ねこぢるうどん 1 (BiNGO COMICS)

著者 :
  • 文藝春秋
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  • Amazon.co.jp ・マンガ
  • / ISBN・EAN: 9784160900424

感想・レビュー・書評

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  • 「裁判長」
    「にゃー」
    「死刑判決ガス室へ」

    恐ろしいほどに純粋な狂気の瞳。平気で繰り返される残虐な仕打ちの数々は目を覆いたくなるが、見たくもなってしまう。別の感想にも書いたが、この二極性こそ、ねこぢるの漫画の面白い所だと思う。気が狂っていると言ってしまえばそれまでであるが、ねこぢるの漫画をそう片付けてしまってはいけないだろう。それは子供の頃に抱いていた純粋という狂気を思い出させてくれたり、「虚無と充実」、「夢と現」の曖昧さを見せてくれたり、私達を圧する苦しい何かからの解放を促してくれる。カタルシスを感じる、というのに似ているかもしれない・・・・・・・。

    「ねこさいばんの巻」「たましいの巻」「たんこぶ屋の巻」「大魔導師の巻」はねこぢるの作る純粋な狂気、夢と現、虚無と充実が存分に楽しめる作品だと思う。

  • ねこぢるの本の中で、これと2巻が一番狂ってると思う。
    いや、狂ってるというよりは、ただ単に意味がわからないというべきか。
    まあ、この頃はまだ意味がわからない漫画を描ける余裕があったんだろうな。ねこ神さまなんかと比べると、まるっきり別の漫画。

    それと残虐性。子供の頃に虫をいぢめて遊んだ思い出のある人は多いと思うけど、そんな感じ。
    子供の視点でそのまま描かれていて、怖い。
    この意味わかんなさと残虐性が混ざり合って、変な不思議ワールドを形成してる。
    「夏休みの思い出」みたいな漫画。

    「目はウツロ その目に映るものもまたウツロ
    世界はがらんどう 私はもぬけのから。」
    好きな台詞です。

  • 気分を落ち込ませたい時はこれだ!
    まるで悪い夢を淡々と見せられているようだ。
    楽しい場面も怖い場面も全てが同じトーンで描かれていて、気持ちが悪くなってくる。
    しかし、不思議な魅力があるのです。

  • 懐かしい気持ちになれた。 
    残虐性は誰しもが持っている。
    ただ生きるためには、影響が強すぎるんだね。

    私はけっこうこのマンガに救われた気がします。

  • マヂキチ

  • 深く考えずヘラヘラ笑いながら読む漫画

  • ねこぢると山野一という両作家がいるんですが、読んでいると殆ど初期以外は山野が絵を描いている印象を受けます。
    二人の作業の役割分担がどこまでだったのか知りたい。

  • これすごいなあ。子どもの目から見た素朴で無邪気で残酷な世界を描いたマンガ。という説明じゃダメな気もする。二日酔い気味の頭で読むとぐらぐらして気持ち悪い。気持ち悪さがすごい。リアリティという努力目標からずれているのに、子どもだから成立する気持ち悪さをえがいているという点ではエドウィン・マルハウスと一緒かも知れんな。強引だが。子どもの残酷さって視覚的じゃなくて観念的なものだから、描き出す時点で変なフィルターがかかるんだろうな。視覚的じゃないところを独特の絵柄で表現しているわけか。

  • にゃーこちゃんもニャッ太くんも好きですホントに。

  • ネガティブになりたいときにはコレだ

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