見よ月が後を追う

著者 :
  • 文藝春秋
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本棚登録 : 41
感想 : 5
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  • Amazon.co.jp ・本 (502ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163139203

作品紹介・あらすじ

原発で精気を失った海辺の町。いわくつきのオートバイ。若者は送電線を辿って、都会へと出奔する-。光と闇の絶妙のコントラスト。疾走感溢れる文体。究極の小説世界を実現した、待望の書下ろし新作。

感想・レビュー・書評

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  • 何で予約までして借りたかわからない。
    自らの不明を詫びます。
    申し訳ない。

  • ネットランキングのオートバイ小説

  • 本書のテーマは「動く者」と「動かざる者」との対比である。前者を象徴するのがオートバイと乗り手の若者、そして後者のシンボルが八角形の楼台と田舎町の人々である。そして「動かざる者」を支配する権力として原子力発電所が描かれている。

    http://sessendo.blogspot.jp/2012/09/blog-post_7651.html

  • 始終潔い文体。
    粋である。

  • 見よ 月が後を追う

    バイクが自分の乗り手をを語る話。
    お前(主人公)は小さな原子力発電所のある、灯台の下で死の匂いを吐き散らす祖父と2人暮らし。

    バイクにまたがる主人公に、バイクは語る「見よ 月が後を追う」

    文書の一つ一つが詩で出来ている作品(詩じゃないのかも知れないけど、詩のように完成している)私の中で一番凄い作品。

    そして私が月を意識するようになった、元の作品。
    私がいくら頑張って走っても、、いくら頑張っても、、後ろには月が付いて来る。振り払いたくて、又走る。月はいつまでもしつこく付いてきて、私はいつか月を振り払いたいと思います。

    そんな風に感じたお話。

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著者プロフィール

1943年、長野県飯山市に生れる。国立仙台電波高等学校(現在の国立仙台電波工業高等専門学校の前身)卒業後、東京の商社に勤務。66年『夏の流れ』で第23回文學界新人賞を受賞。同年、同作で芥川賞を受賞し作家活動に入る。68年に郷里の長野県に移住後、文壇とは一線を画した独自の創作活動を続ける。また、趣味で始めた作庭を自らの手による写真と文で構成した独自の表現世界も展開している。近年の作品に長編小説『我ら亡きあとに津波よ来たれ』(上・下)。『夢の夜から口笛の朝まで』『おはぐろとんぼ夜話』(全3巻)、エッセイ『人生なんてくそくらえ』、『生きることは闘うことだ』などがある。

「2020年 『ラウンド・ミッドナイト 風の言葉』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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