スパイの血脈――父子はなぜアメリカを売ったのか?

  • 早川書房
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感想 : 4
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  • Amazon.co.jp ・本 (416ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784152096869

作品紹介・あらすじ

CIAの要職にあったジム・ニコルソンはなぜロシアに寝返ったのか? 逮捕後、いかにして息子ネイサンを抱き込み、売国行為を再開したのか? 全米を震撼させた親子の半生を丹念に追うことで米ロ諜報戦の実態を浮かび上がらせる、犯罪ノンフィクションの力作

感想・レビュー・書評

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  • スパイものが好きで下北の「古書ビビビ」さんで購入した本。
    ノンフィクション。家族想いな父。にもかかわらず、結果的に息子を不幸に(巻き沿いに)してしまう。刑務所にいながらそんなことができるのであろうか・・。いやできてしまった。非常に見ごたえあります。

  • 【「だけど、ほら」ネイサンは笑いながら言った。「うちの家族には冒険がつきものなんだ。そうだろう?」】(文中より引用)

    CIAで高位の職につきながらロシアに寝返ったスパイのジム・ニコルソン。米当局との壮絶な駆け引きの末に彼は刑務所へと送り込まれるのであるが、その監獄の内側から息子のネイサンを同じようにロシアのスパイへと仕立て上げてしまう......。小説よりも奇なる事実を描いた驚愕のノンフィクション作品です。著者は、米『オレゴニアン』紙などへの寄稿を続けたブライアン・デンソン。訳者は、スリラー小説の翻訳でも知られる国弘喜美代。原題は、『The Spy’s Son: The True Story of the Highest-Ranking CIA Officer Ever Convincted of Espionage and the Son He Trained to Spy for Russia』。

    あり得ない展開に興奮を覚えるスリラーものの映画を観ているような気分になると同時に、諜報の世界の実情が生々しく把握できる稀有な作品。また、父子の心理面に入り込もうと試み、実際に人物たちの感情までを浮かび上がらせるその筆力に何度も唸らされました。

    これは今年のトップテンに入るかも☆5つ

  • ロシアに情報を売り渡していたジム・ニコルソン。彼がどのようにCIAで勤務しロシアに近づいていったか、それをCIAとFBIがいかに逮捕に結びつけたか。前半のここだけでも諜報と防諜の世界について勉強できる。さらにジムが捕まってから息子のネイサンが利用されるんだけど、その過程には悲しみすら覚える。

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