ミレニアム5 復讐の炎を吐く女 下

  • 早川書房
3.70
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本棚登録 : 405
感想 : 64
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  • Amazon.co.jp ・本 (298ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784152097354

感想・レビュー・書評

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  • 後半になっても謎は続くが、終盤に向けてしっかりと回収されて行く。前半の小さな伏線も全て謎解きがなされるので、作者の構成力の高さは良くわかる。

    しかし、やはり物足りない。
    どうしても過去(ラーソンの世界)からの話しであって、未来には全く何もつながらない。確かに作者が変わっても世界観も話もうまくつながっているが、もっとこの作者としての新しい世界、新しいリズベット&ミカエルの活躍が見たい。

    ちょうど一区切りついた感はあるので、次作に期待かな。
    (あ、まだ妹がいるか…)

  • ミレニアムに名を借りた別物と言っていいのかも。
    リズペットもミカエルもハッカー共和国も確かに存在するのだけれど、微妙にキャラクターが変わってきているような。
    設定も面白いし、各人物の相関関係もちゃんと連続しているのだけれど。
    リズペットは葬儀で故人を悼むスピーチは間違ってもしないよね?
    本作は此れに尽きる。なんか皆良い人になってしまってる。
    スティーグラーソン時代はリズペットと其の周辺は反体制派だった。言い方を変えればアウトローだった。
    面白くないわけではないよ。でもなんとなく違和感。
    「ドラゴンタトゥーの女」読み返したくなります。

  • 面白いんだけど…今回も面白いんだけど…
    前回ほどの大満足感はない。
    リスベットが普通の人っぽくなっちゃって、何だかな〜と。前作までは成長だと微笑ましく思えてたんだけど。
    でも何だかんだ言っても新作が出たら読みたくなるし確実に買っちゃうな。次で終わるみたいだから期待してる。

  • いつものことですが、伏線はきちんと回収されました。
    今回は、雑誌ミレニアムが出て来ることはほとんどなく(無いわけではありません。重要なところには一切絡まないということ)、ミカエル・ブルムクビストもあまり目立っていません。

    どちらかというと、視点が多面的になったため、誰が主役なのかがイマイチよく分からなくなり、自動的に謎が解決したような気持ちになりました。多分、ミカエルやリスベットが動いて解決したところよりも、他の人達の独白によって謎が明らかになる部分が多かったからだと思います。

    そうは言っても、ミステリーとしては十分楽しめる内容ですので、一読の価値はあります。

  • (2020-08-23L)

  • 【ミレニアム5 復讐の炎を吐く女】
    一卵性双生児もの。異なる環境で育っても生き写しのような存在になること、どのくらいあるんだろう。そのあたりの研究をまとめた本、あるのかな。気になる。そういえば学生時代にそれらしき姉妹がいましたが、見分けつかなかったな。
    本作ではリスベットの"大"活躍はなく、ミカエルその他周辺人物を中心に物語は解決の方向へ。その分リスベットの過去に迫るような内容へ。”ドラゴン・タトゥー”の由来も明かされちゃった。
    パルムグレンは亡くなってしまいましたが、最後のリスベットの演説は要らない〜。表面的には、もっとドライであって欲しい。
    ちょいちょい特捜部qの登場人物とごちゃごちゃになっちゃってるから、視覚的な整理が必要。映画で要確認。

  • 面白いです。3部作単位にすると2部は中だるみしやすいのかな。回収しながら種を蒔くのは難しいのかな。リスベットが社会性を身につけ出してる。ちょっと寂しい。女性問題提議が薄れてる。女性同士戦わせるのもいいんだけど、その分物足りない感が出たのかなぁ。でも面白いです。面白いんですよ。リスベットには6巻までと言わず、活躍し続けて欲しい。

  • ドラゴンタトゥーの秘密がわかった。リスベットを支えた人とリスベットの心の炎が燃え上がる。

  • ラーソンの世界を上手く継承した前作から更に昇華させ、ラーゲルクランツの世界を前面に押し出した作品でもあった。
    単品でも読めるが、前作を読んでおけば「何故ここから今作がスタートしたのか」がより分かるかと。
    ラーゲルクランツの作風なのか、フラグ回収のために物語がよく前後して分かり辛くなる事もしばしばあるが、慣れてしまえば苦なく物語に没頭出来る。

    ギャングや研究のための冷血者と宗教に妄信してしきっている信者(家族)らに
    裁きの鉄槌を喰らわすリスベットには更に魅力を感じた。

    ドラゴンのタトゥの意味も今作で明らかになるし、まだ回収しきっていない謎も残っているので、次回作(2019に発表と作者本人が公言している)も期待したい。

  • さらに駆け足で。やっぱり最強。引き継ぎも完了だな。

著者プロフィール

スウェーデンのジャーナリスト、作家。事件記者として新聞社に勤務後、スウェーデンの冒険家、ヨーラン・クロップにを描いたNFでデビュー。2009年、英国の数学者アラン・チューリングに関する歴史小説を執筆。2011年、国際的なサッカースターのズラタン・イブラヒモビッチとの共著で、『I AM ZLATAN ズラタン・イブラヒモビッチ自伝』を出版、2か月足らずで50万部を突破、スウェーデンで大ベストセラーとなった。『ミレニアム』を執筆したスティーグ・ラーソンが急逝した後、4‐6を書き継いだ。

「2023年 『闇の牢獄』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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