楽観主義者の未来予測(下): テクノロジーの爆発的進化が世界を豊かにする (ハヤカワ・ノンフィクション)
- 早川書房 (2014年1月24日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (285ページ)
- / ISBN・EAN: 9784152094377
感想・レビュー・書評
-
ものが潤沢にある世界
詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
最期の危機のバイオテロとサイバー犯罪は今たしかに問題になっている。経済的余裕がある人が賞金コンテストやエネルギー問題にお金を使ってほしい。エネルギーの改善が女子教育の改善に繋がる。
-
もう6年も前の本なのだが、「今読んでも十分通用する」という印象を持ったのは、自分が時代から取り残されつつあるからかもしれない。
昨年からようやく「キャッシュレス」。コロナ禍でやっと「遠隔診療」。世界では6年前から、こうした流れが始まっていたと、いまごろ認識した。
医療やエネルギー問題など、上巻も含めてちょっと楽観的過ぎやしないか?感じる記述もあるのだが、BOP市場は今もって有力な市場だし、若くして社会貢献活を行うテクノフィランソロピストっぽい人たちも増えてきたように思う。
本書に、ホンダが安価な二輪車で世界市場を制したエピソードが出てくるが、豊かになりすぎたのか、今の日本人にはたぶんタタ(印)のナノみたいな車は作れない。
驚いたのは、2020年までにバイオエラー(有害ウイルスが事故や過失で実験室などから漏れ出すこと)やバイオテロで100万人が死亡するだろう、と2002年時点で予測されていたことだ。
今回のコロナ禍では、中国側が研究所からウイルスが漏れた可能性を否定しているが、「恐怖だけで、深刻な被害を与え、経済や社会、人々の心理にマイナスの影響をおよぼす」という部分は、エラーやテロでなくても当てはまる、まさに現在の世界の姿だ。
ところで、本書によれば、西洋人は18世紀まで安全な水が手に入りにかったこともあって、ビールをひっきりなしに飲んでいたらしい。そのため「一日中酩酊」していたとか。うらやましい。 -
潤沢な世界というビジョン
-
人間は悲観的に考えがち、現実を見るなら、潤沢な世界になりつつある。テクノロジーは指数関数的に加速される。エネルギー・教育・医療・自由、そしてその実現の力となるイノベーターたち。そしてそれを更に進化させるしくみは。
人類が「何とか食べていく」ことからフリーになる時、壮大です。 -
指数関数的に進歩するテクノロジーで世界がどのように変わるかを示唆してくれる。読むことで未来志向のポジティブなマインドセットを与えてくれるので重用する。
-
社会の不はテクノロジーによって次第に解決される、という話。
-
ちょっと薄かったかな。