| ブログで紹介する» |
|
Check |
|
|
この作品に関連する談話室の質問
みんなの感想・レビュー・書評
個人的に大好きな村上春樹の短編。
珍しく読んでないのだったので、
図書館で借りてきて読了。
ありそうでない、どうなんだろうか?
と思わせるような短編ばかり。
この人の作品は散々読み尽くしたけど
この短編はなんか新鮮だわ(*´∀`*)
短編集で、全部違うお話だけど、何かどこかで繋がっているような、根底に同じテーマを秘めているような、そんな本でした。
話の内容の「重さ」はそれぞれ違うけど、「温度」が似ています。
非現実的なお話だけど、もしかしたら、本当にどこかで誰かが体験したことかもしれない。もしかしたら、明日自分が体験するかもしれない。
まさか。まさか。
「オバケなんてないさ、オバケなんて嘘さ、だけどちょっと僕だってこわいな」
あの歌を思い出しました。
ずっとしっくり来なかった村上作品と短編で和解するとは、意外で個人的に貴重な一作。これまで読んだ淡いテイストの長編作と違って、これらの短編には妙に人間の重みがある。
「トニー滝谷」を目当てに読んだ本作だが、
「レキシントンの幽霊」「沈黙」には心を揺さぶられ泣きそうになり、
「緑色の獣」「氷男」はため息が出る。
悲哀による永遠の眠り、
人間へのファンダメンタルな不信、
悪意、
そして決定的な間違いを犯すこと。
■久々の春樹で久々の短編。短いと読みやすいね。長いって意味もあるけど、トニー滝谷が1番すきかも、映画化されてるし。あとは氷男とか緑色の獣とかもなんだろ、女性が主人公で、想いを寄せたり寄せられたりって感じで読みやすいかなぁ。
初めての村上春樹入門に短編集を選んだ。簡潔な文体はかなり好みなのだけど、割り切れない感じにさせられる話。世俗・大衆的なものへの嫌悪というか諦念を強く感じた。それを一番感じさせたのが「沈黙」。この人が描く女は現実感が無い感じで共感が持てない。あと結末みたいなものは無いのね。
『沈黙』は、是非とも息子に読んでもらいたい。
周りの環境のほんの些細な出来事によって、その後の人生を大きく左右することがある。
そう考えると、今の自分が今の状況でいられるのは、小さな偶然の数多く積み重ねた末の奇跡なのだということを実感する。日々、有り難さを噛み締めて行くべきだと思う。
これで読んだのは3回目くらい。個人的にとても好きな短編。言葉の言い回しがとてもユーモアで分かりやすい。物語の内容もとても好き。沈黙という話は僕にとって戻る場所のようなものだなと思った。
村上春樹は長編より、こんな短編やエッセイの方がおもしろいなぁ。いつものように「損なわれた人たち」のお話だけど、あとがきがついているのも新鮮。
著者いわく「長いものを短く、短いものを長くするのに凝っていた」時期の短編集だそう。
村上春樹独特の世界観は、どちらかというと影を潜めていて
割と読みやすい短編集だけど、
読後のあの感じ(言葉では表せないけど)は健在。
七つの短編のうち
一番好みなのは「トニー滝谷」
一番村上春樹「らしい」のは「七番目の男」。
『レキシントンの幽霊』の中の
「七番目の男」は何故か読めない。
何年も前に借りた時も、一年ほど前に借りた時も、
読めなかった。だから、未だに購入出来ず。
今回も何度も挑戦はしたんだけど。
「その波が私を捉えようとしたのは、
私が十歳の年の、九月の午後のことでした」
と七番目の男は静かな声で切り出した。
結局、その二行から進めない。いつか、またにしよう。
「氷男」「トニー滝谷」
失くして初めて、人は無くなった事に気付く。
でも、出会った事も、失った事も、
その事実より以上のものを、私達自身に残していく。
そんな風に感じた。
村上春樹は、この物語にどんな音楽を載せたんだろう。
子供の頃、台風の目にはいったときを見計らって
友達と一緒に海岸へ向った。
用心して普段なら絶対に波の届かないところにいたはずなのに
いつのまにか足元まで波がこっそりと打ち寄せていた。
逃げようと思って友達に声をかけたが彼は何かに夢中になって気づかない。
彼をひっつかんで逃げようと思うが
恐怖のあまり1人だけ防波堤へと走ってしまい、彼は波に呑みこまれていった。
「七番目の男」ほか全7編。
装丁:坂川栄治
どことなく怖い話ばかりです。
氷男とか緑の獣とか実際にはありえないものが出てきているはずなのに
主人公の心の動きにとてもリアリティがあってぞっとする。
「沈黙」は実際のいじめってまさにこういう原理でおきていると思う。
大衆が一番怖い。
福岡出張の時BOOKOFFで買った本。
短編集。
この人の書く物語は、突飛なのにイメージしやすい。
「7番目の男」は「アンダーグラウンド」を思い出させた。
2010.9.10
【No.153】7つの短編集。レキシントンの幽霊、緑色の獣、沈黙、氷男、トニー滝谷、七番目の男、めくらやなぎと、眠る女。「強烈な経験をすると、人間というのは否応なく変わってしまう。良い方にも変わるし、悪い方にも変わる」
とても好きな短編集。珠玉という感じがします。淡いのに、どれもこれもかなりぐっとくる、というか胸に迫る。
特に記憶に残ったのはレキシントンの幽霊 、沈黙、氷男 、トニー滝谷あたり。
一番生々しくて強烈なインパクトがあったのはトニー滝谷、というかその最後の一文。あの一文はじかに胸にグサっと刺さる鋭さがある。あのあっけなさ、淡々とした語りかた、完璧なひとりぼっち、正直感想もなにも、ああ、としか言えなかった・・・。
「そんなに深く眠ってくれない」のレキンシトンの幽霊もまた胸に刺さりました。
沈黙は、残酷な世間と、立ち向かう強さと、消えない傷を見事に書き出したと思います。あまり春樹っぽくはなかった気がしますが、でも春樹以外の誰にもかけない話でした。

著者はあとがきに と述べている。
わたしはこの短編集を「孤独」の流れとして読んだ。
レキシントンの幽霊では彼の微かな足音を聞き、緑色の獣では彼がその姿を現し、沈黙と氷男とトニー滝谷では彼と対峙し...





