- Amazon.co.jp ・本 (502ページ)
- / ISBN・EAN: 9784163139203
作品紹介・あらすじ
原発で精気を失った海辺の町。いわくつきのオートバイ。若者は送電線を辿って、都会へと出奔する-。光と闇の絶妙のコントラスト。疾走感溢れる文体。究極の小説世界を実現した、待望の書下ろし新作。
感想・レビュー・書評
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何で予約までして借りたかわからない。
自らの不明を詫びます。
申し訳ない。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ネットランキングのオートバイ小説
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本書のテーマは「動く者」と「動かざる者」との対比である。前者を象徴するのがオートバイと乗り手の若者、そして後者のシンボルが八角形の楼台と田舎町の人々である。そして「動かざる者」を支配する権力として原子力発電所が描かれている。
http://sessendo.blogspot.jp/2012/09/blog-post_7651.html -
始終潔い文体。
粋である。 -
見よ 月が後を追う
バイクが自分の乗り手をを語る話。
お前(主人公)は小さな原子力発電所のある、灯台の下で死の匂いを吐き散らす祖父と2人暮らし。
バイクにまたがる主人公に、バイクは語る「見よ 月が後を追う」
文書の一つ一つが詩で出来ている作品(詩じゃないのかも知れないけど、詩のように完成している)私の中で一番凄い作品。
そして私が月を意識するようになった、元の作品。
私がいくら頑張って走っても、、いくら頑張っても、、後ろには月が付いて来る。振り払いたくて、又走る。月はいつまでもしつこく付いてきて、私はいつか月を振り払いたいと思います。
そんな風に感じたお話。