通訳日記 ザックジャパン1397日の記録 (Sports Graphic Number PLUS)

著者 :
  • 文藝春秋
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  • Amazon.co.jp ・本 (413ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784160082045

感想・レビュー・書評

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  • 元日本代表監督ザッケローニ監督の通訳を務めた著者が4年間書き続けた日記。
    テレビやネットなどを通してしか知りえなかった当時の状況の裏側がとても興味深い。監督と選手・スタッフとのやり取りなど組織運営の大変さがひしひし伝わってくる。監督の気遣いの細やかさには驚きと尊敬。
    濃密な4年間だったことが強く感じられる分、ブラジルW杯の結果はとても悔しく残念。。

  •  タイトルにもある通り、ザッケローニの通訳であった矢野大輔氏が書いた日記。なので、監督と選手・スタッフとの会話が主ではあるが、著者自身の体調や家族のことなども一緒に書いてある。
     読んでいて面白い。ザッケローニの選手評、格言、怪我や出場できていない選手への気遣いがたくさん書き留められてある。そのやり取りの中で改めて見えてくる長谷部のキャプテンシーや、本田のいいやつっぷり、槙野の芸人魂。

     しかし、面白い中にチクチクとするものもある。W杯の結果は1分2敗。結末が負けだと知っていながら本を読み進めるこの感覚は昭和史と近いものがある。就任当初から把握していた問題点がなかなか改善されないのがもどかしい。ザックに最上の言葉で期待されていた選手の現状がもどかしい。
     だからといって、この本はバッドエンドの本ではない。本田がザックジャパン最後の1日で「次の4年間で世界を驚かせてみせる。そのベースはこの4年間でできていたと思っている」とザックへの挨拶の中で語っている。ブラジルの先のロシアの結果まで知った今、この本を読むのは本当に楽しいのでぜひ手にとってほしい。

  • ブラジルW杯では一分二敗という結果に終わってしまいましたが、ザックジャパンとしては4年間で56戦31勝12分13敗です。

    そしてこのイタリア監督に4年間みてもらったことの良い結果は、数年後に出て来るのではないかと、期待しています。

  • 男子サッカーのナショナルチーム史上最も期待と共感を呼んだ(と自分は思っている)ザックジャパン。
    その裏側が全て読めます。

    あるNBA選手はMJのラストダンスをバスケットボールポルノと言いましたが、これもサッカーポルノかもしれません。

    もう人生でこれほど自分の国のナショナルチームに対して、情熱を持つことは恐らく無いでしょう。
    自分の青春の一冊。
    時代を切り取った一冊。

  • ・買った経緯
    ザックジャパンが好きすぎて
    ・買った理由
    はじめて買ったサッカー本
    ・のこってる感想
    ザックは間違ってなかったけど奇才ではなかった。

  • 2018年4月、ハリルホジッチ監督が解任されたタイミングで初めて本書を読んだ。このときから監督に求められるものを選手のやりたいことの乖離が見られる。東欧遠征のセルビア戦後の2013.10.12には、中心選手がザッケローニ監督の戦術に意を唱えていたことが記されている。結局監督側が折れていくきワールドカップを迎える様子が見られる。こういう空気は、このチームに染み付いていてそう簡単には改善できない問題なんだろう。

  • 私自身、ザックの采配について、批判を口にしたのは数え切れないほどある。だが、監督の目指すサッカー、やっていたサッカーは面白かった。愛がある故に批判もしたのだ。

    どんなに良い集団であっても、この世界は結果が全て。
    結果を得られなかったことは、残念だった。
    あと数試合、ブラジルの地で日本のサッカーを応援したかったというのが本音。

    4年という期間は、長い様で短かった。
    あと4年、ザックの魂を日本代表チームで見たかった。

  • 4.0 著者はザッケローニ監督の通訳だった人。ザックジャパンの4年間の軌跡が綴られています。代表合宿や試合前にザックがどんな言葉を選手に送っていたか、など興味深く読めました。

  • 頁が多い‼️サッカー好きにはタマランとは思いますが…
    ザッケローニ監督は私にとって上司になって貰いたいと勝手に思っていた当時を思い出しました。

  • 日本を心から愛してくれたことに、日本人として感謝をしたい。

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