- Amazon.co.jp ・本 (377ページ)
- / ISBN・EAN: 9784152094933
作品紹介・あらすじ
地球と月それぞれを統括するAI人格、姉のアリシアと妹のエム。真面目な姉と人間に恋する妹の壮大な姉妹喧嘩の裏には、地球圏全てを巻き込む秘密が……。ハヤカワSFコンテスト大賞受賞第一作
感想・レビュー・書評
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地球と月を統括するAI人格である姉妹が双子というよりは幾つか違う姉妹のようで、優等生なアリシアと能天気なエムの憎い訳ではない姉妹喧嘩と、宇宙な雰囲気やロックスター等の人間や文章のリズムを楽しんだ。内容は上手く掴めなかった。着いて行けずどうしてそうなったのかすらわからなかった結末がそれでも寂しい。
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『みずは無間』に続き、「それをSFでやるな」と思いながらも「これをSFでやるからこそ酷い話に仕上がるね」とも思う、大変ひどい話だった。(褒め言葉)
地球の環境維持をするAI人格<優等生の姉>と、月の環境維持をするAI人格<能天気な妹>と聞いただけで、二人姉妹の姉である私は「絶対イライラする!読みたい!!」と思ったのだけど、思った以上に傷を負った感。
地球と月の人類を取り巻く環境描写も、この組み合わせの姉妹の不協和音の原因のうちの一つとして良くわかるし、とても酷くてよかった。
だけど、ラストはちょっといただけない。もっと派手に悪くなって、カタルシスを得たかったのが正直なところ。
どうでもいいけど、大人になってもこんなセカイ系が読みたいんだから、まったく私もダメなオトナであることだわね、とため息が出た。 -
やっぱりSFは向かないなあ~~
ごめん -
美しい表紙、人工AIと地球の危機をテーマにした壮大そうな物語に魅力を感じ手にとったが、最後まで話に入り込めず…
繰り返されるAI姉妹のセリフの応酬、その他人間達の行動やセリフは表現がまわりくどく、おバカな私にはいまいちどういう意図なのか理解しづらく、地球圏に迫る危機というモノにもまったく危機感を感じず、「秘密」があかされても衝撃がなく…
人間サイドも共感しづらく、読者おいてけぼりでAI姉妹が突っ走ってるようだった。詩的な各章のタイトルも意味不明で、私が苦手なタイプの小説だった。
よく最後まで読み切ったな私… -
実にSFらしいSFでした。
めまぐるしく繰り広げられる姉妹ゲンカ。ああそうだ、これ確かAIなんだよね? ほんとに? となってくる。
出てくる登場人物たちはどれもこれもアクが強く、一筋縄では行かない。AIを出し抜いたり出し抜かれたり。なんというか……わぁすごい。である。
地球が寂しいその理由。
最後まで読み終えると、このタイトルのすごさが分かる。 -
地球と月を管理するAIのお話。姉妹喧嘩。ちょっと無理ありすぎ。特に妹の秘密の方。