ミザリー

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制作 : 矢野 浩三郎 
  • 文藝春秋 (1990年3月1日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (486ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163115900

ミザリーの感想・レビュー・書評

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  • 数年ぶりに。
    熱狂的なファンで、精神異常者であるアニーの人物像によって支えられた小説ですが、構成がとても気に入っています。

    「ミザリー」という架空の作品を捨て去りたい作家の心情と、それを熱狂的に愛するファン。皮肉にも、最低最悪の状況下の中で最高傑作が生まれるプロットとか、「ミザリー」が主人公の命綱になっているところとか・・・。
    キングのストーリー展開のうまさに舌を巻いた作品です。

    一度目に読んだときよりも、人物の心情を丁寧に読み取れた気がしてます。
    アニーにしろ、ポールにしろ、「こういう人物だ」というような動かし方をせずに、流動的な感情の揺れ方を丁寧に描いていると思います。
    アニーを単なる精神異常者、恐怖の対象としてではなく「こういうふうに人間はねじ曲がって狂ってしまうことだってあるなあ」と思わせるような生々しさみたいなものがあって、その点がこの小説を不動の名作にしているのかなあと思います。

    忘れたころにまた読みたいな。

  • 映画よりかなり怖い。

  • '98.2読了。
    当時、映画鑑賞後に原作を読んだので、キャシー・ベイツにうなされて恐怖倍増。

  • 小説家が交通事故で足を負傷したところを、彼の熱狂的ファンの女に監禁され、新作の執筆を強要される話。情緒不安定で次に何をされるかもわからない相手に生殺与奪権を握られた中、脱出に向け、どこまでバレているとも知れない企てをする恐怖!

  • グロかった。

  • こ わ す ぎ わ ろ た

  • 正直、読み始めてしまったことを後悔した。

    最高に読ませるのものの、最高に狂気じみている。

    恐い。だが、続きを早く読みたい。そんな本である。

    読後にいつまでも残る背筋の冷たい感じがこの本の出来の良さをよく伝えてくれている。

    トラウマものである・・。

    ----------------------
    追記(ネタバレ?):ハードカバー版のミザリーの表紙(カバー)には秘密がありまして、表紙のカバーをめくると”ミザリーの生還”の表紙が出てきます。大したことないですけどトリビアとして。

  • なんか口の中が、じゃりじゃりする。
    読んでいる間中そんな気がしていたし、思わず足首を押さえてしまうし、逃れられないという恐怖。
    体感できる物語としてとんでもなくおもしろかった。さすがキング。

  • お気に入りの小説の続編が書かれないことに執着するアニー。
    その小説の著者の身体を切断してまで、続編を強要する。
    その著者である作家・ポールはアニーを恐れながらも、何処か甘んじている。

    ほとんど密室で行き過ぎたファンであるアニーとアニーに乗っ取られる作家で物語は進む。

    アニーにしてもポールにしても、その異常さに「なぜそこまでするのか」と思わざるをえない。

    ポールの場合、冒頭で子供の頃の記憶を思い出している。母との関わりが、意図せず「ミザリー」という小説を産み、無意識という『密室』にとじこめられた『母への恐怖』がアニーをひきよせ、『母との関わり』を再現してしまったのではないか。

    アニーにおいては、ポールという作家の個性、「ミザリー」という小説の中身に、自身のトラウマをひっかく何かがあったのだろう。
    彼女が異常性をもってポールに関わっていく事は、やはり冒頭の、彼女がポールに人工呼吸をした際の恐るべき臭いが予告している。

    ポールとアニーに共通するのは、お互い以外にやりとりする人間関係が無いのではないかと推測されることだ。
    普通、ビッグネームである作家なら休暇中であろうと担当編集者が常に連絡を取っていると思うが、なぜかこの小説にはその気配は殆ど感じられない。
    アニーもその背景となる人間関係が浮かんでこない。恐るべき臭いを発する偏食もそこに端を発しているのだろう。
    それゆえに、この二人の人間関係はこうも恐ろしくからみ合ってしまったといえる。
    誰か他に関わる人がいれば、こうならなかったかもしれない。

    「JOJOmenon」にて、荒木飛呂彦氏は「ミザリー」についてこう語っている。「そこには極限の狂気を描いたホラーがあり、男と女の歪んだラブストーリーがあり、書かせる人と書く人の不思議な人間関係があって、その3つが合わさってひとつのシンプルな話になっているところがすごいと思います。」

    私達ならば、この小説から何を学ぶのだろう。

    狂気と正常、ホラーという枠を取り払って、もっと抽象的に見るならば、すべては人との関わりで出来ている、ということだ。

    その関係を、相手を追い詰める脅迫ではなく、自由やいたわりで築きたいなら、読者である私達は、自分自身の中で「今」何を変えるべきだろうか。
    その問いへ行き着かないと、何かの拍子に、アニーほどではなくても、相手を追い詰めることをやりかねない。

    この物語は、そうならないための教訓とみたい。

  • 原作をベースにした映画は見たことがあったが、今回初めてスティーブンキングの本を読んだ。前半は話がダラダラと進み途中で読むのをやめようかとも思ったが、中盤以降の展開がハラハラドキドキで結局最後まで読んでしまった。特に、好きだったのは主人公が現実と妄想と創造の間をいったりきたりする描写で、このように上手に表現している人は初めて。でも、容赦のない気持ちの悪い場面が読んでいて辛かった… 次に読むならもう少しソフトな方がいいかな。

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ミザリーの作品紹介

雪の山道のスリップ事故で、半身不随になった流行作家ポール・シェルダン、気がついてみると「ナンバーワンの愛読者」と称する、元看護婦の狂的ファンの家で2人きり。監禁状態のなかで、自分ひとりのために新作を書けと脅迫される…。密室の異常心理恐怖のサイコ・スリラー。

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