永遠も半ばを過ぎて

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著者 : 中島らも
  • 文藝春秋 (1994年9月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (312ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163150307

永遠も半ばを過ぎての感想・レビュー・書評

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  • 何か展開が早くてあれと思うとこもあったけど、全体に読みやすかった。面白かったし。くそくらえの件は前違う本で読んだよな。こういうのって使いまわしていいのか。詐欺師ってやっぱ大変だなと思う。でも昨今のおれおれ詐欺の集団は死んでしまえばいいと思う。

  • ③/26

  • 写植屋と詐欺師の話しかと思いきや、遅れて出てきた編集者がいい味出してた。

  •  道尾秀介原作の映画「カラスの親指」を観てきました。映画自体は前半が間延びしていて、もうちょっとまとめてくれた方がテンポでたのに…と感じましたが、筋は滅茶苦茶面白い! 何というか、捨てるところが一切無い鯨のように、全ての伏線がキレイに回収され、一切の無駄が無かったところにはただただ唸らされました。

     で、コン・ゲームもの(詐欺師の話)が読みたくなり、TSUTAYAでDVDを借りるわ、古本でコン・ゲームものの名作を漁るわとしていたのですが、ここで目を引く積ん読君が…。それが本書でした。

     著者の『明るい悩み相談室』や爆笑エッセイ・ネタ本はよく読んでいたのですが、小説は『人体模型の夜』と『ガダラの豚』以外、何となく手が伸びませんでした。自分の中で「らもさん=超絶的に無茶してる人の面白エッセイ」という妙な固定観念があったからかもしれません。
     が、今回読んでみて激しく後悔。「もっと早くに読んどけば良かった…」自分のすぐそこに、自分の好きな話が何年もあったとは…orz

     しがない写植屋・波多野の家に、三流詐欺師の相川が巨大タニシの母貝を持ち込むところから話がはじまります。1個1億円するといういかにも胡散臭いタニシの儲け話に、相川の人生の中で出てくる数々の詐欺ネタ。そうそう、こういうのが読みたかったんです!

     ひょんなことから、社史の受注をするためのプレゼンをすることになった相川と波多野。そこで語られる活字文化の話が、私自身日頃から思っていたことがそのまま書かれてあってびっくり。
     最近でこそ本は活字を大きくしてゆったり字間・行間を取ったレイアウトになっていますが、戦中・戦後の紙不足を引きずったような小さい文字を詰め込むレイアウトを見ると、もうそれだけで読む気を奪われることすらあります。
     電子書籍の登場で、こんな議論はタブレットの設定が全部忘却の彼方に押し流してしまうのかもしれませんが、復刊もされない昔の細かい字の本は、軒並み電子書籍化してくんないかなぁ…と、全然違う方向へ話が流れてしまいました。閑話休題。

     物語の中盤、波多野が意識朦朧としながら打っていた写植の機械から、全く覚えの無い文章が出てきます。
     この辺はラリリに深い造詣のある(?)著者の体験が生き生きと発揮されている箇所ですが、この幻想的な文章を「幽霊が書いた文章」として出版社を騙す詐欺に…。

     厳密に言うと純粋なコン・ゲームものとは少し違うのかも知れませんが、その分、あの頃の著者のエッセイで読んだエッセンスが詰まっていて、非常に良質なエンターテイメント作品として仕上がっています。

  • 今まで読んだらもさんの小説のマイベストは「今夜、すべてのバーで」でしたが、それを超えました。
    面白い!

    なんだかこんな風に男たちと女がもぞもぞと世界に向かっていくのが面白い。
    遊び心、というんだろうか。

    そしてらもさんの博識の片鱗が伺える。
    やっぱりらもさんって博識やなあと再認識させられる本。
    3千部と3万部の話とか、らも常連にはおなじみのエピソードも登場。

    らもファンを裏切らない一冊だと思います。

  • 22/11/15 85 男前の文章でした

  • 何も考えずに、図書館から抜き取ってきた1冊。

    表紙には布ばりに箔押しされた1冊の本の写真。
    印刷会社に勤める人ならきっと、表紙カバーの内側に、印刷の仕様が書かれているのを見て胸が詰まったに違いない。

    電子書籍が華々しく世の中に受け容れられ始めた今、印刷ってなんなんだろう、と改めて考えせられるとともに、とにかく読み物としてとても面白い。

    最後のハッピーな感じもすき。

  • この話は詐欺師と写植屋と編集者がひょんな縁で集まり一大詐欺芝居を打つという話。その中に出てくる写植屋が無意識に打ったという物語「ペイシェンスワース」の物語が好き。

  • 何も映画にするときタイトル変えなくてもいいのに!

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