重力波は歌う:アインシュタイン最後の宿題に挑んだ科学者たち

  • 早川書房
3.44
  • (7)
  • (20)
  • (18)
  • (8)
  • (1)
本棚登録 : 193
感想 : 25
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (296ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784152096197

作品紹介・あらすじ

今年二月に世界を揺るがせた「重力波直接検出」という偉業は何を意味するのか。重力波そのものの解説に加え関係する科学者たちの苦悩と感動、喜びを初めて詳細に伝える待望の科学解説、緊急出版!

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 昨年2月、米国のLIGOなる研究施設が「重力波」などという未知の波動を検出したと騒ぎになった。あのアインシュタインがその存在を予言して後、100年を要したんだとか。二つのブラックホールが衝突して合体する際、途方もないエネルギーが放出されて時空の形状の波動が生じ、それが重力波ってことらしい。もっとも物体が、例えば私が動いても重力波は放出されるものの、そんな振幅は無に等しく、観測できるとすればブラックホール衝突級の大事が必要ってことだ。日本でもKAGRAという検出器が建設されており、重力波をもっと知らねばと勇んで読む。ところが科学解説書ではなく、研究者たちの挫折と苦悩を綴る実録なのだ。そこに興味はないんだけど。

  • 重力波とは何か、その謎を追う科学者たちのノンフィクションストーリー…というよりは、身内争いや政治圧力や対立などを克明に描いた告白本に近いかな。

    ブラックホールは光すら逃れられない強力な重力を持っており「どんな直接的観測結果も得られない」はずだった。
    だからこそ重力が生み出す空間の歪みが重力波となり、歌として聴こえるかもしれないという理論は素晴らしく魅力的になる。ブラックホールの直接的観測が可能になるからだ。

    重力波の骨子はこんな感じだけど、まぁ9割くらいは人と人の諍いに割かれている。別に悪いというわけじゃなく、「科学者」として生きていくなら「科学」だけをしてるわけにはいかないぜ、って当たり前のことをしっかり言ってるだけな気もする。
    人との関係性とか資金を集めてきたりとか、一緒に働く人を知るとか…。ポスドクという立場のメンバーも含めて、そう言ったある意味「リアル」な「科学者」を語ったのが本書なんじゃないでしょーか。
    社会人からすれば当たり前だけどね…。

    しかし帯コメントでワイス博士が『痛快な読み物だ』とか言っちゃってて本当にそう思ってるか!?とは感じたけど。本当に思ってるなら大した人だよ…。

  • LIGOでの重力波検出までの人間ドラマかな
    科学的な解説も数式も出てこない
    Caltec vs MIT、天才の直感 vs 緻密な分析、仕切り屋、政治家、資金(予算)獲得、間違いと没落、、、
    アインシュタインの一般相対性理論(重力理論)の発表から100年、ついにブラックホールの合体からの重力波を捉えた。

  •  中途放棄

  • 理図書 429.6||Ta16 11762436

  • “本書は、重力波--音による宇宙の記録、宇宙を描くサイレント映画を飾るサウンドトラック--の研究をつづった年代記であるとともに、実験を目指した果敢で壮大な艱難辛苦の営みへの賛辞、愚者の野心に捧げる敬意の証でもある。”
    この言葉に尽きる。

  • ★SIST読書マラソン2017推薦図書★

    【所在・貸出状況を見る】
    http://sistlb.sist.ac.jp/mylimedio/search/search.do?target=local&mode=comp&materialid=11600970

  • 重力波直接観測成功に至るまでのプロジェクトチームLIGOの軌跡。
    13章「藪の中」の原題はRashomonなのだとか!

  • つまらない。

  • 重力波の検出に命を懸けた科学者たちの物語。著者自身が物理学者。当事者のインタビューを通じて、この壮大なプロジェクトの遂行がいかに難しかったかを浮き彫りにしている。

全25件中 1 - 10件を表示

ジャンナ・レヴィンの作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×