- Amazon.co.jp ・本 (260ページ)
- / ISBN・EAN: 9784152096142
作品紹介・あらすじ
「転職したら幸せになれる?」「頼まれごとはどう断ればいい?」「旅費の節約と快適な旅、どっちをとるべき?」――行動経済学ブームの火付け役が、読者の素朴な疑問や悩みを合理的に解決する!
感想・レビュー・書評
-
行動経済学のクイズみたいで面白く読めた。チョットした息抜きになる。
詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
好物を先に食べるか後に食べるか(p.150)、ゴミ箱シュート(p. 166)、オークションの売値(p.59)は自分的に使えるかも。「日本語版付録ーー成毛眞・三谷宏治からの質問」にはクスッとさせられた。
全体としてはまあどうでもよい質問が並んでいたが、酒のネタにはなる。ただし、「行動経済学で解決する100の不合理」という表題だが、およそ解決しているとはいいがたい回答が多い印象。 -
文庫版を先に読んでしまっていた。失敗した…
-
悩んでいる読者に行動経済学の知見を活かしてアドバイスをくれる本。
気軽に読め、自分にも当てはまることがあった。 -
2012年ウォールストリートジャーナルのコラム アスク・アリエリー
人に頼まれると断れない→キャンセルされたときに感じる高揚感(エレーション) 仮にその予定がキャンセルされた場合、喜びを感じるならキャンセルすべき
職場のホッチキスが消えない方法→25セント玉を貼り付ける(人はお金を盗ることは抵抗大)
作業時間が3倍に増えたのに喜ばれた→ぼんやり待ってると時間無駄にしているような気がして時が経つのを苦痛に感じる(何かやっていることを意識させれば良い)
内部告発者が嫌われる→問題が起こったときに外部の権威に頼ろうとした・子供同士のけんかに口出しすべきではないとの心理が働く理由
専門家のくせに説明の意味不明→知識の呪縛・領域全体を単純で直感的に理解しやすく感じているため
株の売買で合理的な判断ができなくなる→感情的に投げ売りできないような設定にしておくべき。設定変更できるのは72時間後…夫婦の署名が必要…
老後が心配→①老後資金の確保を促す・若いうちから貯蓄を始めるように促す②早く死なせる→喫煙、糖分、脂肪の高い食品に補助、予防医療を受けにくくする
お金返してと言えない→「何年か前にあなたにお金貸したよね?最近お金の整理をしているんだけどいつ返してもらえるか教えてくれる?」「何年か前にお金貸してほしいって頼まれたよね?ちょっと言っておきたかったんだけどあの事はもういいの!もともとあげるつもりのお金だったんだから」
愚痴ばかり聞かされてうんざり→惨めな状況にいる相手には親近感が沸くことがある
ゴシップはなぜ楽しい→社交の集まりでは誰もが参加できる話題、天候、スポーツ、ゴシップ→誰もが会話に参加できるように話題が自然と低俗になりがち
君は彼女と何十年も暮らすのがどんな感じなのかを知りたいんだね→それなら彼女のお母さんと2週間ほど一緒に過ごしてみるといいよ
騒がしくて混み合った場所でデート→①気まずい沈黙を感じずに済む②会話が途切れても会話が弾まないせいではなくてうるさいからだと思える③体を寄せ合う口実ができる
なぜ男はハイヒールが好きなのか?→背筋が伸びてお尻と胸を少し突き出すように見える。縦と横の比が変わって背が高くほっそりして見える。進化にまつわる説→それを履いている女性は逃げにくいと無意識に思っているから
イタリア人の男性器は50年前に比べて10%ほど短くなっている→イタリア人の正直度が50年間で10%アップした
家族旅行でいつものプラン→損失回避の心理法則を変えるべき→①決まった選択肢に落ち着く前に他にどんなものがあるか開拓する価値がある。②多様性は人生のとても重要なスパイス。③期待に胸を膨らませ、旅行そのものを楽しみ、後から思い出をかみしめる。一番時間が短いのが実際に旅行している時間→新しいことを試すべき
夜になると自制心がなくなる→衝動に抗う力は消耗する
コピ・ルアク ジャコウネコの糞から採られる未消化のコーヒー豆、高級品→それが人体を通っていたら、どれくらいのお金を払う価値があるか?話のネタとしては面白い
