幻の声―髪結い伊三次捕物余話

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著者 : 宇江佐真理
  • 文藝春秋 (1997年4月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (253ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163168708

幻の声―髪結い伊三次捕物余話の感想・レビュー・書評

  • 余話 という言葉の意味。捕り物推理というより、その背景の人情が主である。宇江佐さんのデビューというか、最初の直木賞候補。その後何度がノミネートされながら、直木賞を受賞できないまま時代物の大家となってしまった。(直木賞選考委員の視力不足?笑い) 人物像も周りの人々の情感喪つつましく、優しい。

  • 連作短編5編
    捕物やいわゆるミステリー的な要素も面白いのだが、それより人情とか家族、想い人とのあれこれが魅力的だ。

  • シリーズもの。
    最後のお話が、このシリーズの今まで読んだ中ではベスト3に入るくらい好きになった。

    切なくて悔しくて悲しいけれど、どこかほっこりする。

  • 伊佐次は同心・不破友之進の小者も務める髪結い。
    売れっ子芸者のお文とは長い付き合いで…、とスタートした伊佐次シリーズ。
    優柔不断気味ながらも人情に厚い伊佐次と、ちゃきちゃきで頼れるお文。
    二人がいいバランスで、不破家も武家ながら、伊佐次やお文と持ちつ持たれつのいい関係。
    シリーズは進み、みんなに家族が増え、いろんなキャラがあって楽しい。
    捕物余話というタイトル通り、捕物と登場人物それぞれのストーリーがバランス良くて心地いいシリーズ。

  • 髪結い伊三次シリーズ1巻目。 貧しくても温かい人情あふれる時代劇でした。 捕物余話とあるだけに、捕物前後の事情を詳しく書かれてあり 結果が悲劇に終わっても、共感できました。

  • なんか歳とってくると戦国とか幕末の激動の時代を描いたものじゃなくこういう市井の生活感溢れる時代小説のほうが読みやすくなってくる。廻り髪結い伊三次の事件簿。

  • 「髪結い伊三次」シリーズ第一弾。
    時代小説で捕物っていうと、鬼平犯科帳が圧倒的な存在感がありますが、それとは全く違った。
    。。。タイトルに「捕物“余話”」って書いてあるじゃないね。。。

    柔らかい雰囲気で、優しい気持ちになれる作品。
    言ってしまえば派手さが無いというか、血沸き肉躍る展開は無いというか。
    重いものが苦手な私には快いですが、男性は物足りなさを感じるのではないかと。

  • (100907)髪結い伊三次捕物余話となってるぐらいなので伊三次視点の話なのかと思ってたら、伊三次だけでなく周りの人間からの視点が続く構成になっていました。それぞれ独立した事件を伊三次の周りの人間が語る事により、いろんな角度の伊三次が浮かび上がり、最後の話では伊三次の気持ちがすっと入り込み、一緒に泣いてしまいました。
    本当にどうしようもない事ってたくさんあるケド周りの人間によって、どうにか心が落ち着いちゃう事ってありますよね。
    日本人の情や粋な心をもっていたいと思いました。

  • なぜこの本に手を出したかは覚えていないけど、読んでみてよかった。表紙の絵はあまり好きではないけど。
    捕り物ではあるけれど、恋愛色が強いかな?女性向けのシリーズ。
    読みやすさは宮部みゆきさんの時代物と同じくらいかな。

  • 江戸に生きる登場人物が生き生きと書かれ、真っ直ぐさがいい。すっかり入りこんで伊三次の応援してました。

  • 宇江佐さんの他の本を読んで、文章が好きだったので手を出したシリーズ。
    こちらも引き込まれて、あっという間に読了。

    誤って伊三次が犯人にされたところ、つらかったなぁ…。
    そのあたり、伊三次とお文もゴタゴタしてたし、もうハラハラしっぱなしで半泣きで読んでた覚えがある。

  • 廻り髪結いをする伊三次は、いつか金をためて床屋の店を構えるのが夢。
    深川芸者のお文が数年来の思い人だが、辰巳芸者を養う程の甲斐性はまるで無いのでなかなかちゃんと将来を誓うことができないでいる。

    この伊三次が同心の手先として、髪結いのかたわら探索事をするシリーズ1冊目です。
    捕物の謎解き的な面白さはそれ程無いけど、伊三次とお文の微妙なすれ違いや仲直り、そして江戸の季節感や地理感などが非常に味わい深い。
    久々に出会ったナイスな時代物。

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