- Amazon.co.jp ・本 (496ページ)
- / ISBN・EAN: 9784152097095
感想・レビュー・書評
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圧倒的だ。色々なことが。龍騎兵が出てこなくてもやはりキーポイントはそこ。しかも何重にも広がるストーリー。大傑作、でしょうな。
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シリーズ第5弾。
最初は龍機兵の派手なアクションが魅力のSFだと思っていたこのシリーズも、どんどん複雑になり深みが増して今回は重厚な警察小説という感じ。アクションは少なめだが、龍機兵の秘密が明らかになりつつある。いくつもの犯罪が重なり合って指し示す先はどこなのか。
疑獄事件の内容など個人的にはたいへん難しかったが、先が気になって後半は一気読みだった。ライザと緑のくだりは泣ける。
次作はどのような展開になるのか楽しみ。 -
シリーズ5弾。次世代通信システムクイアコンをめぐる連続殺人。暗躍する中国諜報部、裏社会の面々そして「敵」。龍機兵がの出て来ない本書だが、テーマが人間を描くこのシリーズであればこれもあり。今回の中心人物はライザ&鈴石緑。それにしても特捜部長は怪物だ。
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相変わらず読ませるストーリー展開です。
息もつかせぬアクション、複雑な伏線、以前の作品との関係性など、とにかく楽しめます。
警察内部の「敵」の正体は、果たして誰なのか。
政治も絡み、国際問題も絡み、事態はどんどん拡大していきます。
次回作に続く、壮大な物語になっています。
早く次回作が読みたいです。 -
機龍警察シリーズ、長編第5弾。今回はあえて主役を立てず、複雑に絡み合った大きな事件を特捜部が他部署と連携しつつ、総力を上げて解決しようとする完全な警察小説。あれが登場しないまさかの展開。死神と主任のところ、グッと来た。
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2017/9/24読了。
巻を追うごとにスケールと完成度が必ず上がるというのが凄いシリーズ。ついに今回は龍騎兵が起動すらしなかった。それでもシリーズ最高作。では前巻までが本巻よりもレベルが低いかというと、決してそうではないのも凄い。
前巻『火宅』が様々な登場人物を主人公とする短編集だったのが効いている。これだけ入り組んだ話でこれだけ多くのキャラクターが出てきても本巻がただの群像劇に堕していないのは流石。
ところで今回、本書を紙のハードカバーで買って読み始め、重いので外出先には持ち出さず、すぐに読み終わるのももったいないので、家で少しずつ読もうと思っていたのだ。ところが我慢できなくなって電子書籍版も買って読み始め、そのまま外出先で電子書籍版で一気に読み終えてしまった。電子書籍に救われたのは初めてだ。
紙と電子を同時刊行したのは本シリーズでは初めてではないか。電子書籍の作りもしっかりしていた。脱字を一箇所見つけたのだが、紙のほうにも同じ脱字があった。きちんとした大手の電子書籍なら紙に遜色ない品質で同時刊行が出来るようになってきたのだなとむしろ感慨深い。 -
内容紹介
経産省とフォン・コーポレーションが進める日中合同プロジェクト『クイアコン』に絡む一大疑獄。特捜部は捜査一課、二課と合同で捜査に着手するが何者かによって関係者が次々と殺害されていく。謎の暗殺者に翻弄される警視庁。だが事態はさらに別の様相を呈し始める。追いつめられた沖津特捜部長の下した決断とは――生々しいまでに今という時代を反映する究極の警察小説シリーズ、激闘と悲哀の第5弾。 -
今作も重厚な警察小説。
幾重にも張り巡らされ、重ねられた世界観に圧倒される。
ライザが軸になっていると、やはり華がある。
死神だけれど。
持っていると重いくらいのボリューム。
でもどんどん減っていく残りのページに「あああぁ!
」となりながら読み進む。
あっという間に読み終える。 -
濃厚な警察&政治ドラマ。
本来、横糸として”ドラグーン”と三人の操縦者がおり、彼らのウェットなドラマが魅力の一つとなっている。
しかし、今作はそれなしでも成り立つほど完成度が高い。
”ドラグーンの秘密”が核にはなっているが、利権に群がる産業界、政界、そしてその政治的駆け引き、チャイナマネーの還流と政治家との癒着、司法・行政府の癒着による機能不全…まさに現代日本が抱える病巣を娯楽小説と言う形で浮き彫りにしている。
読んでいて、特捜班がある世界より、何ら歯止めの無い現実世界の方が遥かに歪んでいるところが怖くなってくる。 -
第一作を読む前のイメージは、「設定がハードめのパトレイバー」でしたが、ごめんなさい、かなりハードでした…からシリーズ第五作(+短編集が一作)。
龍機兵の出番は無いのか?と思っていたら、…
(つづく)