インターネットは自由を奪う――〈無料〉という落とし穴

  • 早川書房
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感想 : 8
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  • Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784152097033

感想・レビュー・書評

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  • まず、最初に。本書はタイトル通りワクワクするような内容ではない。
    むしろ、昨今の「テクノロジー!」「イノベーション!」礼賛な風潮に冷や水を浴びせる内容だ。
    当初は公平と自由をもたらすと思われていたインターネットは今や一部の特権階級に富が集中し、オーウェル的な監視社会へと進んでいることを指摘し、警鐘を鳴らしている。

    著者の答えとしては巨大なIT企業に対して、IT長者に対して法律や民間の対応により規制をかけるべきだと唱える。

    著者の言説はもっともだが、インターネットの負の側面と同じぐらい正の側面があるのではないかと私自身は思っている。
    内容については本書を一読してほしいのだが、著者の言いたいことは最後の章と本書前半で言及されている。
    そのため、本書はこんなに分厚くなくてもいいのではないかと思う(時間とお金の節約になるだろうし)。
    私は本書を購入して読んだが、もしこの本を読もうと思っている友人がいたら、私の持っているものを貸すか図書館で読むように勧めるだろう。

著者プロフィール

アンドリュー・キーンはシリコンバレーの起業家で、文化、メディア、テクノロジーに関する論客である。ウィークリー・スタンダード誌、ファースト・カンパニー誌、サンフランシスコ・クロニクル紙、フォーブス誌、ZDネットなどに寄稿している。Audiocafe.comの創設者、代表、CEOとして、エクスファイア詩、インダストリー・スタンダード誌をはじめとする多くの雑誌や新聞に紹介されている。インターネット番組AfterTVの司会者としても人気で、ラジオやテレビへの出演も多い。カリフォルニア州バークレー在住。

「2008年 『グーグルとウィキペディアとYouTubeに未来はあるのか?』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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