オマル-導きの惑星- (新☆ハヤカワ・SF・シリーズ 5014)

  • 早川書房
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本棚登録 : 69
感想 : 14
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  • Amazon.co.jp ・本 (486ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784153350144

作品紹介・あらすじ

辺境の巨大惑星〈オマル〉には、複数の亜人種族が共存していた。巡航飛行船につどいし異なる種族の六人は、それぞれに自らの物語を語った……。『ハイペリオン』を彷彿とさせるフランスSF巨篇

感想・レビュー・書評

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  • 面白かった。小難しいところも無く、物語りの世界を楽しめました。壮大すぎて、とっ散らかっちゃうこともなく、程よく謎も残しつつで、続編も期待です。

  • 定期購読

  • 長かった。先が知りたくてとりあえず全部読んだがどの登場人物にもあまり共感できない。シレ族、ホドキン族の造形すらいまいちはっきりせず、挿絵でもあるといいのになと思った。

  • 先が気になる展開や、他種族が入り乱れる世界観は魅力的。
    しかし、いまいち主人公たちの行動原理に感情移入できない。仲間が裏切るかも→でも信じたかったから行動しなかった、というような心情はなんだかなあ。リーダーシップの執れる戦略家という設定上、なおさら不自然に感じた。

    おもしろいのだけどなー。

  • ヒト族も含めた3種族が共存するオマルという異世界。謎の召集によって飛行船に集められた6人の冒険話だ。壮大な世界観に圧倒されるし、オマルの謎が明らかにされる展開も面白い。細かいところまで練られているのだが、致命的なのは6人の話がつまらないところ。ネタだけ盛り込んでさらっと書いているので、いまいち伝わってこない。もっと長くてもいいから、じっくり書いて欲しかった。

  •  地球の5000倍の表面積を持つ惑星オマルで、異なる種族の男女が謎のチケットを手に入れて、飛行船に乗り込む。
     海賊の襲撃を受けて漂流する飛行船の上で、かろうじて均衡状態にある彼らは、ひとりずつチケットを手に入れた経緯を話し始める。

     謎に満ちた種族の出自や、惑星の支配状況が徐々に明らかになるが、宗教、政治、戦争のよくある話が繰り返されて、わざわざこの舞台設定にした理由がわからないまま、最後にとってつけたような秘密が明かされて終了。長い割には、発想が貧弱で退屈なSFだった。シリーズになっていると知ってびっくり。

  •  うーん…………。
     あまりにも舞台が壮大過ぎて、たぶん10分の1も理解してない。
     登場人物紹介があったら楽だったなぁ。
    (話の展開上つけにくいんだろうけどね)

     ただ、分からないなりにオマルの世界が面白かったので、再読したい。

     全く関係ないけど、この本のタイトルを口にするとそれだけで笑えるんだけど、固有名詞って難しいね。

  • う~ん。
    これがフランスのロニー賞を獲った作品?
    冗長な展開だよね~。どこにクライマックスがあるの?
    設定は面白い、全くの異世界、異星人、異文明、3種類の知的生命体が住むオマルと称される巨大な大地。
    惑星という概念もなく、空を飛ぶのは飛行船、星間航行の技術は失われた世界。
    スチームバンクの要素を取り入れた異世界SFというところでしょうか。
    「フェジー」というチェスの様な、碁の様な、ゲームが物語の重要な部分を占めるがこれがダルイ。
    3種族の身体的特徴の描写は面白いし、(特にシレ族は見たいね)飛行船の形状も面白そう、物語の端緒となる卵の殻も。挿絵かイラストでも入れてくれたらもう少し物語に入り込めたと思うんだけど。それだけ残念!

  • 最初にタイトルからおまる(アヒルのヤツ)を思い浮かべてしまい、どんな物語だろうと粗筋を読んだらそのギャップがツボにハマりました(作者さん、すいません)。あまりSFは詳しくないので語れないのがちょっと悔しいなと初めて思いました。未知の世界と種族と言葉から説名がほとんどないため、想像の翼を広げるしかないので自分の脳内変換では力不足だけど謎が多過ぎるオマルの世界を結末まで見たいし知りたいのに翻訳がまだされてないのが残念すぎます。

  • 図書館にて借りる。面白い。一緒に壮大な旅に出た気分になった。

  • 「ハイペリオン」を凌ぐとアオられちゃ、信者としては試さねば! で、読み終えたが、凌ぐどころか真似っこじゃん…。出来は悪くはないが、キャラ、設定すべてが焼き直しに見える。これでシリーズ追ううち、強き彼女とハーフヒューマンの彼の娘が、世界をこう作った創造者とアクセスして全種族を解放するって展開じゃないのー?と予測してしまうなぁ。それくらいソックリ。こんなのアリなのかしらー??

  • フランスSFのシリーズ第一弾

     乗らない。三種類の知的生命体の登場から落ちこぼれた。残念。

  •  未読だがイタリアSFの「モンド9」など非英語圏SF出版が続いている。これはフランスの現代SF。

     上記のオマルを舞台に3つの種属からそれぞれの事情で集まってきた面々が飛行船で旅に出るがさてその行く先は、といった話。旅の目的、このオマルの謎が次第に明らかにされるのだが基本骨格はオーソドックスなSF。終盤のスケールの大きい謎解きにはSFらしいカタルシスがある。一方、飛行船をはじめとする懐かしい道具立ても懐かしさの漂う冒険SFの醍醐味があっていい感じだ。登場人物たちが旅の途中で自分たちの命運を決するべく行う<フェジイ>というゲームが話自体を俯瞰する要素があり、ちょとメタな構造を取っているのもひねりが効いている。この辺はヨーロッパらしさなのだろうか。ゲームの敗者が一人一人これまでの経歴を独白していくという構成は『ハイペリオン』に似ていて、帯で言及されているのは個人的にはまあそれほど外れてはいないかなあと思う。全体はオーソドックスではあるものの、それぞれの種族の入り組んだ関係あるいは宗教や性の絡んだ複雑な問題がしばしば描かれ、社会についての混沌とした表現は英語圏SF(特にアメリカ)とは違った趣が合ってなかなか面白い。
     既存のSFの要素がよく取り入れられておりジャック・ヴァンスの影響も指摘されている。オフビート、とは言えないまでも本作はやや悠長な展開であり、その辺についてもヴァンスっぽさを感じたりするので、きびきびした展開を求める向きには合わない可能性もあるが、異世界文化を描くSFが好きな方にはおすすめしたい。

  • ・帯に、ハイペリオンを凌ぐとあるが、それは言いすぎ
    ・冒頭の緻密さに比べて、後半、だんだん雑になっていっている。連作だそうだが、続編への期待感は薄い

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