1809

著者 :
  • 文藝春秋
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感想 : 8
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  • Amazon.co.jp ・本 (290ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163169408

感想・レビュー・書評

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  • 夜更かし一気読み小説。ナポレオン戦争でフランスに占領されているウィーン、(実は)美男美女、決闘、貴族、暗殺者と、実写で映画化してほしい歴史サスペンスものだった。爆破シーンもあるし(あっでも主人公が○○なのが最初からバレてるとどんでん返し感がないのか? どうなんだ)。

    ちょっとね、人間に雑味がなさすぎてほんとか?っていうところがあるんだけど、それは語らせていないということなんだろう。読み返せば「あーここで、なるほど」という箇所がいくつかあって(とてもナボコフぽいやつ)、一気読みモードだから慌ただしく前に戻っては確認、というもったいない読み方をしてしまった。こらえ性のある方はゆっくり読んでください。

    何ものにもとらわれていないはずのある人が実は実世界の人間関係にすごくとらわれていたのが意外だったんだけど、きみらもっと率直に語り合えよーという気持ちになった。みんな黙ってびくびくしてるのね。家族なんかでもそうだけど、近い関係だと逆に言えないのかな。

  • 陰謀の存在は分かっても全体像がなかなか見えてこない。気になって一気に読んだ。
    察して躱して神経を使いながらのやり取りは、ついていくのが大変そうだ。私だったらすぐ消されてるなと思った。

  • 1997-05-00

  • 佐藤亜紀らしい文体で雰囲気は良かった。
    ナポレオン暗殺は大して意味はなく、公爵のゲームに大尉が振り回されて、という話。公爵のどうにもならない諦念の中の愛情が、哀しい。

  • 2009/6/27購入

  • たぶん、自分は著者についていけません。それゆえそのよさが理解できないのであります。でも読んでみたのでした。

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著者プロフィール

1962年、新潟に生まれる。1991年『バルタザールの遍歴』で日本ファンタジーノベル大賞を受賞。2002年『天使』で芸術選奨新人賞を、2007年刊行『ミノタウロス』は吉川英治文学新人賞を受賞した。著書に『鏡の影』『モンティニーの狼男爵』『雲雀』『激しく、速やかな死』『醜聞の作法』『金の仔牛』『吸血鬼』などがある。

「2022年 『吸血鬼』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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