- Amazon.co.jp ・本 (169ページ)
- / ISBN・EAN: 9784163165509
作品紹介・あらすじ
女は藪で蛇を踏んだ。踏まれた蛇は女になって、食事を作って待っていた…母性の眠りに魅かれつつも抵抗する若い女性の自立と孤独。第115回芥川賞受賞。
感想・レビュー・書評
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惜夜記がいちばん好き、さまざまな形に変化しながら緩やかに流れているよく分からないリズム?が心地よかった。しかも何かおかしかった。
我ながらよく分からん例えだと思うけど、洗濯機をあけて、洗濯物や水の流れを頬ずえついて眺めているような気がした。 -
「このごろずいぶんよく消える。」
不思議、陰鬱、不条理。
でも乾いていて淡々としている。
神話や昔話のイメージ。
自分の状態によって
受け止め方が大幅に変わる本。 -
なんとも形容しがたいとてもユニークで不可思議な短編集であった。
でたらめだけどどこか現実味を帯びている「夢」の世界を文章化すると恐らくこんな感じになると思われる。
非常に個性的な作品なので読む人を選びそうだが、夢とも現ともつかない世界観はある種の中毒性が潜んでいる。
一度ハマったら抜け出せない危険なにおいのする作家だ。 -
いちど川上弘美をよんでみたい
と思っていて選んだ本
理科の先生をしていただけあって
理科系の雰囲気がつよくただよいます
うそばなしがだいすき!
そのとおり、
うそばなしが展開されていました -
読了してから芥川賞受賞作であったことを知った
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現実なのか空想なのかわからない話。言葉選びはすごく美しいが、結論など考えてしまう私には少しストレスが大きく「消える」まで読んで挫折した。
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わかるような、わからんような。
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「うそばなし」を3篇おさめた短編集。
もともと筆者の文章は好きなのだが、これは少し読みづらかった。
馴染みのない言葉がたくさん出てくるせいだと思う。
しかし、自らが書く小説を「うそばなし」と呼び、そんな「うそ」の国で小さいころから遊んでいたと語る筆者のあとがきを読むと、この物語たちが得体の知れないものではなく、とても愛おしいもののように感じられるから不思議だ。
『惜夜記』の少女が美しく思えて、惹かれた。
<収録作品>
蛇を踏む/消える/惜夜記(あたらよき)
いつも素敵なレビューですね!
まさしく私もこの作品をかつて読んで、それ以降川上弘美さんのものは読んでい...
いつも素敵なレビューですね!
まさしく私もこの作品をかつて読んで、それ以降川上弘美さんのものは読んでいないのです。
なるほどー、読む人によって分かれるものだなあと、改めて思いました。
ところで、mofuさんは本を読むスピードがとても速いのですね。
レビューがどんどん載せられるので、のんびり屋の私はなかなか追いつけません。
それでポチも遅くなりますが、どうかご容赦くださいね。
川上さんの、ちょっと不思議でふわふわした世界観が好きです。
読んでいてゾクゾクします(...
川上さんの、ちょっと不思議でふわふわした世界観が好きです。
読んでいてゾクゾクします(*^^*)
でも確かに読む人を選びそうですね。
ハマる人はハマりそう。
本は色々なことの合間にちょこちょこ読んでいます。波に乗ると速いのかな?
nejidonさんの本選びやレビューも楽しみにしてます。
これからもよろしくお願いします(^∇^)