- Amazon.co.jp ・本 (200ページ)
- / ISBN・EAN: 9784152094667
作品紹介・あらすじ
行動経済学の第一人者のデューク大学ダン・アリエリー教授が、おもしろ実験で人間の思考のユニークさを解き明かす! 人気講義全六回を完全収録した、NHK・Eテレ白熱教室シリーズの書籍版!
感想・レビュー・書評
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1. 行動経済学を通して、様々な状況下で自分を客観視できるようになるために読みました。
2.なぜ人間は不合理な選択をしてしまうのか?ということを解明していくのが行動経済学です。本書では、著者が学生との講義の様子を載せているため、対話形式で行動経済学について学ぶことができます。
3.新しいことは特になかったのですが、日常を振り返ると、特に自分が他人に流されていることに気づいていないことが多くて驚きました。なぜ流されてしまうかというと、その場しのぎの対応で簡単にYESと言ってしまうことで自分を苦しめていることになってしまいます。
行動経済学を通して、自分は合理的な決断ができているか、しっかり見直していきたいと思います。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
行動経済学関連の本は結構読んできたので内容的にはおさらいといった感じ。
別段新しい知識は無かった。
ただ著者と学生とのやりとりは楽しく行動経済学ってやっぱり面白いなという感想。 -
白熱教室、眠れない夜とかに昔は何度か見たことがあったけれど、この人の話も興味深かった。
人って複雑そうで、でも意外と単純で、全く合理的ではない。
面白い。
基本見たいものしか見ないし、見ないものはないのと同然。
感情で考えもころっと変わってしまうし、理性なんて絵に描いた餅。
不可思議で面白い。
こういった心理をちゃんと学んでおくと、自己コントロールも対人(お客さん)相手もうまくいくのかもしれない。
とりあえずはダイエットからw -
6人の学生(男性3人、女性3人)を明るい部屋に入れ、6人で1時間を過ごさせる。彼らは1時間どんなことをして過ごしたかというと、お喋りである。何を専攻しているか、高校はどこか、兄弟は何人かといった退屈な雑談を1時間続けた。
次に、別のグループで6人を暗い部屋に入れ1時間を過ごさせた。するとどんな結果になったか。上記のような雑談はなかった。彼らはまず場所を確かめ合った。それから個人的なこと、性的なことを語り、90%の人が互いの体に触れあった。50%がハグをした。80%の人が性的に興奮した。
この実験からは、「匿名性」の影響が示唆される。
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周りにまったくゴミの落ちていない場合と、ゴミが一つだけ落ちている場合と、ゴミだらけの場合。この三つのうち、ポイ捨てする確率が一番低いのはどれか?
答えは、ゴミが一つだけ落ちている場合らしい。ゴミだらけの場合はともかくとして、なぜゴミがまったく落ちていない場合が一番低いわけではないのか。それは「ポイ捨てが許されるかどうかが曖昧になってしまうから」とのこと。ゴミが一つだけだと、ゴミを捨てるという行為が際立ち、こんなひどいことはするまいと自分に言い聞かせるようになるのだとか。 -
行動経済学の取っ掛かりが掴めた気がする
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達成が困難なことを簡単にする工夫が満載。人間の行動の本質に迫る1冊。
判断するより早く判断するために感情がある。これには納得。
怖い!と思うからすぐに逃げられるし、楽しい!と思うからそれに相応しい行動ができる。
達成できないのは、自制心だけでなく、環境にも原因があるかもしれない。
誘惑に負けるのは感情ゆえだと考えて感情を邪険にするよりも、感情を味方に付ければ楽に行動が起こせるはずだと思った。 -
行動経済学について、全体をまんべんなく復習できる。かつ実生活に即して考えられる良書。
対話形式なので、行動経済学を知っている人は2時間前後でさらっと読める。