強いチームはオフィスを捨てる: 37シグナルズが考える「働き方革命」

  • 早川書房
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  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784152094339

作品紹介・あらすじ

オフィスを捨ててしまえば、生産性がアップし、世界を舞台に仕事できる! ソフトウェア会社「37シグナルズ」のカリスマ創業者たちがこれからの働き方を考える。『小さなチーム、大きな仕事』続編

感想・レビュー・書評

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  • リモートワークについて調べていたところ、本書の存在を知った。どうやらリモートワークについて集中的に書かれているらしい。

    まず、筆者の主張が強い。リモートワークに踏み切れない企業について、

    「多くのオフィスでは、愛想と出勤態度だけは文句なしの、凡庸な人材で埋め尽くされてしまう」

    と言った表現をする。

    初めこそ少し抵抗があったものの、読み進めていく内に、それは筆者の信念の強さに由来しているのだと知る。

    筆者の1人はデイヴィッド・ハイネマイヤー・ハンソンである。ウェブ業界では「DHH」という呼称で有名な人物で、Ruby on Railsの開発者として知られている。

    Ruby on Railsは大変有名なフレームワークであり、オープンソースとして開発されている。オープンソースとはつまり、世界中の開発者が開発に貢献しているということ。そこでは、場所も時間も問われない。

    Ruby on Railsの成功を思えば、DHHがいかにそのコラボレーションに腐心したかは想像に難くない。

    そのような背景があるからこそ、本書の内容は確固たる「リモート論」として学びの多い一冊だった。

    もちろんリモートワークの良さだけではなく、その誤解やデメリットにもきちんと触れる。その点はフェアだと感じた。

    ただし章ごとに内容の区切りが曖昧で、重複感は否めない。さらに挿絵が多いので、見かけ以上にエッセンスは少ない。

    それでも、実体験に基づいたリモートワークの解説本として、リモートワークの教科書としては一読の価値ありと感じた。

    (より詳しい内容の引用については書評ブログの方より宜しくお願いします)
    https://www.everyday-book-reviews.com/entry/%E3%83%AA%E3%83%A2%E3%83%BC%E3%83%88%E3%83%AF%E3%83%BC%E3%82%AF%E3%81%AE%E6%95%99%E7%A7%91%E6%9B%B8_%E5%BC%B7%E3%81%84%E3%83%81%E3%83%BC%E3%83%A0%E3%81%AF%E3%82%AA%E3%83%95%E3%82%A3%E3%82%B9%E3%82%92

  • 今の職場は週1回自宅勤務可なので、何か気を付けたほうがいいことがあるか知りたくて読んでみた。自分がへえ、と思ったのは以下の2つ。

    - 自宅勤務でダレちゃうときは、仕事のほうに問題があるかも。目的が分からない、簡単すぎる、難しすぎるなど。
    - 雑談チャネルはあったほうがいい。

    そして「文章力のある人を雇いましょう」とのこと。リモートだとチャットとメールが基本の通信手段になるから、きちんと文字で自分の意図を伝えられる人でないと難しいのはわかる。これからの世の中では、明確で失礼じゃない文章が書けたほうが、いろいろ楽になりそうだ。

  • リモートワークに関する本。

    サラリーマンとして毎日会社に行ってはいるものの、
    web業界に身を置いてるので、
    PC1台あればどこでも仕事ができるという事実についてや、
    その利点については今さら説明されるまでもなく実感しているところです。

    個人的には、何かに縛られずに自分を保てるほど強い人間ではないので、
    おそらく今後リモートワークがより普及しても、
    場所や時間の制約は強めに働いていくだろうなと。そうしないと、たぶん無理。

    ただ、今後個人の働き方はより自由になっていくと思う。
    働く場所も、時間の使い方も。
    そして、これが進んでいくと、何か1個のことだけに時間と力を捧げるというのはスタンダードではなくなっていくはず。

