バージンパンケーキ国分寺

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著者 : 雪舟えま
  • 早川書房 (2013年5月10日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (221ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784152093738

バージンパンケーキ国分寺の感想・レビュー・書評

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  • 曇りの日だけ開店する「バージンパンケーキ国分寺」。非処女のお客さんにだけ反応する見えないカウベル。

    陽炎子さんとわるつ先生の物語がすごく良かった。まぶさんと盛さんがやっているパンケーキ屋さん、本当にあったらいいな。みほと久美と明日太郎は3人なりの付き合い方を見いだしていくのかな。

  • 「バージン」ということばに、惹かれたわけではないけれど、結果的にそうなってしまったのかもしれない。
    作中のみほのように、「処女って何?」とだれかに問いたくて仕方がない最近のわたしに呼応するように、目の前にこの本が現れた。

    ほわほわふかふかしたモチーフがちりばめられた世界観、閉じた円環のように心地よい喫茶店のイメージに乙女心がくすぐられるのは勿論なのだが、その根底にどこかすんなりとした芯を感じる文体。どこかふしぎな世界観、ふしぎ設定の理由をあえて説明せずに「そのままが当たり前」のように放置している感じが村上春樹に似ているなとも思ったり。

    「非処女にしか鳴らないドアベル」というモチーフが非常に良いと思った。漫画の「ラブレス」のように、処女/非処女、童貞/非童貞が解りやすく可視化(この作品では”音”)されたなら、どんなふうに感じるだろう。ドアベルの鳴る・鳴らないは、否応なく彼もしくは彼女の「ひめごと」に思いを至らせる。この人はどんなふうに処女をあるいは童貞を喪ったのか。そこにどんな意味と記憶と思い出が眠っているのか…。
    処女か非処女かなんて、単なる「通過儀礼」の有無にしかすぎないのに、そこにまるで0と1ほどの歴然とした違いを見てしまう。その「さかいめ」を越えることに意味を、理由をもとめてしまう。
    むしろその心性こそが、「処女的なもの」とでも呼べるような特有の繊細さな気もする。とても貴重で、たぶんきっと処女喪失と同時に喪われてしまうものなのだろう。そういう少女のようなこわれやすさは。

    他人のセンシティブな領域に想像力を行使するのは自分にとってもダメージになる。

  • 曇りの日だけに開店するパンケーキ屋さんにまつわるお話。高校生の恋模様、ある人に反応するドアベル、オーナーと常連さんの過去…後半にかけてファンタジー要素が強まりますが、すんなり受け入れられてしまう不思議。そう、山のようなパンケーキを目にしてもするりと胃におさまってしまうかのように。よしもとばななさんが好きであれば、読みやすいかと思います。
    「食べものは、かつて生きていたもの。わたしたちはだれかの思い出を食べているのね」という言葉に開眼…!

  • パンケーキ、というタイトルに惹かれて読んでみた。
    様々なパンケーキが出てくるが、変わった名前なので想像しづらい。
    簡単なレシピでもあれば「美味しそう」と思ったかもしれない。
    美味しいパンケーキを出す店、というなら美味しさをもっと表現してほしかった。
    パンケーキ店で繋がっている人々の話が章ごとにあるが、全体的なまとまりがあまり感じられず残念。
    ファンタジーな作風。

  • 表紙とタイトルのインパクトが強く、新聞記事にも取り上げられていたので読んでみることにした。よくある「ほっこり系」ではなくて、なんとも不思議なテイストの内容だった 。様々な先行作品の要素もある気がした。
    高校生のみほは、幼馴染の明日太郎が、親友の久美と付き合い始めたことでもやもやしている。そんなとき、不思議なパンケーキ屋さんで曇りの日だけバイトすることになる。
    店主のまぶさんが魔法のように作り出すパンケーキ。美味しそうである。読み手を、どうしようもなく「食べてみたい」気持ちにさせる。また、親友とも幼馴染とも「うまくやる」方法として、みほが導き出した提案がなかなかすごい。面白い。
    漢字をわざわざ平仮名表記にするセンス(「放課ご」など)や、持ち物の呼称に違和感があった。そこが、良くも悪くも個性のようだ。

  • 読んでる時、読んだ後、パンケーキが食べたくなりました。
    きれいな文章なので、内容はけっこう『えええ!?』ってところもあったけど、するする読めました。
    いろんな人のレビューを見て読んだんですが、わたしは、この物語は腹八分目じゃなけど、ちょっと物足りないくらいでちょうどいいのかもしれない、と思いました。
    みほちゃんの感性というか考え、そしてラスト、わたしは好きです。

  • 幼馴染の明日太郎と友達の久美ちゃんが付き合うことになって
    今まで通りの関係を築けなくなり困惑するみほ。

    曇りの日だけ、姿をあらわすバージンパンケーキ国分寺のお店で
    店主のまぶさんと常連客の陽炎子さんに丑松さんたちと
    交流しながら、おいしいパンケーキを食べていい方向へと流れていく日々。

    幼馴染と友達の間っていう微妙な位置はつらいよね歯がゆいよね。

    パンケーキをもっと前面に出してほしかったな〜。

    曇りの日だけお店が出現する設定は謎で
    まぶさんと陽炎子の過去の話もいまいち。。。
    みほと明日太郎と久美の関係も薄め。

    漢字をあえてひらがなにする言葉のチョイスがあんまり好きじゃなく、人物たちの話言葉も、なんだか、読みづらかった(涙
    しまいには多分携帯電話の誤植(?)なのか、生徒手帳でメールやらカメラが使えるのは、なぜ!

    表紙はかわいいんだけどなぁ)^o^(

  • おいしそうなパンケーキがたくさん出てきました
    最初から最後までふんわりした雰囲気が漂っていて
    ふわふわしながら読みました
    おとぎばなしのような展開に吸い込まれていきます
    どこを読んでもパンケーキが恋しくなります

  • 曇りの日だけ現れるパンケーキ屋さんで
    バイトを始めたみほ
    みほの親友久美と、幼なじみの明日太郎がついあいだして、みほは、生まれて初めてのモヤモヤを感じていた

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くもりの日にだけ開店する、ちょっとかわったパンケーキ屋さん。幼馴染の男子と親友の女子がつきあい始めたことに悩む女子高生みほだが、店を訪れたおかげで……温かさと甘酸っぱさ大盛りの物語

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