ナウの水びたし

著者 :
  • 文藝春秋
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本棚登録 : 19
感想 : 3
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  • Amazon.co.jp ・本 (270ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163124001

作品紹介・あらすじ

読めば読むほどナウがわからなくなる笑いの爆弾全19篇。

感想・レビュー・書評

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  •  1991年3月20日第一刷。バブル末期に連載された短編集。
     あとがきに「一年半にわたってこのシリーズを書きためてきて、思うのはナウを語るということのむつかしさだ。/ナウな現象というのは、刻一刻とナウでなくなってしまうのである」とある。
     文芸には示準化石みたいな役割もあるので、時代に向き合って書かれたものは後世のために貴重だろう。
     例えば『ゴジラ』の原作者 香山滋による昭和30年代短編の数々。「昔は恋人と愛人が同義語だったのか」「素人の女性は腋毛を剃る習慣が無かったのか」と、驚かされる。

  • この人の着眼点と文章は本当に面白いです。

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著者プロフィール

1947年愛知県生まれ。愛知教育大学教育学部国語学科卒業。1981年『昭和御前試合』でデビュー。1986年『蕎麦ときしめん』が話題となり、独自のパスティーシュ文学を確立する。1988年『国語入試問題必勝法』で第9回吉川英治文学新人賞を受賞。2009年、名古屋文化の神髄紹介とユーモアあふれる作風により第62回中日文化賞受賞。『永遠のジャック&ベティ』『金鯱の夢』『虚構市立不条理中学校』『朦朧戦記』等著書多数。また西原理恵子との共著として『おもしろくても理科』『どうころんでも社会科』『いやでも楽しめる算数』『はじめてわかる国語』などがある。

「2021年 『MONEY 新装版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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