プア充 ―高収入は、要らない―

著者 :
  • 早川書房
3.43
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本棚登録 : 220
感想 : 35
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  • Amazon.co.jp ・本 (200ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784152093943

作品紹介・あらすじ

年収300万円だからこそ「いい死に方ができる」「快楽を味わえる」「豊かに生活できる」「安定できる」のだ! 一見信じがたいことだが、宗教論を通して、ストーリー仕立てで解説していく一冊

感想・レビュー・書評

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  • 今の仕事が辛い人にオススメ出来そうな本.
    小説のように進むので読みやすいです.

    言いたいことは「年収300万円あれば結婚も出来るし一軒家も住めるし不安に思う必要ない」ということ.


    この本だけで行動に移すことは難しいですが,きっかけに出来そうです.

    ここからさらに調べるとしたら,会社以外の集団に混ざる方法と人に頼る技術,老後プラン,安く楽しむ方法,プア充劣等感を克服する客観視かな…

    【印象に残ったこと】
    ・プア充を目指すなら古くてダサい会社.
    ・仕事にやりがいを見出さなくていい.生活のための手段と割り切る.
    ・生きていく上で「使い捨てられないこと」が大切.そのためには自分の時間をいかに確保し,健全な生活をしていくか自分の頭で考えなければならない.

  • 「プア充」は橘玲の生み出した言葉だと思っていたが、島田先生だったとは。

    仕事は年収300万円代ぐらいで十分だというのは、人それぞれの価値観だからよいとして、安定した仕事につければ生涯安泰だというところはやや疑問。
    でも、未来のことを心配してもしょうがないよというのが本書のメッセージ。激動の時代だろうがなんだろうが、過去数千年も人類は生きてきた。分からない未来を心配していても、ただ今のストレスを無駄に増やしているだけだと。この辺り、仏教書のようでさすが宗教学者の生き方本。

  • 著者の新宗教にまつわる本が昔すきだったので開いてみたけどつまらなすぎてすぐ読むのやめちゃった…

  • 貧乏なんて怖くない。やりたいように生きるだけ。

  • 2017年1月15日(日)にまちライブラリー@中津ぱぶり家で借りて読み始め、16日(月)に読み終える。さらっと読める。五木寛之『下山の思想』、井上ひさし『ボローニャ紀行』なんかとあわせて読みたい。

  • なんか色んな事が気になって集中できない本だったというか、まあ集中する必要があるほど密度のある本でもありませんでしたけど例えば
    「持ち家なら十何年ごとのリフォームが必要」とかはいったいどんな家に住んでんだ?って感じだし(簡単な修繕を含んだ表現なのか?)、子供にお金がかからないって話のところで地域みんなで子育てをするようになれば保育所に預けて余計な出費をしなくて済むといってるところがあるけれど、病院にかかるお金とか考えてなさそうだな、とか治安とか色々考えると地域に子育てを頼るのは不安な人もいるだろうなとか思ったり。
    あとメイド イン ジャパンの品質は成長を休んだらクオリティは下がっていくのではないかな…とか、極め付けは、そうこれが一番気になったんですけど「江戸時代は幕府が倹約を推奨していて」って書いてあるけど田沼意次ーーーー!!って気持ちに…。…でも今調べた範囲だと三大改革は全部倹約令でてたんですね…正しい…のか…?


    あと人付き合いの苦手な人間からするとあまり救いのある話ではなかったなと思った。

    159

  • 読了

  • リア充じゃなくてプア充。

    高収入じゃなくても幸せに生きていけますよ、という提案。

    小説風になっているので読みやすかったです。

    なるほどと思う面は多々ありますが、「仕事にやりがいをもとめない」「仕事はあくまで生活の為と割り切る」というのはちょっと同意しかねました。

  • 年収300万円で生きていけるのかどうかはかなり疑問。ただ、お金を持ったら、無駄に使わないよう自分を律する気持ちを持つというのが大事かなと思った。

  • 年収300万くらいが一番幸せって話。
    足るを知る、ことの大事さを書いてる。
    ある青年が倒産した会社から離れて自分を見つめなおす感じでの書き方。
    300万稼ぐのってかなり難しくなってる気もするが。

    あと宝くじ批判があったけど、復興宝くじは買って良かったなぁと思ってる。アレは寄付だと思ってたし。

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著者プロフィール

島田裕巳(しまだ・ひろみ):1953年東京生まれ。宗教学者、作家。東京大学文学部宗教学宗教史学専修課程卒業、東京大学大学院人文科学研究科博士課程修了。放送教育開発センター助教授、日本女子大学教授、東京大学先端科学技術研究センター特任研究員を歴任し、現在は東京女子大学非常勤講師。現代における日本、世界の宗教現象を幅広くテーマとし、盛んに著述活動を行っている。 著書に、『日本人の神道』『神も仏も大好きな日本人』『京都がなぜいちばんなのか』(ちくま新書)『戦後日本の宗教史――天皇制・祖先崇拝・新宗教』(筑摩選書)『神社崩壊』(新潮新書)『宗教にはなぜ金が集まるのか』(祥伝社新書)『教養としての世界宗教史』(宝島社)『新宗教 戦後政争史』(朝日新書)等多数あり。

「2023年 『大還暦 人生に年齢の「壁」はない』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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