    プロボノ的な時間の使い方、というか
    別にNPOでのボランティアである必要はないけど。
    興味のある活動も、遊びも好きな場所で好きなだけ。


    こう書くと、なんだかひたすらに自由人という感じで、
    ややもすると無責任だったりきまぐれな印象を受けたりもするけど、
    そうではなくて、リモートワークでしっかりと結果を出すということには、
    徹底したプロフェッショナル意識とかものすごく合理的で効率的な業務運営とか、
    しっかりできていなくてはいけない。

    で、それができるってことはつまり、
    例えばオフィスに缶詰めだとしても、
    その人は圧倒的に仕事のできる人であるということ。

    と、いうことで、この本はリモートワークについて語っているけど、
    リモート以外のローカルな仕事においても価値のあることが多いです。

    例えば、オフィスで働いている人でも、
    周りで一緒に仕事する人と、全ての時間一緒に行動してたり、
    全ての業務内容を把握してるなんてことはほとんどありえなくて、
    相手の自分からは見えない事情に合わせて調整をしたり、
    見えないところで行なってもらう仕事をお願いしたり、
    そんなことは当たり前にあるわけで、
    そういう中で仕事をうまく進めていく、という意味では
    リモートもローカルも大切な部分はあまり変わらないと思うから。

    良い本でした。
    プロボノ的な活動もまだまだ力入れていこうと思うので、
    この本で学んだ具体的な部分も生かしつつやっていきたいと思います。

    以下、気になった部分のメモ。

    ・共通のコアタイムを決める。基準は毎日4時間。
    ・リモートワーカーは人柄が大事。オフィスで働く以上に人のつながりが大事になってくる。距離を克服するためには良質なコミュニケーションが不可欠だからだ。
    ・リモートで働いていると部下のひそかな不満や異変に気づきにくいという危険がある。リモートチームのマネジメントには「割れ窓理論」の精神で対応する。
    ・文章力のある人を雇う。
    ・リモートワーカーとオフィスワーカーのあいだの格差には十分に気を付けること。誰かが知らない間に物事が進んではいけない。
    ・無駄な承認や手続きをなくそう。承認が必要なのは失敗が避難される文化だから。

  • コロナでリモートワークが当たり前になる
    前からこのような本で提唱されていたことは
    驚きでした。

    システムが整っているのになぜ企業は導入しないのか
    いささか疑問に感じました。

    リモートワークの活用で社会がもっと
    働きやすくなったらいいのにと思いました。


    メモ
    部下は怠け者だという前提でマネジメントしていると
    部下は本当に怠け者になる。

  • リモートワーク成功のtipsが書かれている印象。

  • リモートワークについて書かれた本。2014年に書かれた本だということに驚いた。日本ではコロナ後にリモートワークが身近になったが、それ以前にリモートワークを提唱している。
    仕事が集中できる婆所はどこかと問われ、会社と答えるだろうかと妙に納得した。

  • コロナ禍にあって、もはやリモートワークは日常会話に出てくるワードになった。

    本書が2014年に初版である事を考えると、当時の働き方とはギャップがあったと思う。書かれている内容は現在では既知の事が多いが改めて参考になる。

    未だリモートワークとは縁遠い生活をしている自分にとってはヒントが多く、今の働き方の中にも改善する楽しみを与えてくれた。

  • 昔読んだ気がするけど内容はほとんど忘れてしまった。改めて読み直したが新たに知ることはほぼなかった。ただここ一年、コロナ禍のリモートワークで学んだ全てが網羅されていた。リモートワークをやり始めて1〜2ヶ月後に読むといいかもしれない

  • 数年ぶりの再読。前回は遠い世界の話に思えたけれども、コロナ禍で、ここ数ヶ月リモートワークになって感じていた課題や問題点について書かれており、とっても参考になった。

  • リモートワーク
    まさに今の働き方について書かれている。

    本当にオフィスは必要なのか、リモートワークのメリットデメリットがわかる

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