、複数の勝者がいるプラスサム競争である。

    p56
    競争の主眼はライバルを負かすことではない。利益をあげることだ。

    p76
    価格競争は、あらゆる競争形態の中で最もダメージが大きい。競争が価格に向かうほど、「業界は最高を目指す競争」にとられる。

    p94
    競争での成功を測る正しい指標は投下資本利益率(ROIC)だ。
    売上利益率、成長、市場シェア、時価総額では決してない。

    p101
    割高な価格を要求できることが、差別化の本質である。
    ポーターの言う差別化とは、割高な価格を要求できる能力のこと。

    p107
    企業が製品を設計、生産、販売、配送、サポートするために遂行する活動の集合は、バリューチェーンと呼ばれる。

    p124
    競争優位とは、企業が実行する活動の違いから生じる、相対的価格または相対的コストの違いをいう。


    *戦略とは何か?*

    p150
    戦略と競争優位の核心は、活動にある。つまり競合他社と同じ活動を異なるやり方で行なうか、他社と異なる活動を行なうかを選択することだ。

    p193
    あらゆる顧客のあらゆるニーズに対応しないことを意図的に選択しない限り、どんな顧客のどんなニーズにもうまく対応することはできないのだ。

    p195
    「戦略とは競争においてトレードオフを行なうことである。戦略の本質とは、何をやらないかを選択することだ」

    p243
    すべてを予測するにはあまりにも変数が多く、不確実性が大きい。

  • デンソー会長 加藤宣明氏 推薦
    日本経済新聞 朝刊 読書 (29ページ)
    2017/11/18 2:30
     有名なのは「ライバルと異なることをする」という部分ですが、最初に読んだときにはっとしたのは「何をやらないか決める」というくだりでした。企業規模が大きくなると、だんだんとやめられないことが増える。そうするといざというときに負担となります。

  • まさにこのような本を待っていました。競争戦略の古典とも言われるマイケル・ポーターの「競争の戦略(Competitive Strategy)」ですが、この本(エッセンシャル版)にも何度か記述があるように、僕自身が「競争の戦略」を”誰もが読んでおけばよかったと思うが、誰も読みたいとは思わない”と思っていた一人だからです。

    そんな中での[エッセンシャル版]です。私自身、これまでポーターを避けていくつかの戦略本を読んできたという邪道にもほどがある読書歴の持ち主ですが、まさに古典として「戦略」のベースとなる考え方がすべて書かれていると感じました。構成・章立ても、そもそも「競争とは何か?」という導入から戦略の必要性を語り、次に「戦略とは何か?」で我々がやるべきことが書かれるという構成になっており、とても読みやすく、且つ腹落ちしやすいです。さすが[エッセンシャル版]と銘打つだけあります。

    また、冒頭で述べられているように、この著書が「やらないこと」を明確にしていることも好感が持てます。すなわち、学術的な本は目指さない、ポーターの研究のすべてを要約しようとしない、ポーターの研究を拡張するものではない、ハウツー本ではない、ということを明確にし、“どのように考えるべきか、その指針を示し、優れた戦略とそうでない戦略を見きわめ、まっとうな戦略と一時的な流行に踊らされた戦略とを区別する方法を示す本”を目指したと宣言しています。

    事例紹介も定番のサウスウェスト航空やIKEAなどを筆頭に、ファストフード(In-N-Out Burger)やアパレル(ZARA)、医療(アラビンド)、自動車(BMW)などなど、多岐に渡る最新の事例が盛りだくさんで、読んでいて楽しいです。

    戦略に少しでも関りながらも、論文やポーターの原著までは手が出ない、、、という方はたくさんいると思います。そのような方々にも、この本をぜひ読んでいただきたい。オススメの一冊です。

  • 勉強になるし、勉強しなきゃって強く思う

  • ビジネスにおける競争と戦略について、マイケルポーターによって定義されたその用語について、丁寧に解説されています。まさにこの分野を勉強する教科書として必読のものではないでしょうか。陥りやすい間違い、戦略に対する、業界に対する、自社の立ち位置。間違ったまま使っているケースがあまりにも多いため、それがその形で広がってしまっているように感じます。どのように考えれば間違わないのか。そのコツを身につけるためにも読む必要のある本だと思います。

  • 課題図書で。
    わかりやすく明確に情報が
    整理されておりためになった。

  • Yotsuya

  • ポーターの言う「競争戦略」とは何かを学べました。
    世にある「コアコンピタンス」「自社の自信のある戦略」と「競争戦略」がいかにかけ離れているかを知りました。
    戦略は「価値提案」だけの需要サイドだけで成り立つものではない。それはマーケティングだけ考えている。十分条件だ。
    そして、戦略の必要条件は、「供給サイド」にある。
    いわゆる「バリューチェーン」の各活動がコストをかけて価値を生み出し、ある活動を行うことで別の活動を毀損するような活動を意図的に選択することで「トレードオフ」を行う。
    この「バリューチェーン」内の活動の選択の「トレードオフ」効果により、他社は容易には、自社を模倣できない。つまりハイパーコンペティションや価格競争、「最高の経営」競争に陥らない。「トレードオフ」のおかげで、「バリューチェーン」の活動の1つを模倣できる確率が90%になるとすると、活動が4個あるだけで、模倣できる確率は51%にも下がる。10個あるならなおさらだ。
    さらに、バリューチェーンを「適合化(フィット)」することにより活動間の効果を増幅することができる。
    これらの戦略を構築する上で必要なのが「(価値提案を変えないで)継続性」を保つこと。バリューチェーンとトレードオフとフィットは、いきなりは構築できない。
    そうしているうちに市場の状況は変わる。しかし、基礎的な「価値提案」を自社の顧客に提案したまま、バリューチェーン、トレードオフ、フィットを微調整し続ける継続性が必要だ。この「価値提案」は市況によらず維持する。顧客からの自社のイメージ(認識)がズレないようにするため。しかし、供給サイドは変えていく。こちらは、顧客のイメージとは無関係で、かつ、経済的効果が高いから。
    ざっくりいうとこんな感じでした。

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〔エッセンシャル版〕マイケル・ポーターの競争戦略の作品紹介

マイケル・ポーター全面協力。ポーターの競争戦略論をシンプルかつ十全に学べる「エッセンシャル版」。競争優位、バリューチェーン、五つの競争要因、差別化、トレードオフ、適合性-企業の持続的な成功に不可欠な競争戦略のアイデアを豊富な事例と最新の理論にもとづいて解説。必携のビジネス・ベーシック。巻末にはマイケル・ポーターとのQ&Aを収録。近年の講演で頻出する経営者からの質問に教授本人が答える。

〔エッセンシャル版〕マイケル・ポーターの競争戦略のKindle版

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