ミレニアム5 復讐の炎を吐く女 下

  • 早川書房
3.70
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本棚登録 : 406
感想 : 64
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  • Amazon.co.jp ・本 (298ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784152097354

作品紹介・あらすじ

ミカエルの協力を得て、自らの過去の秘密を解き明かそうするリスベット。イスラム原理主義者、犯罪組織のボス、そして双子の妹カミラの妨害を受けながらも、彼女は誰もが隠蔽したがる謎の実験「レジストリ」の真実に近づいていくが……。2018年映画化続篇決定

感想・レビュー・書評

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  • 2024.03.01
    面白いと思いました。
    しかし、テーマを2つ盛り込む必要性があったのでしょうか?
    その分読みにくさが増し、それぞれのテーマの深みが薄れてしまったようにおもうのです。

  • 今回も登場人物が多すぎ〜
    重要なキャラが何人がいるせいで、話があっちに飛んでこっちに飛んでっ感じて、しょっちゅう場面が切り替わって読みにくいし、物語のスピード感が全然ない。
    なんかもう別物の小説みたいですよ。

  • (2020-08-23L)

  • リスベットが刑務所から出所!物語が動き出す・・・というほどでもなかった下巻。

    よかった点
    ・ドラゴン像の下り。あとで画像検索したけど、うん確かにそう言われるとそんな風に思えてくる。何でも記憶できるリスベットが「忘れないためにタトゥーを入れる」思いが切実だった。つーか1巻であっさり亡くなったお母さん、リスベットの価値観形成に重要な人物なんだったらもうちょっと最初に描写か伏線あってもよかったのにとも思う。

    よくなかった点
    ・結局レジストリー計画の怖ろしさがよく分からない。双子の環境差異実験ってことでOK?確かに故意に劣悪な里親環境を用意するのはよろしくないことだとは思う。でも4巻でカミラに喰われた一家も普通だったし、リスベットを引き取った家も(性根はいいとは言えなくても)普通の範疇じゃない??レオとダンだけ特別なのか。そもそもレジストリーって何だ??と思って辞書引いたら「登録」「記録」「データバンク」とか出てきて益々謎。

    総評
    えー、正直話が長くて眠かった。「女を憎む男を憎む女」を貫きつつ、ハッカー集団やミカエルに適宜助けを求められるようになり、少し大人になった風の彼女がいてそれはそれでよかったのですが、4巻で出たカミラもアウグストも出ないので、この巻必要だったのか今の時点では謎。(天才自閉症の美少年とリスベットの二人にだけ通じる的コミュニケーションが見たかったんだよ…)次が一応ラーゲルクランツ版のラストらしいので、これが布石だったんだ!な展開を淡く期待している。期待していいんだよね??

  • タトゥーの秘密が分かった。
    リスベットらしいなと。
    今回は前回がかなり面白かったのもあって期待値上げすぎたかな?少し退屈に感じた。
    人間の行動や性格は遺伝的に決まっているのか、環境によって決まるのか、という話はすごく興味深かった。

  • 警察は殺人事件の捜査を開始した。
    釈放され自由の身となったリスベットは、ミカエルの妹アニカの協力を得て、ファリアの恋人が遂げた不審な死の真相を突き止めようとする。
    一方、レオ・マンヘイメルについて調査を進めていたミカエルは、ある重要な人物を探しあて、“レジストリー”が行なっていた恐るべき研究と、リスベットの子供時代の悲惨な事実を聞き出す。
    だが、殺人事件の冷酷な犯人が、彼の調査を阻止すべく密かに動きだした。
    リスベットもまた、危機にさらされる。
    リスベットにたたきのめされて病院で治療中だったベニートが、恨みを晴らそうと脱走したのだ。
    ベニートの鋭利な短剣が彼女に迫る!果たしてリスベットはどう立ち向かうのか?
    そして、“レジストリー”の研究とはいったい何か?
    リスベットのドラゴン・タトゥーの秘密がついに明かされる衝撃作!

  • リスベットが施設に収容されていた時,裏で糸を引いていたのは,公安警察だけではなかった.リスベットは,ミカエルに調査の助けを借り,かつて自分を陥れた責任の一端を担う者に接近する.

  • 【ミレニアム5 復讐の炎を吐く女】
    一卵性双生児もの。異なる環境で育っても生き写しのような存在になること、どのくらいあるんだろう。そのあたりの研究をまとめた本、あるのかな。気になる。そういえば学生時代にそれらしき姉妹がいましたが、見分けつかなかったな。
    本作ではリスベットの"大"活躍はなく、ミカエルその他周辺人物を中心に物語は解決の方向へ。その分リスベットの過去に迫るような内容へ。”ドラゴン・タトゥー”の由来も明かされちゃった。
    パルムグレンは亡くなってしまいましたが、最後のリスベットの演説は要らない〜。表面的には、もっとドライであって欲しい。
    ちょいちょい特捜部qの登場人物とごちゃごちゃになっちゃってるから、視覚的な整理が必要。映画で要確認。

  • 上巻からそう繋がるのか!となった印象。
    リスベットさんの伏線が回収されていくのが終わりが近づいているなあと思わせてくる。

  • あらすじ
    アメリカを発端とする双生児研究。それぞれを極端な環境において、成長過程を研究するもの。その対象となったのは、リスベットたちのような家庭環境にいるものたちだった。
    証券会社のレオには、双子のダニエルがいた。彼は農場で働かされながらギターの才能を発揮し、アメリカに移住していた。その後、自分が双子だと知り、レオに会い、精神科女性医師のラケルに復讐しようとしていた。ところがラケルはそれに気づき、自分のボディーガードも連れてきてレオに毒を注射する。ダニエルは埋められる寸前のレオを逃がし、自分がレオとして生きることにした。
     リスベットは、刑務所から因縁のあるベニートたちの問題を世界中のハッカーの協力もあって解決し、ラケルを捕まえた。

    もともとの作者のような、ひりひりした過激さが大分ソフトになった。だから、ミレニアムシリーズの特徴的な雰囲気は薄まったけど、北欧ミステリーの中でも十分及第点だし、読みやすくなった。主要人物の元後見人パルムグレンを死なせるのは勇気がいったのではないか。リスベットの背中のドラゴンタトゥーの理由付けは、リスベットのつらい過去だけじゃなく、今の作者から前の作者への解答みたいな感じもしてぐっときてしまった。まだこの作品を続けていきますよ、みたいな。

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著者プロフィール

スウェーデンのジャーナリスト、作家。事件記者として新聞社に勤務後、スウェーデンの冒険家、ヨーラン・クロップにを描いたNFでデビュー。2009年、英国の数学者アラン・チューリングに関する歴史小説を執筆。2011年、国際的なサッカースターのズラタン・イブラヒモビッチとの共著で、『I AM ZLATAN ズラタン・イブラヒモビッチ自伝』を出版、2か月足らずで50万部を突破、スウェーデンで大ベストセラーとなった。『ミレニアム』を執筆したスティーグ・ラーソンが急逝した後、4‐6を書き継いだ。

「2023年 『闇の牢獄』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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