「75セントください」→ユニークなお願いでライバルと差別化できる
鳥の餌をリスに取られたくない→リスの行動を不道徳と思っているため・リスと鳥の餌台にネーミングを変える
10年代の主治医に高額の治療法を勧められたらセカンドオピニオンを求めるか?ほぼ全員ノーだが、友人が同じ状況だったらセカンドオピニオンを勧める→外からの視点の大切さ☆自分の状況を外から見ると?結婚できない40歳10か月 -
ところどころハッとさせられる例がある。
-
先の予定を入れるのは、どう判断するか。
来週だったらどうするか考える。かぶっていて断ることになったら残念か、考える。予定を入れておいて、キャンセルになったときどう思うか、考える。
人生は学習と向上の積み重ね=新しい経験ができるなら勇気をもって飛び込む。
相手のことを知らないときのほうが恋愛感情は高まる。
何かをぼんやり待っているのは時間を無駄にしていると感じる。誰かが自分のために働いているのを見るのはうれしい=マクロの動きを見せたほうが、満足度が高い。
3つのポイントに分けて話すのは、答えの単純さとスキのない答えとのバランスをとるため。
ワインが高価だと知っていると美味しく感じるが、値段を知らなければ値段とおいしさに相関関係はない。
社交の集まりでは、社会的協調をもつために誰にでも参加できる天候やスポーツ、ゴシップなどのネタが多くなる。自然と低俗になりがち。
女性がダイヤモンドを欲しがるのは、男性が買いにくいことを知っているから。買いたくない気持ちを我慢して買ってあげることがシグナルになる。
結婚とは、お互いに面倒を見合うという社会的契約。る回人間関係にお金が絡むと、援助交際に近くなる。結婚したら共通の口座を持つべき。
喜びと安楽、人はとかく安楽で安心を選びやすいが、真の進歩は新しい経験から生まれる。
音楽や人混みは性的興奮を高めやすい。自分が興奮しているのは相手のせいだと勘違いしやすい=感情の誤帰属。賑やかな場所でデートするのは必勝戦略。
人は誉め言葉が好きで、それを言ってくれる人に好感を持ち、本心でないことを知っていても好意を抱く。
男性がハイヒールに惹かれるのは、それをはいている女性は逃げにくいから。
人は良く知っていることをやり続けたいと思う。利益の喜びより損失の悲しみのほうが大きいから。旅先で知っているチェーン店に入る、など。
多様性は人生の重要なスパイス。旅行の3つの楽しみ=事前のわくわく、旅そのもの、あとから思い出す。
ビュッフェで食べ過ぎない方法=誰かにとってのコストを最大化するのではなく、自分の楽しみを最大化すること。
ダイエットは禁煙に比べて難しい。食べないという選択肢はないから。食べてはいけないものを近くに置かない。
集中できない人でも、長く運動できるのは、運動が健康にいいと知っていて、仕事をさぼるいい口実になるから。
民族衣装なら、スーツの代わりに着ていても服装が砕けすぎていると文句を言われない。
2択で決められない問題は、コイントスで決めてみる。その結果に納得出来るか、で本心がわかる。
他人に直に接すると、自分の行動が相手に与える影響がよくわかるから、いたわりをもって接するようになる。謝るとき、お願い事、は直接会って行う。
夜お母さんに電話をかける人に悪い人はいない。
期待が高いと評価も2割くらいカサ上げされる。しかし期待が高すぎると、落胆が生じて評価が下がる。
自分の経験をよく覚えている人ほど、人生の満足度と幸福感が高い。新しいことをやって変化に富む生活をするほど、時間の進み方が遅く感じられて幸福感が高まる。
人生はある程度は数当て賭博のようなもの。いろいろなことを試すほうがいい。選択肢を検討して、脈のないものはさっさと切り捨てる。
自分についての決定をするとき、親友が同じ状況だったらどうアドバイスするか、を考える。 -
行動経済学の本として面白いってよりは、アリエリー教授のキャラが面白い。
-
3.0
-
図書館で借りた本。読者からの相談に答えている内容で雑談している感じなので即読了できる。全部で100の質問があるが、全体的に質問内容も軽いものばかりで暇つぶしに読むくらいの本かな。