失踪者

著者 :
  • 文藝春秋
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本棚登録 : 60
感想 : 12
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  • Amazon.co.jp ・本 (381ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163181004

感想・レビュー・書評

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  • 少年Aと過去に少年Aだった男を追った複雑に交わる物語。作者らしい叙述のお手本のような作だが、絶対にすぐわかってしまう仕掛け。エピローグでその言い訳がチラホラ。ただ、最後の最後で一捻りまだあるのはよかった。
    内容のわりにはちょっと長すぎるかなぁ

  • 先に『冤罪者』を読んでいると尚更楽しめます。
    表紙がまた奥深いです。
    読み終わった後に余韻に浸らせて頂きました。
    ただ、今作では私は真犯人を当ててしまい、そこを覆してほしかった……というワガママ(笑)
    でも答え合わせがしたくて読む手は止まりません。
    不思議な折原マジックです!
    次の『〜者』を楽しみにしようと思います。

  • 今月2冊目
    ★★★
    久々の折原一。この人の作風は特徴的で2つ以上の描写から犯人を追っていく。面白いんだが少々長いし疲れた。

  • 犯人は分かったが、騙されたことに変わりはない。少年A達について、考えさせられる。

  • 少年犯罪物が続きましたが、親にも子にも共感できず。
    シンプルな構成かなと思いつつも、真ん中ぐらいでわけがわからなくなりました(笑)終盤で、元少年Aはあのうさんくさい彼しかいないだろうなと思い、正解。
    あまり古い小説だとネットで解説書いてる人が少ないのが残念。

  • 少年犯罪を追っかけるノンフィクション作家の話。
    読んでいくうちに話が分からなくなって
    それでも先を知りたくてどんどん読んで、えぇー、という結末だった。
    助手の弓子さんが勝手に捜査を始めて先生に報告しないところが気になった。
    「ほうれんそう」しなくていいのか?と社会人的にヒヤヒヤした。

  • 正直、作者の名前も知りませんでしたが、結構、面白かったですね。
    ちょっと、得した気分。
    でも15年前の事件と現在の事件の登場人物が似ているため、半分くらい読み進んで、別の事件だと気づきました。
    その辺が、もうちょっとわかりやすければ、よかったかな、と。
    基本的に、推理小説は誰が犯人とか、予想せずに読むほうなので、意外性もあってよかった。
    機会があれば、また別の作品を読んでみたいですね。

  • 不思議な構成だった。
    15年前の事件と現在の事件。
    父親と少年A。
    どうなってんの? と思いつつ気がつけばあっという間に読み終わっていた。
    ひょっとして少年Aとは・・・と思った人物がそうだったんだけど。

  • 何日かかけて読んだから、最後らへんですんなり謎ときが入ってこなかったけど、この作家さんは好きだ。やっぱり犯罪小説が一番だな。次は誘拐者を読みたい。

  • <table style=\"width:75%;border:0;\" border=\"0\"><tr><td style=\"border:none;\" valign=\"top\" align=\"center\"><a href=\"http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4163181008/yorimichikan-22/ref=nosim/\" target=\"_blank\"><img src=\"http://ecx.images-amazon.com/images/I/51W9BW9HCHL._SL160_.jpg\" alt=\"失踪者\" border=\"0\"></a></td><td style=\"padding:0 0.4em;border:0;\" valign=\"top\"><a href=\"http://blog.fc2.com/goods/4163181008/yorimichikan-22\" target=\"_blank\">失踪者</a><br />(1998/11)<br />折原 一<br /><br /><a href=\"http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4163181008/yorimichikan-22/ref=nosim/\" target=\"_blank\">商品詳細を見る</a></td></tr></table>
    <blockquote><p><strong>ノンフィクション作家・高嶺隆一郎は真犯人に直接インタビューする手法をとっていた。埼玉県の久喜市で起きている連続失踪事件を調査するなかで、15年前の同様の事件との関連性が浮かび上がる。月曜日に女が消えること、現場に「ユダ」「ユダの息子」のメモが残されること。犯人はまた「少年A」なのか。</strong></p></blockquote>
    まるで15年前を模倣したかのようなそっくりな連続失踪事件が起こる。高嶺隆一郎は、重要参考人と目される人やその周辺の人たちに取材して「ユダの息子」を書き上げるが、その後、彼自身も何者かに襲われる。そんなとき、押しかけ助手の神崎弓子は、独自の調査によって核心に近づいて行く。
    15年前の事件の容疑者・少年Aと現在の容疑者・少年A。まったく別の人物であるふたりの少年Aの存在が、物語上での過去と現在との時間の行き来に――それが著者の意図なのだろうが――混乱を生じさせ、読者に立ち位置を見失わせる。どちらの事件もごく近い場所で起き、 似たような周辺環境であるのも錯覚を促す一因である。騙されまいとして読み進んでも、ときどき混乱させられる。
    いままで読んだ「○○者」シリーズのなかでは、本作がいちばん面白かった。

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著者プロフィール

埼玉県生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。編集者を経て1988年に『五つの棺』でデビュー。1995年『沈黙の教室』で日本推理作家協会賞(長編部門)を受賞。叙述トリックを駆使した本格ミステリーには定評がある。『倒錯のロンド』『倒錯の死角』『倒錯の帰結』など「倒錯」シリーズのほか『叔母殺人事件』『叔父殺人事件』『模倣密室』『被告A』『黙の部屋』『冤罪者』『侵入者 自称小説家』『赤い森』『タイムカプセル』『クラスルーム』『グランドマンション』など著書多数。

「2021年 『倒錯のロンド 完成版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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