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- Amazon.co.jp ・本 (430ページ)
- / ISBN・EAN: 9784152096333
作品紹介・あらすじ
アメリカの歴史ある文芸誌《ニューヨーカー》。その掲載作から名アンソロジストが傑作を選出。最終巻となる第三巻はアリス・マンロー、スティーヴン・キング、カレン・ラッセルらの十四篇を収録
感想・レビュー・書評
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ジョナサン・フランゼンの短編が収録されているので手に取った一冊。長編をそのままギュっと凝縮したような、あるいは特別面白い章を抜き出したような面白さだった。それ以外にもジョン・アップダイクの「満杯」が良かった。けれども一番の収穫はスティーブン・キング。言わずと知れたサスペンス・ホラーの巨匠だが、食わず嫌いでこれまで一度も読んだことがなかった(『ハンニバル』など、映画はいくつか観たが)。こんなにウィットに富んだ小説を書く作家ならぜひ他にも読んでみたい。
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<ニューヨーカー>傑作集Ⅲは1990年代~2010年代の14編。トレヴァー「昔の恋人」がすごい。71歳のゾウイは、夫が昔関係をもった女とその親友、そして自分自身の40年間に思いを馳せる。ゾウイの想像の中に登場する女たちは、彼女自身を投影した姿でもあるだろう。何層にも重なりあう心の機微を鮮やかに見せて、唸るほど素晴らしい。アップダイク最後の短篇「満杯」は人生の苦い実感が沁みる。その他、短い頁に小宇宙を詰め込んだミルハウザー「ハラド四世の治世に」、Mスパーク、トバイアス・ウルフ、Jバーンズ等々、極上のアンソロジーでした。
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